ざっと。

小説を書くとき、ざーっとあらすじを考える。めっちゃ良作。自分天才!みたいな気持ちで高ぶって、これも入れよう、あれも入れようここで伏線が回収されるのだ!と脳で超大作になってしまうことがよくある。

そうなると収拾がつかない、いやつけたくないので、なかなか書き始めることができない。

もちろん、これはないな、と思うから書かないというのもあるし、もっと理性的なことを考えてはいる。いるけれど、言い訳にしかならない……悲しい……。

「私は何が言いたいんだろう?」というところは、とても大切なことなんだなあ、とだいぶわかってきた。あの頃僕らは若かった(大学二年生)な頃は、ずいぶんわからないことだった。言葉は溢れるし、そのままかけば伝わってしまうから。リビドー垂れ流しの文章だったのだ。なんだかんだ、「小説もどき」だったんだと思う。

「19歳のポルノグラフィ」に寄稿して、初めて官能小説を書いた。私のは官能小説というよりは、青春小説みたいになったが。

編集さんの力を借りて、まだまだ未熟な一編を、なんとか見れる形にしていただいた。感謝の限りでしかない。いつかまたお仕事がこないかなあと棚ぼたを……口を開けてます。

最近はなんだか、ざーっと生まれていたアイディアを受け流してしまうことが多い。こなれてきたせいか、リビドーを失いつつあるのかもしれない。ざっと、をとらえる気持ちは忘れてはいけない。ですね。へへ。

#日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?