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大事にするべきなのは『他人がどう感じるか』よりも『自分がどう感じるか』

『コミュニケーションは密になったけど、
 人間関係は希薄になった』


スマホの普及、SNSの
登場などによって、
今や四六時中、人と簡単に
コミュニケーションをとる事が
出来るようになりました。

良好な人間関係の構築が
容易になったと思いきや、
『本当の友だちがいない』
と訴える人が多いそうです。


そもそも、本当の友だちとか、
良好な人間関係の定義も良くわからない。


『世の中の大事なことって
 たいていめんどくさいんだよ』


宮崎駿監督の言葉です。


人間関係がなにかとうまく
いっている人を見ていると、
無駄な行動がとにかく多い事に気づきます。

めんどくさいことを嫌な顔、
一つせずに率先して、
楽しそうにやっていたりもする。

関係性の薄い人のために
親身になって動いたり、
仲間の誕生日を祝ってあげたり、
一円にも、ならないのに
励ましのメールを送ったりする。

本当に伝えたい事を
伝えようとする時、
LINEやオンラインなどで十分、
伝えることが出来るのに、
わざわざ、会って伝えようとする。

効率重視の人からすると、
考えられないくらい、
非効率極まりないし、
無駄な時間だと感じるはずです。

ただ、そんな非効率で、
多くの無駄な時間を
過ごす人たちほど、
人間関係がものすごく
良好だったりもする。


そんな人たちを見ていると、
非効率で無駄なことから、
良好な人間関係を
生み出すために必要な、
何かを得ていることに気づきます。


世の中には無駄なことからしか
生まれないものが確実にある。


地域やジャンル、年齢や性別、
考え方や感じ方などが違う人と
意思の疎通をはかろうとするならば、
顔を突き合わせて、ある程度の時間は
どうしてもかかるものです。


お互いの距離を縮めるのは、
大事な話や目的を持った話よりも、
むしろ、特に何の意味もない、
何気ない日常のエピソードだったり、
趣味の話だったりする。


ものすごい数のフォロワーを持っているのに、
ものすごく孤独感を感じている人もいれば、
『友だちが少ないんです』
と言いいつつ、いつも楽しそうに
過ごしている人もいる。


50年間、生きてきて、
分かってきたことの一つは、
友だちは多ければいいって
もんじゃないこと。


オンライン化などによって、
地域やジャンルなどの壁が
ほとんどなくなってきました。


今までとうてい、
出会わなかったような人と出会ったり、
今まででは考えられないような
数の人と接する機会が増えました。


いろんな人がいろんな形で
自分の懐の中に、
簡単に入ってきてしまう時代です。


今まで見えなかった他人の
生活水準や活躍などを
目にすることも増えました。


そうなると、つい、
他人と自分を比べて
急に自分のことが
惨めに思えてきたりする。


ただ、自分と他人を
比べることには何の意味もない。


『他人よりも遅れをとる』


それは「おおごと」でも何でもない。
人の成長や前に進む速度は
人それぞれです。

そんなの当たり前の話です。
人に合わせる必要も
他人を見て焦る必要も
他人を羨む必要もまったくない。


人と簡単に繋がることが
出来るようようになった
今、だからこそ、
自分の中にちゃんと、
『心の壁』をつくっておくことが
必要不可欠なんだと思います。


個人的には、自分事と他人事を
きっちり分けるという
壁もつくるようにしています。


全部、自分事にして、
感情移入してしまうと、
メンタルが崩壊して、
冷静な判断が
出来なくなってしまう。
他人のことを考え過ぎて、
身近な大事な人を犠牲にして
しまいかねない。


心の壁をしっかりと
つくっておかないと、
自分がどう感じるかよりも、
他人がどう感じるかの方を
重要視して、いつも他人の
意見に振り回されてしまう。


本来、一番、大事にするべきなのは、
『他人がどう感じるか』よりも、
『自分がどう感じるか』
なんだと思います。


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