さとうしお

砂東 塩|31040|web小説を書いています。最近はファンタジー小説を書くことが多い…

さとうしお

砂東 塩|31040|web小説を書いています。最近はファンタジー小説を書くことが多いです。

マガジン

  • エッセイ『たぶん、書いてます』

    執筆日記みたいなものです。たいしたことは書いてません。考えることは日々変わる|記事は報告なく削除することがあります

  • Moe 報われない僕らの恋の記録【完結/無料公開中】

    ファンタジー長編小説▶高校生のユウタは、学校に映画撮影に来ていたタレントのモエと出会う。彼女に打ち明けられた秘密――この世界はゲームなの、あたしのアバターが〈モエ〉。

  • 夜更けの珈琲は未完書房で【完結】

    日常系現代ファンタジー/人には視えない〈モヤ〉が見える大学生と謎の本屋に現れる幽霊。短編、中編、長編とシリーズで書いたものをまとめて連載していきます。

  • 毒にも薬にもならない話1【無料】

    掌編/短編/詩(2019年,2020年に公開したもの。2017、2018年に他サイトで公開したものの転載を含みます)

  • 短編小説集【随時更新】

    短編小説/有料マガジン (全文無料公開している作品もあります)

最近の記事

  • 固定された記事

虚構文庫対談『ねこの手毬歌』

この対談はフィクションです。 〈対談 猫田まりえ×歌川雫〉 聞き手/左灯 潮 左灯 詩人である猫田まりえさんと作家の歌川雫さんの共作ということで、単行本が出版された当時も大変話題になりました。猫田さんの詩から歌川さんが小説を書くというアイデアは、どこから生まれたのでしょう。 猫田 最初はちょっとしたお遊びだったんです。この本に収録されている『ころころなみだ』という詩はSNSにあげたもので、タイトルからも分かるようにコロナで外出自粛していた時に書いたものです。それを見た歌

    • 新作『泥濘のリュカ〜わたしを殺した彼のルーツ』

      🐴上のイラストはCopilotで画像生成したものです。登場人物の一人が身につけてる双頭の天馬のバックル。その子冒頭で死ぬ(?)けど。  ――ということで、2月から新作長編小説の連載を始めました。 あらすじとリンク タイトルは『泥濘のリュカ〜わたしを殺した彼のルーツ』31040著 19世紀ヨーロッパ風の架空大陸である【クローナ大陸】を舞台にしたサスペンスファンタジー。上記エブリスタの他2サイトで公開中。▷小説家になろう ▷カクヨム ネタバレ設定書のリンク世界観はわたしにし

      • 魔法使いの物語の続きをAIに考えてもらったら救いがなかった。

        Copilotの絵『魔女と猫の街』  上はCopilotで生成したイラストです。拡大するといろいろツッコミどころ満載ですがニンジンの刺さった帽子がかわいいです。触発されて物語の設定を考えてみましたが、遊んでいたら本命のプロットが進まないのでCopilotに続きを考えてもらうことに。 Copilotと考える物語  わたし>この絵をもとにした物語を考えています。  物語の始まりは魔法使いの言い伝えがある町。「野菜をのこすと魔女が来るわよ」というのが母親が子どもを叱るときの

        • 生成AIとnote

          生成AIについて考えた経緯  最近、小説の新作の構想にとりかかったことで生成AIを利用する機会が増えました。息抜きに小説投稿サイト用の表紙絵をCopilotで作成したり。ちなみに記事に使っているイラストはCopilotで生成しGoogleフォトで色調調整したものです。  ちょうど文化庁が生成AIの利用に関するパブリックコメント募集し始めたというニュースを目にし、改めて生成AIと著作権について知ろう!  ――と息巻いたものの著作権法の条文を理解する頭脳がないのでCopil

