ドタバタ韓国旅行記7・8日目 済州島編
◯7日目
お酒が残る中、残るどころか体中がお酒に浸されたままダッシュでシャワーを浴びて山へ向かう。
本来であれば別の場所なホテルをとりたかったんだけど、どうしても荷物を置きっぱなしにしたくて連泊することにしました。
山登りも一番簡単なコース(霊室コース)から行くつもりだったけど、バスのアクセス的にルート変更。
オリモクコースから登り、霊室コースで下ることに。
たくさんあるコースの中で一番楽な二つのはずだったんだけど、
引きこもり+アルコール入りの体には負担が大きく始めの1時間ほどは地獄。
逆に言えば不安定で苦しい道は始めの1時間だけで、そこをすぎて仕舞えば整備された道を歩くことが出来ました。
この時久しぶりに水が飲みたいと思ったよ。
基本的に水が嫌いでいつもジュース買ったり何かしら粉末混ぜたりしちゃうんだけど、この日ばかりは水を欲していた。
買っていたジュースも手元にあったんだけど、なんだか口の中がネバネバして気持ち悪くて「水、水、水」と、水以外飲みたくなかった。
やっぱり人間帰り着く先は水なんだなあ。
ようやく辿り着いた湧水スポットが輝いて見えました。
なんかさー山登りって人生みたいだよね。
誰かと一緒に歩いていても結局自分自身の戦いだし、自分で進まなきゃなんともならない。
果てしなく道は続いてるよう思えるけど、苦難の道に必ず終わりがあって、急に平坦な道が現れたりする。
そんなものたちをただひたすら黙々と進んでいかなきゃいけない。
文句言っても、鼻歌歌っても、ひたすら進まないといけない。
ゆっくりでも、休みながらでも進んでかなきゃいけない。
だから私は鼻歌歌いながら崖をどんどん登っていこうと思ったよ。
そんなことを考えながら山頂へ向かいました。
ゴールで待っていたのは私が思い描いた景色ではなく、ぬるっと登頂を終え、一休みしてから霊室コースを下る。
この帰り道が絶景でした。
私が求めてた山登りの景色が広がってた。
ただ行きしですでに足がプルプルの私は止まるたびに足が痙攣して休みたいけど休めない状態だったよ。
展望台とかの美しい景色は単純に楽しめるんだけど、自然の中の美しい景色は身の危険相まって何というかゾッとする美しさがあるよね。
山登りの醍醐味だと思う。
帰り道の何が辛かったって登山口からバス乗り場まで30分ほど歩くところ。
現地の人たちは車でこれてたみたいなんだけど、私は泣く泣く歩きました。
追い抜かす車たちに乗せてくれ〜と願うもののまあ人生そんなに甘くないよね。
開き直って大声で歌いながら山を降りましたとさ。
そこからバスのおじさんと乗客のおばさんとチャングムの誓いの話をしながら正房瀑布へ向かいます。
昔は韓ドラブームで済州への外国人観光客が多かったのにコロナ明けてからは全くだそうです。
やっぱり都会が好きなのかねとのこと。
バスのおじさんたちと別れ滝へ向かって歩きます。
もうこの時すでに足がプルプルで坂道なんて歩けるか〜状態だったんだけどまあ歩くよね。
岩の上を一歩一歩踏み込んで滝のパワーを全力で浴びてきました。
滝ってなんだろうね、パワーを感じるよね。
大地のパワー?水のパワー?
