見出し画像

MBAを取らなきゃ、もうどこにも行けないと思った話

はじめに

これは「皆MBAを目指すべき!」といった内容ではありません。なぜ私がMBA取得を目指したのか、なぜMBA取得が必要だと思ったのか、私が現在所属しているメルカリのIR(Investor Relations)という仕事を通じて感じた個人的な想いを書き散らしているだけのnoteです。おこがましいですが、MBAに興味がある方の参考に少しでもなればいいなと思います。

MBAを目指したきっかけ



2021年9月、国内某MBA(イブニングコース)に合格しました。受験を考え始めたのは、だいたい2020年秋ぐらいからでした。周りには海外MBA取得者やこれから取得予定の人が何人かいましたが、それまで私にとってMBAは別世界というか「何それおいしいの?」ぐらいの認識でした。

じゃあなぜ目指そうと思ったのか。一言でいうと、今後も自分がメルカリのIRをやっていく上で自分に足りない部分を強化できるのはMBAプログラムだけだと思ったからです。

私は複数のIT企業と現職のメルカリでIRに携わってきたました。IRの仕事はざっくりまとめると決算資料の作成やステークホルダーとのコミュニケーションで、経営者の代弁者として彼らと同じ目線で会社の財務状況や戦略をステークホルダーに伝える役割を担っています。そのため、IRは財務数値の理解は勿論、経営戦略やマーケティング観点、データ分析力など幅広い能力が必要とされます。また、所属する企業の事業内容が多岐に渡っているほど、IRの業務領域も広がります。メルカリの場合、上場した2018年6月時点では主な事業はCtoCマーケットプレイス事業(メルカリJP・メルカリUS)だけでしたが、そこから決済事業のメルペイや鹿島アントラーズなど事業領域が広がっていき、それに伴いIRに求められるカバレッジも広がっていきました。そのような状況でIR経験を積めば積むほど、これらに対する自分の能力の低さを痛感するとともに頭打ちを感じるようになりました。
国内におけるIRの認知度はまだまだ低いですが、米国などでは非常にプレゼンスの高い職種であり、IRの重要性というのはこれからも高まっていくと考えています。私はIRという仕事が好きで、IRを自分の専門領域としてこれからもキャリアを積んでいきたいと考えていましたが、シンプルに自分の力不足で天井を感じるという本当に情けない状態に陥ってしまいました。
また、メルカリはマザーズ上場とはいえ一部上場企業にひけをとらないサイズ感のため、幅広い投資家の方に会えるチャンスに恵まれています。お会いする多くの投資家は、日本のみならずアメリカや中国などの膨大な数のテック企業を見ていて非常に見識があり、そういった方々とのディスカッションはいつも刺激的で示唆に富んでいます。先日時価総額が一兆円を超えましたが、彼らと共にグロース企業として更なる成長軌道を描いていくには、より経営に対する深い理解と幅広い分野での知識を持ち、投資家の知見やネットワークを会社の経営資源としエンゲージメントや期待を醸成する必要性を感じました。

これらの課題を解決するにはどうすればいいのか。色々悩み調べた結果、MBAプログラムであれば、財務会計やファイナンス、顧客起点のマーケティング等自分が強化したいと考える経営に関する幅広い知識を体系的に学び、実践できるような思考方法を習得することができるのではと考えました。

入試準備

そう結論に至ると、もうMBAで学ぶ以外には今の場所でIRをやっていくのは難しいとすら感じるようになり、急いで国内MBAについて調べました。そうして志望校を決めた後、入試準備のために大学院受験専門の予備校にも通いましたが、私が合格できたのは色んな人に泣きついて助けていただいたおかげだと思ってます。私が志望したMBAは出願の際に課題エッセイ提出が必要だったため、そのレビューを予備校講師とメンターにお願いしました。関連書籍を参考に書き上げたエッセイは予備校講師には大絶賛されましたが、メンターには「本見て書いたでしょ?これってShinoさんじゃなきゃ書けない内容?この内容で競争相手との差別化できてる?」とボコボコにしていただきました。自分の専門領域や業務内容を熟知しているメンターだからこそのフィードバックをいただいたお陰で、自分が納得いくエッセイに仕上げることができ、その結果合格につながったと思っています。また、二次試験の面接対策として、こちらも私がリーチできる限りで一番頼もしいと思える方にモックインタビューをお引き受けいただいたりと、本当に色々な方に助けていただきました。

最後に

そうして色々な方に助けていただきなんとか合格できましたが、頭も要領も悪い私は多様な働き方を支援してくれる会社のサポートがなければ受験すら途中で諦めていたかもしれません。コロナの影響で2020年2月から在宅勤務に移行してましたが、今年9月に出社の有無や働く場所を自分で選べる”YOUR CHOICE”制度が導入され、福利厚生に卵子凍結支援制度が新たに追加されるなど、これらのサポートがあったからこそ自分にとってGO BOLDな挑戦ができたと思ってます。上司にだけこっそり受験の相談をしましたが、手放しで応援していただき背中を押してもらえたのも本当に有り難かったです。。

自分のためはもちろんですが、助けてくださった方々や会社に自信をもって顔向けができるよう来年の4月から頑張りたいと思います。いっぱい楽しんでいっぱい悩む2年間にしたい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?