大学病院の検査事情

大学病院に通院していた頃、予約患者の受け付けは8:15からでしたが、早い人は7時過ぎから待っていました。というのは、採血・採尿も8:15スタートで、診察予約までに結果が出ていてほしいからです。血液検査はほぼ自動でできるのに対し、尿検査の特に沈渣は時間がかかるのだそうです。

沈渣は、一人ずつの尿を遠心分離機にかけて、沈んた固形物を数えるので、手間と時間がかかるわけです。採尿から結果が出るまで1時間くらいかかることもあるようです。

外来患者の採血は8:15から始まりますが、入院患者の採血は7:30ころから始まります。採血室の廊下にベンチがあり、順番に並んで待つのです。

入院患者の血液検査結果をもっと早く知りたい場合は、病棟で看護師さんに採血させて、緊急で血液検査に出すのです。私も入院中、6時前に採血されたことが多くありました。担当医師が出勤した時点で結果が出ていれば、スムーズに判断できますからね。

血液検査や尿検査で、多くの情報が医師に知らされ、病気の状態判断の材料になります。それによって更に詳細な検査を指示したり、薬の処方を変更したりするのです。重篤な場合は、入院を勧めることもあります。私も透析導入にあたって、検査結果をもとにカテーテル挿入の時期を調整したり、腹膜透析導入と教育入院の時期を調整したりしていました。

血液検査や尿検査は、検査時期や検査機関、検査方法によって値が変わることがあります。そのため、他院で実施した検査や人間ドックの結果などはあくまで参考値であり、当院での検査結果が必須でした。

毎月の通院ごとに針を刺されるのは痛かったけど、今は週3回、太い針を2ほんずつ刺されていますからね、痛いなんて言っていられません。

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