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No.7 ペダルの踏み方(最近のレッスンより)

こんにちは!
liber Music Member ピアノレッスン担当の山田志織です。
先日降った雪のことを初の「つぶやき」で投稿してみました!
様々な発信の仕方があるnoteで、音楽以外の話もしていこうと思います(^^)

さて、今回お話しするのは、最近のレッスンでも様々な生徒さんが悩まれ、奮闘中のペダルの踏み方についてです。

ピアノ演奏において曲の表現幅を大きく広げてくれるペダル。
普段からよく使用しています!という方から、これからペダルに挑戦、または使い始めたばかり、という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、実際のレッスンでのペダルのお悩みを交えていくつかポイントをお伝えしていきます!
(ご紹介するのは主に「ダンパーペダル」、「サスティンペダル」などと呼ばれる、アコースティックピアノにおける一番右のペダルについてです。)

①ペダルの基本は「踏んだまま」!

流れる曲調や華やかに聴かせたい曲など、曲中でずっとペダルを使用する場合、ペダルはずっと踏んでいるのが基本です。
ある生徒さんが、「その箇所(=次の小節or直前とは異なる和音が出てきた時)が来たら"ペダルを踏む"ものだと思っていました。」とおっしゃっていました。
確かにペダルで音を伸ばしたいと思ったら、右足を離しているところからその箇所が来たら踏む、というイメージってありますよね。そのお気持ち、とてもよく分かります・・・!
実際はというと、ペダルが必要な音から先は右足はペダルを踏んだままにして、切り替えが必要な部分だけ離してすぐ踏み直す、ということになります。

ペダルをずっと踏むとなると、右足を力強く踏み込み続けて筋肉痛になったり、中には座っている椅子がだんだん後ろに下がっていってしまう・・・という方もいらっしゃいます。これらは足に力が入っていたり、かかとが浮いた状態でペダルに足を乗せていることが原因です。
かかとは地面につけ、足首を使って足先を上下させるイメージで踏むと、力が入らず楽に操作できますよ!

②音がにごるor切れる=ペダルの切り替えタイミングに問題あり!

ペダルを使用しているとき、「なんだか音のにごりが気になる・・・」や「音がプツッと切れてしまう・・・」といったご経験を一度はされたことがあるのではないでしょうか。これまでのレッスンの中でも多くの方が悩まれていた問題です。
これは、先ほどお話しした①の「ペダルを踏んだまま」をふまえた上で、正しい箇所での踏み替えができていないということになります。

最もよくあるパターンとしては、小節の終わり~次の小節へ進む時など、次に弾く音を準備するために手が離れた瞬間にペダルを踏んでいる足も同時に離れてしまうことです。これは、ペダルを踏んでいない状態で手が離れるため音が切れてしまう、そして前の小節の最後の音が余韻として鳴っている+次の小節の音を弾くその瞬間にペダルを踏み直すと調和しない別々の和音が一緒に残ることになり、にごりの原因となってしまうのです。

この音のにごりや切れを解消するポイントは、「タイミングをちょっとだけ後ろにずらして踏み替える」です。

例えば曲の最初の小節からペダルが必要な場合、1音目は手で鍵盤を弾くのと右足でペダルを踏むのが同時でOKです。ペダルは曲が進む間そのまま踏みっぱなしの状態です。それ以降は、次の小節に入る時や直前とは異なる和音が出てきたら、その音を弾いた瞬間にペダルを離してすぐ踏み直します。

つまり、小節と小節の間や和音の切り替わりのために手が離れている瞬間はペダルを離さず踏んだままキープしておくのが重要です!
手が次の音を弾いたら(発音したら)それと同時に右足を連動させて離し、1秒内ですぐまた踏む、といった流れです。
踏み替え時、右足は必要以上に上げすぎず、ペダルの上に乗せたまま足首を使って上下させる程度で大丈夫です。切り替えができるところまで上がればペダルは切り替わってくれます。逆に上げなさすぎると切り替えができず、にごりの原因となるため要注意です!

跳躍などがあって手を早く離さないといけない場合は、跳躍する直前の音(手)を次の音が拍に間に合わなくならないギリギリのところまで残しておくことでペダルの踏み替え時間ができます。この時、ペダルの切り替えはできる限り素早く行えるとベストです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、一度正しい踏み方で慣れるとその後はきれいにペダルを使うことができるようになり、曲を弾くのがより一層楽しくなりますよ(^^)♪

今回はここまでです!
より表現の幅を広げるためのペダルの使用についても、またお話ししたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました~!!

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