大学病院の透析室は

大学病院の透析室は、維持透析施設とは違って、緊急時や導入時の対応しかしていません。私の場合でも、カテーテルのトラブルで腹膜透析ができなくなった時に首の静脈にダブルルーメンカテーテルを入れて血液透析を受けた時と、シャントを作成して腹膜透析に血液透析を併用し始めた時の透析条件が定まるまで、あとは腹膜炎で腹膜透析ができなくなって、血液透析のみになった時(入院中)しか、大学病院の透析室を利用していません。

血液透析の導入時は、透析条件を変えながら、患者に適したパラメーターを決めるまでは主治医がサポートする必要があります。透析条件が決まったら、患者が希望する維持透析施設を紹介し、そちらに通うことになります。それ以降は、維持透析施設でドライウエイトの調整などパラメーターを見直しながら、透析生活を続けていくことになります。

というわけで、大学病院の透析室はベッド数がそれほど多くないのです。新型コロナの流行で、本来なら透析患者は重症化の懸念があるので入院させるべきですが、おそらく透析室の空きがなくて入院させることができなかったのではないかと思います。そのため、患者が普段通っている維持透析施設で透析を受ける必要があり、各施設で他の患者を守りながら、新型コロナ患者の透析を行ったのです。

大学病院の透析室は、ベッドごとのテレビはありません。ラジオやスマホなどを自分で持ち込んで、4時間を過ごすしかありません。また、リクライニングも電動ではないので、自由に操作はできませんから、必要ならスタッフに声をかけて操作してもらうことになります。
私は、ラジオが聴けるMP3プレーヤーでラジオや音楽を聞いていました。平べったいベッドで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?