見出し画像

高千穂エンパワーメント企画〜高千穂の引力。高千穂フリーク増殖中〜

九州エンパワーメント研究会では、九州各地の魅力を遊び、住む人も来る人ももっと元気になることをめざして活動しています。
去る11月7日、高千穂にて、旅する企画会議を開催しました。

会議やその前後での皆さんの意見をも加え、高千穂を愛する内外の皆さんに向けて、企画書を作ってみました!

……………………………………………………………


高千穂エンパワーメント企画
〜高千穂の引力。高千穂フリーク増殖中〜

高千穂は知名度絶大な観光地があり、多くの観光客が訪れています。農業も豊かです。それでも人口は大きく減っていて、若者をもう少し、呼び戻したいところです。
すでに魅力は知られ多くの人が訪れる高千穂。高千穂の魅力を生かして、未来のもっと素晴らしい高千穂を目指すには、

「高千穂の引力を生かし、もっとディープに関わる人=高千穂フリークを増やす」という戦略

がふさわしいのではないでしょうか。


■高千穂の引力

この手の企画書は、普通はその「地域の魅力」からスタートします。でも、高千穂の魅力についていろいろと考えていると、それは魅力というキレイな言葉では言い尽くせない気がしてきました。魅力があるから行く、というより、なぜか引きつけられる。そう、「引力」と言ったほうがしっくり来ます。

★引力1 食べ物
高千穂の食べ物といえば高千穂牛!焼き肉、すきやきはもちろん、ローストビーフでもハンバーグでも、想像を絶する美味しさです。しかも、この風景の中で育ったものをこの風景の中で食べるという贅沢。棚田のお米、しいたけ、とうきび。そして極めつけは蜂の子!

★引力2 風景
高千穂の地に立つと、その風景に強く心を掴まれます。高千穂峡や神社もそうですが、それより何より、起伏をもって広がる棚田、その間をやさしくくねる道、まわりを取り囲む山々と、山肌を彩る人工林と自然林のパッチワーク。高千穂の暮らしが生み出す風景。観光名所だけでなく、高千穂にいる間じゅう包まれる、風景の引力は絶大です。

★引力3 道
高千穂への道、高千穂からの道にもなにかがあります。熊本から延岡への日向往還。祖母山から日之影へ抜ける九州自然歩道。阿蘇、高森から高千穂へ。高千穂から諸塚、椎葉へ。
高天原から高千穂へそしてヤマトへ続いていった神々の道のもつ力は、今も四方八方への道の引力として人を惹き付けています。

★引力4 祖母山
九州一の名山、祖母山!登山口までの荒れたアクセスといい、自然林と岩のコントラストといい、歩きやすいとは言い難い登山道といい、名山の資格を存分すぎるほどに備えてると思います。大分県の豊後大野から登るのもいいけど、麓の街と山のつながりを味わうなら高千穂から!そして祖母山で味わう高千穂牛はもう…唸るしかありません。

★引力5 朝
朝を知らず高千穂を語るなかれ!新しく太陽が生まれる朝は、神々の時間です。ゆっくりといつの間にか彩を放つ空。折り重なる峰々と雲海。霧の渓谷。川から立ち昇る靄。朝にしかないさらさらした空気。いつもの場所が聖地になる魔法の時間です。

★引力6 人
高千穂の引力の虜になった人が、また一人、また一人と、高千穂フリークになり、何かを始めています。宿やお店を始めたり、旅案内をしたり、美味しい食べ物を作ったり、友人たちを連れてきたり。高千穂フリークたちが、また新たな引力となって、人を惹きつけ、またそこに高千穂フリークが生まれます。高千穂フリークの、無限の自己増殖。



■高千穂フリーク増殖戦略

こんな素晴らしい引力を持つ高千穂には、将来にわたって、九州のみんなの財産であり続けてほしい。
すでに知名度も高く、ブランドも確立している高千穂は、多くの人に新しく知ってもらうことより、深く深く高千穂を愛する人を増やすことが大切ではないでしょうか。

