レビュー-72

【サッカーの見方】 ライン間に何人入れているか?

最近サッカーを見ていて、「こういうところを注目して見てもいいかも」と思うことがある。

それがタイトルにある「ライン間に何人入れているか」だ。

ここで言う「ライン間」は「相手MFラインとDFラインの間」のこと。


”後方でボールを繋ぐとろこからスタートする攻撃の時”に、このライン間に攻撃の選手を何人入れているかが見るべきところ。
(いわゆるビルドアップやチャンスメイクというシーンでのこと。ボールを奪った直後やセットプレーでは関係ない。)

例えばこれ。

ライン間に5人が配置されている。
フォーメーション表記もMFラインの前後をスラッシュ(/)で分けるように、
[1-3-2/5]としてみた。

相手チームが[1-4-4-2]に対して[1-3-2/5]だと、ライン間にさえボールを届けられれば、相手DF4人に対して5人で攻撃することが出来る。
サッカーでは相手ゴール前に近づくにつれて攻撃側が数的不利になるものなので、攻撃側が数的有利になるようなその状態を作れればものすごくゴールしやすくなるのは間違いない。


そこでポイントになってくるのが、「ライン間(=スラッシュ後)の選手達」に「後方(=スラッシュ前)の選手達」から”良い状態”でボールを配球できるかどうか、というところ。

後方の選手達が相手のプレッシャーによって良い状態を作れなければ、配球先のコースやキックの種類が限定されて、ライン間の選手達の数的有利や、その数的有利によってもたらされていたスペースが消える。


それでも相手MFラインを超えてライン間の味方にボールが届けばまだ良いが、MFラインを超える前に奪われれば数的不利でカウンターを受けることになる。


とはいえ、相手のMFとしては、万が一を考えてDFの数的不利を無視できないし、危険なライン間のスペースを埋めたい本能もあるので、思い切って前に出ることは難しく、攻撃側は意外と後方で良い状態を作りやすかったりもする。


この辺が駆け引き。

『ライン間に相手DFより多くの人数を配置』
相手DFラインに対して数的有利を作れる

後方から良い状態で配球するのが難しくなるし被カウンター時のリスクも高い

相手MFは前に出づらくなって良い状態を作りやすくなるかもしれない
『ライン間に相手DFより少ない人数を配置』
相手DFラインに対して数的有利は作れない

後方から良い状態で配球し易くなるし被カウンター時のリスクも抑えられる

相手MFが思い切って奪いに来て逆に配球が難しくなるかもしれない

のような。

まあ、後方で良い状態を作れる計算が出来ていないなら、ライン間に多くの人数を配置するようなことは、やめといたほうが良いとは思うが。

カウンターで失点する機会が多いチームはライン間の人数減らした方が良いかも?

ライン間やDFラインの背後にボールは入れることは出来るけどそのあと可能性を感じないチームはライン間の人数増やしたらまた違うかも?

もちろん、自陣で組み立てている時と、相手陣地でチャンスメイクしている時とでも、やり方は違うはず。

さて、あなたのチームはライン間に何人入れるチーム?
それはチーム事情にあってる?



終わり


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