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エピソード:0 心停止

それでは、本日より私が経験した心臓発作と入院、手術等を記し始めようと思います。どう書くか迷ったが、とりあえず時系列でいくつかに分けて書いていこうかと。

令和3年3月10日                                    

その日は朝からいつも通り仕事に行き、いつもと同じ生活をし、いつもと同じように夜12時位に床に就いた。後日、妻による談では少し疲れ気味だったとの事。それでも体調が悪かったとかは無く、眠りについた。

そして深夜2時前後、妻が異変に気付く。私がいびきをかいていると思ったが、どこか様子がおかしく思い私に声をかける。(後で担当医に教えてもらったが「死戦期呼吸と呼ばれるものだった。」)
隣で寝ている私は心音も聞き取れず体が冷たく硬直していた。言うまでもないがこの時点で私の意識は無く、その時の記憶も無いので、後に妻から聞いた話である。

妻はまず119番通報し、症状と住所等を伝え電話を切り(これも後に病院で教えてもらった事だが、119番通報した際はスピーカーモードに切り替え救急隊員の方とやりとりしながら救命活動を続ける事。)
救急車が到着するまで妻は心臓マッサージ・胸骨圧迫を行う。しかしあまりに突然の出来事に手が震え上手く行えなかったとの後日談。
約10分後、救急車が到着。心電図やモニターを取り付け心肺停止を確認し、すぐさま電気ショックを施す。
戻らず。1回、2回と電気ショックを施すが、結局病院到着するまでの計9回(その場で3回、車内で6回)の電気ショックでは、私の心臓が動く事は無かった。
その後、胸骨圧迫を行ってくれる機械を取り付ける。搬送先が決まり、心臓が止まったまま病院に搬送。病院に到着した時には妻が私の心停止に気付いてから40分近く経過していた。

以上が私が心停止してから地元の急性期病院に搬送されるまでの様子である。その後、病院で心肺蘇生処置が行われる事になるがそれは次の記事に書く事とし、一旦私のスペック等を参考までに記しておこうと思う。

私(この度心臓が止まった人)
年齢:34歳
性別:男
血液型:A型
身長:178cm
体重:112kg
職業:現場管理(測量や写真撮りの他、図面や書類の作成)
既往症:無し。
喫煙:アイコス1日1箱程度
飲酒:基本的には飲まない。飲み会とかでは飲む。別にアルコールに弱いわけではない。
会社で行われる健康診断では、肥満である事を除けば他の項目は全てA判定。血中コレステロールや血糖値、血圧等の異常なし。

※身近な人が急を要する状態に陥った時にとるべき行動。
これは退院する際、妻が病院で受けた心臓マッサージ講習で習った事です。参考までに。詳しくはまた別の記事で書きたいと思います。
1:声を掛け、意識・心拍の有無を確認
2:119番通報をする
3:「火事か救急か」と尋ねられるので「救急」と答える
4:電話をスピーカーONにする
5:電話を置き、出来る限りの救命活動を行う
6-1:AEDがあればAEDを、無ければとにかく胸骨圧迫を行う。
6-2:救命活動を行いながら、住所や氏名、詳しい症状を伝える。救急車が到着するまで、電話を切る必要はない。
7:救急車が到着したら救命活動を救急隊の方に任せ、救急車に乗り込む準備をする。

大まかな流れですが、こんな感じです。
以下は私の妻が後悔したという行動です。

・電話をすぐに切ってしまった。
・救急車が来るまで玄関や中扉を開けなかった。
・この家だという事を救急車に伝えられなかった(玄関の電気を付けなかった)
・回りを片付けなかった。(担架や救命機材をすぐに準備出来るように)
・過去AED講習(心臓マッサージ講習)を受けていたが、いざその時が来たら、手が震えて上手く出来なかった。

・・・との事です。ご参考までに。

今日はこの位にしておきます。次は「エピソード1:心肺蘇生」を記事にしたいと思います。

この記事が少しでも誰かの参考になってくれれば、幸いです。
後程、ご質問等を受け付けられるメールアドレス等も載せておきます。
本当は動画を作ってYOUTUBEにUP出来れば、もっと多くの人の目に留まるかなと思ったのですが、パソコンのスペック低すぎワロタなので、PCを新調してから行いたいと思います。

とりあえずこのブログで経験談を最後まで記事にします。その後動画等も作成して、まだまだ世に出て日が浅い「S-ICD」埋込み手術の体験例を公開出来ればなと思います。

ではこれからも宜しくお願い致します。

続き→【エピソード1:心肺蘇生】

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