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コミュニケーション能力の高さ、人間関係力の高さは『質問力』の高さ

コミュニケーション能力の高さ、
人間関係力の高さは
『質問力』の高さなんだと思っています。

2021年、大リーグ
大谷翔平選手の会見での
日本人記者の質問力の低さが
大きな話題になり、
アメリカのメディアでも
取り上げられた事がありました。

冒頭、大谷選手の過去の発言や
故障歴に触れたあと、
どのような心境でプレーして、
どのようなケアをしたのか、
気持ちが折れそうにならなかったのか、
今だから言える話があれば
お聞きしたいなど、
質問の時間がなんと、
約1分30秒もあった。

それに対して、大谷選手は
『まあちょっと質問が
 長かったので、何から
答えていいかわからないですけど...』

と苦笑いしながらも
しっかりと返答。

また、大谷翔平選手が
結婚を発表した際も
野球に集中するために
何度も同じような質問を
受けないよう、結婚の
記者会見を行った大谷翔平選手の
意図をくみ取って、
アメリカの女性レポーターは
そのあとのインタビューでは、
結婚に関しての質問は一切、
行わず、野球の技術的な
質問だけをしていました。

ただ、日本人記者は
相変わらずプライベートの
質問ばかり。
そこでも、日本人は
選手に対しての配慮に欠ける
というイメージを露呈して
しまいました。

そんな様子が世界中に
放映されたことで、
日本人は質問力が低いという
印象が世界中に広まったと
言われています。

あまりに質問が長すぎると
質問された人は
何をどう答えていいのか
分からなくなってしまう。

場合によっては
質問の内容を覚えて
いないことも多い。

特に質問に対して
厳しい事で有名なのは
イチローです。

あまりに記者の質問が
長すぎた時は

『長い質問に対して
 大変失礼なんですけど、
 ないですね』

そう答えたことがありました。

また、ある会見では

『先ほど、お話ししましたよね。
 集中力切れてるんじゃない? 
 完全にその話、したよね?』

あまりに質問のレベルが
低すぎると、

『学級新聞じゃないんだから』

と一喝することもあったそうです。

センスの良い、的確な質問は
貯水タンクの蛇口を
ひねるようなモノ。

その人の興味のあるモノ、
今、話したいことなどが
いきなり、ドッとあふれ出してくる。

質問して相手が話したいことを
話させる能力こそが
人間関係力なんだと思います。

相手との話が盛り上がるかどうか、
また、会いたいと思って
もらえるかどうかなどは、
その人の質問力が大きく影響してくる。


質問力を高めるのに必要な事は
相手が何に興味があるのか、
今、何を話したいのかを
ピンポイントで
見抜く能力なんだと思います。

質問が上手い人というのは、
教わるのが上手い人でもある。

自分はこの人から
何を引き出すべきなのか、
自分はこの人から
何を教わるべきなのかを
しっかりと把握していないと
的確な質問をすることは出来ない。

いろんな分野、業界などで
活躍している人たちを見ていると、
質問力がものすごく
高いことに気づきます。

モノゴトを俯瞰して見たり、
ピンポイントで見たり
自分の視野のレンズの
ズームの倍率を的確に
コントロールすることが出来る。
だからこそ、いろんな
景色を見ながら
的確に質問することが出来る。

質問された方も
ものすごく心地よい。

だから、ますます、
質問に答えようという気持ちが
高まっていく。

コミュニケーション能力の高さ、
人間関係力の高さは
『質問力』の高さなんだと思います。

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