2018/3 『blank13』

齋藤工監督作品。

思いの外、面白かった。
確かに、姿を消していた13年間の詳細が気になるけど、お葬式の場面だけでも理解出来たかな。

出演陣が齋藤監督ならではでもあったし、ずーっとシリアスな内容かと思ったけど、お葬式のシーンでは終始笑っていた(笑)佐藤二朗さん、やっぱり好き(笑)

あそこまで家庭環境は悪くなかったけど、自分の父親のことを考えてみた。
お葬式で、お兄ちゃんも高橋一生も、「お父さんが大嫌いだった」と言っていた。軽蔑もしていた。だけど、最後にお葬式で父親の知らない一面を垣間見て、「少しは好きになれたかも」みたいな感じに心境が変化したのは、子供時代に父親のせいで母親や自分達が苦労した思い出もありつつ、きっと良い思い出もあったんだと思う。ほんのちょっとでも。
だから、「大嫌い」だったのだと思う。

わたしはもはや「大嫌い」でもない。
一緒に住んでいたときは、「なんで自分の父親はこんなんなんだろう…」って思ってたし、たぶん嫌いだったんだと思う。
だけど、両親が離婚して、家庭に平和が訪れて、もう嫌いとかいう段階でもなくなった。
存在がなくなった。と言えばいいのか。

わたしには父親との良き思い出なんてものはない。愛されている実感もなかった。
きっと子供の頃は、父親という存在に愛されたかったから、その分の憎かったんだろう。
だって、子供は両親に愛されて当たり前だと思っていたから。
でもその分祖父母や親戚から愛されていたと思う。だから、寂しいという気持ちはなかったかもしれない。

もし映画のように、父親が余命数ヶ月だと知ることがあっても、お見舞いに行くことはないだろう。
死んでも涙は出ないし、何の感慨もないだろう。何も心に影響は出ないと思う。お通夜にもお葬式にもお墓参りにも行くことは無いかな。

自分の父親がそういう人であったのはもう仕方がないことだし、そういう父親であってもわたしはずっと幸せに暮らして来たし、これからも暮らしていく。

ただ、感謝することがあれば、確かに父親がこの世に存在しなければ、わたしという人間は生まれてなかった。
そこは感謝したいし、反面教師で良い夫にも恵まれた。
それはそういう父親の元に生まれたおかげ(?)でもあるんだろうし。

まあとにかく、あとはわたしたち家族に迷惑はかけないで欲しいな(笑)


塩大福

映画の感想

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