        • 固定された記事

        虚構文庫対談『ねこの手毬歌』

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        • エッセイ『たぶん、書いてます』
          79本
          ¥600
        • Moe 報われない僕らの恋の記録【完結/無料公開中】
          23本
          ¥300
        • 夜更けの珈琲は未完書房で【完結】
          95本
          ¥500
        • 毒にも薬にもならない話1【無料】
          42本
        • 短編小説集【随時更新】
          16本
          ¥800
        • Bad Things【完結】
          28本
          ¥400

        記事

          さとうしお作品ピックアップ

          2017年春からWeb小説を書いています。名義はみっつ。砂東 塩。31040。さとうしお。どれも〈さとうしお〉と読んでください。 この記事は比較的PVの多い4作と名刺代わりの作品リンク集です。 砂東 塩は ▶pixiv ▶ステキブンゲイ ラノベ用名義〈31040〉は▶エブリスタ ▶カクヨム ▶小説家になろう で使用しています。※エブリスタと小説家になろうは年齢制限の設定が可能なため過激表現のある小説も掲載しています。 『巻き添えで召喚された直後に死亡したので幽霊として生

          さとうしお作品ピックアップ

          執筆ステップ1.2.3.4

          執筆ノウハウとかではないです。 エブリスタで公開中のネタバレ構想メモの中から抜粋したものです。 この小説の最終章を書くにあたっていつもより段階を踏んで執筆することにしました。段階ごとに文字数が増えていくのが子どもの成長を見守ってるような気分になったので記録として(?)。いつもこんなふうに書くわけじゃないです。 ステップ1 場所・メインの内容・サブ内容を各話ごとに決める ステップ2 ステップ1で決めたのをざっくり文章にまとめる ステップ3 ステップ2を元に会話でストーリ

          執筆ステップ1.2.3.4

          Bingに続きを考えてもらった

          noteが全然触れてないので執筆の合間のお遊びを乗っけておきます。 ↓ちょっと前に書いた二万字程度の短編ラノベ。異世界モノです。 1ページ目は異世界転移前のプロローグ『少女マンガ的兄妹カンケイ』。千字ちょっと。その部分だけをBingに読ませて続きの展開を考えてもらいました。 それが以下↓ 超ベタな恋愛になりました。ちなみに物語のタイトルも聞いたらこんな感じでした↓ 個人的には『禁断の恋は大吉!?』あたりが良いです。 noteを五分以内で書き終えたの初かも。よかった

          Bingに続きを考えてもらった

          回帰しない悪女たちのはなし

          ■回帰しない悪女のはなし『悪女を隠すなら森の中~メゾン・ド・アリスの不穏な日々~』(小説家になろう)という小説を〈31040〉名義で公開したのにnoteで宣伝するのをすっかり忘れてました。 ちなみにエブリスタにも公開しています▼ noteにて『The Fall』というタイトルで公開していたのですが一部性描写があるので掲載場所を移し、いろいろと改稿しました。改題はサイトの雰囲気に合わせたものですが、やっぱりWebだとこういうタイトルの方が反応がいいです。 ■回帰する前の悪

          回帰しない悪女たちのはなし

          忘れないうちに、note創作大賞で中間選考通ったけどダメだった件について

          ■note創作大賞2022について 先月末にnote創作大賞の最終結果が発表されました▼ 私のエントリー作は残念ながら選ばれませんでしたが中間選考には残ることができました▼ 16,848件の応募があって中間で通ったのが212件ということで喜んでいいのかなと思いつつ、小説だけのコンテストとは違うのでどう捉えていいのかよくわかりません。応募期間に見ていた感じだとコンテストタグとは知らずにタグつけてる人もいるようでしたし、1万6千件の応募という数字はあまり当てにならないかな。

          忘れないうちに、note創作大賞で中間選考通ったけどダメだった件について

          小説『マッシュルームトリップ』公開のおしらせ

          pixivにて『マッシュルームトリップ』の連載をはじめました。本日は第一話の公開(追記 第二、第三話のリンクも追加しました) あらすじ▽ noteでの公開は?▽ 『マッシュルームトリップ』執筆は全9章(予定)中の5章までしか終えていません。noteで掲載する場合は数千字単位で公開するのが望ましいと思われますが、そうなると修正作業の手間と間違いが増えるため、連載するとしても全て書き上げた後の予定です。  また公募に応募する可能性も0ではないので(今のところ予定なし)、そ