水飛沫と共に全力で力を頂きました。
体の中が浄化された気がする。
バスが来るまでと思って入ったカフェがやったらおしゃれでびっくり。
大好きな黄色のカップでテンションが上がりました。
ドリンクが可愛いのはもちろんだけど、カップが可愛いと幸せな気分になるよねぇ。
そこからまたバスに乗って宿まで2時間。
の前にトッケビ道路へ寄り道。
暗すぎたせいかそれとも一人で行ったせいか"ただの道だな“という印象。
まあ気は済んだ。
ここでもスーパーロングバス待ちタイムがあって、近くにあったカフェに入ったんだけどここのお兄さんすごく素敵だったな。
私が韓国人でないとわかるや否やサラッと英語に切り替えて、おまけに発音が良い。
その日蕁麻疹出てたんだけどサラッと気遣いコメントまでくれちゃって、行きすぎず、けどないこともない温かな接客に惚れ惚れしました。
しかも見た目がモテない方のお芋ちゃん系韓国人(おい)ってとこが更にギャップ萌えだったよ。
済州島へ行くことがあれば是非。
なんとか終バスに乗り宿へ向かう。
ここのおじさんたち本当優しいくて、危ないからってバス停まで迎えにきてくれたの。
ありがとう〜
この日も昨日同様飲み会だったんだけど、なかなか嫌なおじさんが一人いてメガネは壊されるわニキビちゃんって呼ばれるわでなかなか不快だった為1時間ほどで切り上げて就寝。
どこの国もだけどいい人もいれば悪い人もいる。
◯8日目
ついに最終日。
この日も早朝出発で1番の有名スポット城山日出峰へ。
宿から近いからという理由で行ったんだけどこれがねーもう本当に本当に本当に心に来る景色だった。
ただの絶景スポットだと思ってたのに入場料取られるしやたら坂道登らされるしまた筋トレかよ〜って始めはちょっと不快な気持ちが芽生えてしまったというのが正直なところ。
けどね、頂上まで行って海に続く景色を見た瞬間涙が止まらなかった。
旅行だから感傷的になってたのかなあ。
それとも景色の美しさゆえかなあ。
分からないけど涙が止まらなかったよ。
この話をしたら行ったことある大学時代の友人も同じような話をしていたから本当に美しい景色なんだと思う。
ここ何年かで感情がどんどん欠落していって、悲しいとか嬉しいとか泣くとか笑うとかそんなことが少なくなってたんだけどこの景色は自然と涙が流れたよ。
心ゆくまでぼーっと景色を眺めて人生こんな時間も必要だよなあと。
これぞ旅で感じるべき感情だよね。
せっかくなので周囲を散歩し、気持ちはあるのだけど脚の限界により退散。
そこからサムダルリへようこそというドラマでウェディングフォトを撮るシーンが撮影された秘密の森へ行こうと思ったんだけど、バスの時間が微妙で断念。
済州島バスは多いんだけど本数少なかったり乗り継ぎ多かったりであんまり賭けは出来ないんだよね。
飛行機に遅れるのだけは勘弁なので、その場からすぐいけそうなサムダルリへようこその別の撮影地へ。
みんながよくたまってたコンビニの場所へ行ってきました。
この辺りは全体的に雰囲気が好みで、これぞ済州島って感じののどかな自然と古い商店なんかが並んでいて最後の最後に済州らしさを堪能出来た。
見るもの見るものが心を癒してくれる景色たちばかりで、普段は存在してることすら知らない場所にもこうやって人の生活や人生の営みがあるんだなあと。
旅行に行くたびにこんな気持ちになるんだよね。
毎日生活してると自分の世界しか見えなくなるけれど、知らない世界で、遠く離れた場所でも人が生きていて、同じように毎日を生きてるんだなあって。
(旅行中感傷的になりがち問題)
ひとしきり街を散策した後、サムダルの家があるという場所まで行ったんだけどどうも新しい家しか見当たらず炎天下の中散歩しただけだった。
そんなこんなでバスの時間が来てあれよあれよという間にフライトの時間。
帰り道は西洋人カップルに挟まれ韓国語の世界から一気に英語の世界へ。
語学をもっと真剣に学ばねばと感じた瞬間でした。
たかだか日本と韓国の距離でさえ本当に広くて遠くて、こんなに近くて似た国なのに異文化を感じることが出来て、今回の1週間でたくさんの発見と出会いがあって旅をするっていいなって思うと同時に、もっと広い世界を見たいな。もっと広い世界を見るべきだな。そう思えた時間だった。
ここまで書いておきながらなんだけど、私韓国は大好きなんだけど韓国に住みたいとは正直あまり思わなくて、でも韓国が大好きでっていう矛盾があって、その名残惜しさを潰す為に長い時間の旅行で色々と回ってみたんだけど、逆に名残惜しくなっちゃったよね。韓国好きだなって。
というかやっぱり釜山が大好きだなって。
他の地域は行ってみれば満足!行ってみたい!っていう感情が強いんだけど、釜山においては何度行ってもまた行きたい!ってなる。
地元大阪と似てるからなのかな?
海外に出る前に後一度は釜山に行きたいなって思います。
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