そのための戦略。

「高千穂の引力を生かし、もっとディープに関わる人=高千穂フリークを増やす」

*引力の力の源=ディープを知る機会をつくる
*フリークごころをくすぐる企画をつくる
*フリーク自己増殖を生むつながりをつくる


■プロジェクトアイディア

高千穂フリークを増やすためには、何か大きなことではなく、小さな尖ったことがたくさん起きることが重要です。行政がやること、ビジネスでやること、同好の仲間のイベントとしてやること、一人で自分のためだけにやること、などなど、いろんなやり方で、いろんなプロジェクトが起きるといいと思います。
企画会議での話をもとに、プロジェクトアイディアをいくつかまとめてみました。

★高千穂牛を食べに行こう!
高千穂牛は、生まれも育ちも高千穂、というこだわり。せっかくだからもう一歩ディープこだわって、高千穂牛が生まれ育った風景の中で、高千穂牛と一緒に暮らす人の手で調理されたものを食べに行く。

★高千穂の風景を走りつくそう!
 高千穂の風景に浸るには、何よりも、ラン!棚田の間を走り、渓谷を眺めて走り、神社や岩を眺めて走る。そして高千穂牛とビール!

★日向往還(部分)を走ろう!
バスで山都町、山都町からランで高千穂、翌日延岡までラン、バスで福岡へ(往復じゃないけどバスバス割引とかしてほしいなー、西鉄さん)

★まちから祖母山ラン旅
バスで高千穂、お弁当や食材(高千穂牛ととうきびおにぎり)買って、ゆるランで祖母登山口にテント泊。翌日祖母登山、ランでバスセンターまで戻る。

★日向往還のんびり自転車旅
輪行で熊本、熊本からロードバイクで高千穂、翌日高千穂をポタリングして延岡まで、延岡から輪行。

★高千穂の朝を遊ぶ
高千穂の朝は神々の時間。土日の休みに高千穂を満喫したら、月曜日午前中に半日の休みをプラスして、高千穂の朝を満喫。雲海を見ながら朝ごはん、山ヨガ、渓谷朝ラン。朝ごはんを食べてから、あさイチのバスで日常に帰っていこう。

★高千穂フリークによる極私的ツアー
高千穂を食べたり走ったりの引力に惹かれたアナタが知人を5人連れてくる。そのうち2人がそれぞれ5人を連れてきて、それぞれのうち2人が…倍々ゲームが始まった!
こんな極私的ツアーの経験談をSNSのどこかに集まるようにすれば、そこで高千穂フリークが勝手に増殖していく。

★高千穂ディープ!コミュニティ
SNSで、高千穂の引力に捕まった!体験ストーリーを募集。より深い味わい方を自慢しあい褒め合う場にする。高千穂ファン同士の新しいつながりも生まれる。3ヶ月ごとに、評価の高いストーリー投稿者に特産品送付。

★ひむか神話街道パワーアップ
高千穂バスセンター周辺と岩戸神社周辺を、人や自転車や馬車や人力車で。

★岩戸神社前を引力スポット化
岩戸神社の駐車場を車寄せを残して閉鎖、広場化。少し離れたところを駐車場にして、門前通りを歩いていただく。通り沿いに引力スポットが次々に。

★高千穂の人に会いに行こう!
民間の力で残ったあま鉄LOVEのおじさま、ここで生きていく高千穂生まれの若い皆さん、お店や宿の愉快な面々、住んじゃった人たち、たかちほごう食べる通信の編集の高校生や生産者さん。
会って話せば、高千穂の引力の秘密が少し見えてくるかも?

★町民みんなが心からの高千穂推しに!
高千穂の人が、高千穂で高千穂人らしく誇らしく過ごしている姿に触れてもらう機会を。個人が主観で語る魅力が最大の引力。そのためには純粋に町民が楽しくいきいき暮らせるような仕組みもつくる。


■おわりに

ここまで読んでくれたアナタ、気づいてますか?ここは、高千穂の引力圏内です。ほら、高千穂に行きたくなってきたでしょう?さあ、出発〜!


文責:九州エンパワーメント研究会 藤本広一
協力:旅する企画会議参加のみなさん(高千穂町地域おこし協力隊・九州自然歩道フォーラム福島優さん、たかちほごう食べる通信編集長佐藤翔平さん、旅人の宿さんかく後藤あすかさん、株式会社訪う代表取締役日高葵さん、添田町地域おこし協力隊高山勇樹さん、藤田勇樹さん、北澤有子さん、Michiko Nomiyamaさん)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?