          小説『マッシュルームトリップ』公開のおしらせ

          遅々として

          #近況報告 #執筆日記 ▼2022.1.24のツイートあれから二ヶ月、現在5本目の短編を書き終えて6本目にさしかかったところ。いつ公開できるのか、公開する前に何か公募に出すのか、書きあげるまでは色々保留。 遅々として執筆が進まない日々に悶々としつつ、 ふと思いついた異世界モノを勢いとノリで冒頭だけ書いてみた▼書き上げれるかエタるかは分からない。

          遅々として

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔22〕最終話

          ▶目次 ◀前回 ▶20XX/06/26 雨上がりの空に天使の梯子がかかり、煙った街の一部分が明るく照らされている。学校をさまよう幽霊エチカが消えたのは、そんな梅雨の一日だった。放送は昨夜。涙の最終回だったけれど、ラストはユウタが予想したような展開ではなかった。 「ねえ、ユウタが好きなのって、もしかしてモエ?」  ユウタは屋上に寝転がり、スマートフォンでドラマの最終回を観ていた。視線を画面から外すと、トウカの髪が陽光で飴色に透けている。 「そうだって言ったら?」 「

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔22〕最終話

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔21〕

          ▶目次 ◀前回 ▶REPLAY_n'/20XX/06/05(2) 数学の授業が終わると、ユウタは「ちょっと職員室で話そうか」と高波に声をかけられて一緒に教室を出た。  会話はなく、廊下を行き来する生徒の間を縫うように前後に並んで歩きながら、担任を見上げる顎の角度が上向きなのが少し悔しい。薄い水色のストライプのシャツ、微かな柑橘の匂い。  職員室に入ると高波は自分の席に座り、どう切り出すか迷うように指でコツコツと机を叩くと、「何かあった?」と心配そうにユウタの顔をのぞき

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔21〕

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔20〕

          ▶目次 ◀前回 ▶REPLAY_n'/20XX/06/05(1)「まーた、ドラマ見逃したの?」  ユウタの耳からイヤホンが引き抜かれ、スマートフォンをのぞきこんだトウカが「やっぱり」と呆れたように言った。 「昨日、うたた寝して見逃したんだ」 「それで学校に着いた途端ドラマ観るんだ。ユウタってモエのファン?」  この日の朝、ユウタはカメレオンベーカリーでパンを買って学校に直行した。一人きりの教室で昨夜放送された深夜ドラマを観ていたはずなのに、いつの間にか教室は生徒で

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔20〕

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔19〕

          ▶目次 ◀前回 ■Logout4  Solにログインし、ユウタを見るたび嫉妬した。リプレイして何人ものユウタに出会い、そのたびにその世界のユウタに嫉妬し続けた。  モエはいくつにも分岐した世界で、何度でもユウタに会いに行く。残されたデータで作り出されたモエに彼女の意思が宿ることはなく、彼女らしい行動をとるけれどそれは決して彼女ではない。モエのデータから推測される未来は、ユウタに会いに行くという選択しかなかったということだ。  僕はプレイヤー〈高波透〉。  数学教師の

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔19〕

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔18〕

          ▶目次 ◀前回 ▶REPLAY_n'/20XX/05/29 ユウタはわずかな空腹を感じながらペダルを踏み続けていた。立ち漕ぎで橋の中央まで来るとサドルに腰を下ろして脱力し、傾斜で自転車が加速するのにまかせて深呼吸する。  川面はやわらかな空の色を映し、土手はハッとするほどの濃い緑。つい昨日まで若く頼りない萌黄色をしていた気がするけれど、気づけば五月も終わりに近づいていた。  ガードレールの向こうを、一台の軽自動車が追い越していった。運転席に座る女性は耳の横でツインテー

          Moe~報われない僕らの恋の記録~〔18〕