【フォートナイト】ワンタイムイベントと終わりと始まり
前記事(『フォートナイト』シーズンXのまとめ)も、合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
シーズンX ワンタイムイベント「ジ・エンド」
10月14日の午前3時に、毎シーズン恒例である一度限りのワンタイムイベントが開催されました。
このシーズン中、「ダスティ・デポ」では長い時間をかけてロケットが準備されていました。
そのロケットを作り出した人物は、シーズン4で登場したスキン"ビジター"。
1週間前から作動していたカウントダウンタイマーが『00:00:00:00』になったその時、警報音が鳴り響くとともに、ロケットが発射されました。
空から複数のロケットが現れ、時空の裂け目から裂け目へと飛び交う様子は、まるでシーズン4当時のワンタイムイベントを再現しているかのようです。
やがて一箇所に集められたロケットは、巨大な裂け目を作りだし、
隕石をその中へ。
続いて現れた一台のロケットが、狙いを定めた場所は"ルート・レイク"。
上空から先ほどの隕石が現れると、力ずくで"ゼロポイント"の中へ送り込まれました。
その瞬間、"ゼロポイント"は大爆発し、
渦となり、
やがて、すべてを飲み込むと、
私たちは、島ごと真っ暗な世界へ消えていきました。
しばらく静寂の時を過ごしたあと、画面に現れたのは、何かの目のようでもあり、穴のようでもある黒い点と、そこから微かに溢れだす光だけ。
その後、私たちは、この点を約28時間も見続けることになったのです……。
サービス終了騒動
ワンタイムイベント後、Twitterでは「フォートナイト」をはじめ、「ジ・エンド」や「Epic(フォートナイトの制作会社)」など、関連するワードが多くトレンド入りしました。
その中の一つに上がっていたのが、「サービス終了」。
「フォートナイトを遊んでいないけど知っている」「以前遊んでいたことがある」などで、このワードを見て驚かれた人も少なくなかったのではないでしょうか。
世界中でこれだけ人気を誇るゲームが何も言わずにいきなりサービス終了してしまうなんて、普通に考えたらあり得ないことですが、今回は多くのプレイヤーがそう捉えてしまうのも無理はなかったと思います。
その理由は、主に3つ。
1つ目は、先述したように、"黒い点"(※のちにブラックホールと判明)が映った画面から時間が経過しても変化が起きなかったこと。
正確には、28時間を通してまったく動きがなかったわけではないのですが、それも一見すると意味が分からず(後述)、かえって不安に感じてしまう人もいたのではないかと思います。
2つ目は、このワンタイムイベントに関して、たびたび「終了」を思わせるような言葉が使われていたこと。
今回のイベントのタイトルは「ジ・エンド」。そして、事前にフォートナイト公式Twitterが呟いていた言葉は…。
そう、これは無予告の"終了"ではなかったのです。
むしろ、考えてみれば、「終わるよ!!本当に終わるからね!!」と念を押されていたようなもの。
しかし、誰もが言葉通りには受け取っていなかったのです。もちろん私も。
3つ目は、SNSの公式アカウントである変化があったこと。
フォートナイトは、Twitterをはじめ、InstagramやYouTube、TwitchなどさまざまなSNSアカウントを所持しており、特にTwitterでは国ごとにアカウントが分けられています。
ワンタイムイベントの終了後(すべては確認できていませんが、確認した範囲では)そのどれもが、ヘッダーはあの"黒い点"に、アイコンは真っ黒に設定されていました。
そしてそれだけでなく、アメリカ版のTwitterは、なんと過去のツイートをすべて削除しました(現在は元に戻っています)。
これに対し、戸惑うプレイヤーや怒りをあらわにするプレイヤーが続出。
「今まで課金した分を返してほしい」「たくさん練習してやっと勝てるようになったのに、どうしてくれるんだ」といった反応や、海外プレイヤーからはFワードも多く見られました。
ただでさえ、何か変化を加えるたびに批判の的にされてしまうEpic Games。
このようなことをすればどんな反応が返ってくるかは、想像に難くなかったはずです。
ただ、今回は、ワンタイムイベントの主役である"ビジター"の言葉を借りるならば
But it must be done.
――しかし、それは行わなければならない
だったのだと思います。
"黒い点"が映し出されていた間、再起動をしようとすると"技術的な問題が起きた"という旨の表示がされ、「これはバグなのではないか」「アップデートのためのダウンタイムなのではないか」など、さまざまな憶測が飛び交いました。
……………あれ?
普段のアップデート時のことを思い返すと、サーバーが落ちている間は"オフライン"となり、ログインするどころかゲームを起動することすらできないではないか。
そもそも、もしも本当にサービスが終了するなら、ここまで手の込んだことをするだろうか……。
この時、疑念は確信に変わりました。
そう、すべてが台本通りだったのです。
ワンタイムイベントと"黒い点"の様子は、28時間もの間YouTubeやTwitchなどで生配信されていました。
また、"黒い点"の周りに時折現れる数字の謎を解き明かすと、浮かび上がるのはワンタイムイベントのその後を示すかのような言葉。
さらには、"黒い点"の画面には隠しコマンドが用意されており、その通りに入力するとスペースインベーダーのようなミニシューティングゲームをプレイすることができました。
はい、これはもう確信犯。
「サービス終了だと捉えるのも無理がない」どころか、むしろ始めからそれを狙っていたのではないでしょうか。
日本時間では深夜、もしくは早朝とも言えるような時間にあれだけ大きな話題となったこと。
「いやよいやよも好きのうち」という言葉があるように、関心が集まっているという点では賛否の"否"の声ですら、制作側は「しめしめ」と思っていたかもしれないと思うと…う~ん!ニクい!(笑)
ここまで来ると、もう粋だとかそういうのを通り越してドSだと思います。
そして、喜んで手のひらで転がされている私は……(ゴホンゴホン
フォートナイト『チャプター2』の幕開け
"ビジター"の実験は成功に終わり、ブラックホールは新たな島を形成しました。
文字通り何もかもが変わり、マップも丸ごと一新されました。
まだ全容はつかめていませんが、真っ先に気になったのは、街が川や海で区切られていること。
これまでのマップにも水はありましたが、海に落ちると自滅したことになってしまったり、湖では足を取られて進むのが遅くなったりと、なかなか厄介な存在でした。
チャプター2では、泳ぐことが可能になり、また釣りを楽しむこともできます。
もちろん以前のマップへの未練もあり、喪失感があるのも否めないのですが、今は発見と驚きの連続で、まさに新しいゲームをプレイする時のようなワクワク感を味わっています。
さらに、今回からBOTが追加され、戦績が同等の人たちとマッチするようになりました。
これまでは今日始めた人がプロプレイヤーにコテンパンにされてしまう、なんてこともあり得る話だったので、特に初心者の人や私のようなエンジョイ勢にとって素晴らしい変更だと思っています。
なので、今まで「興味はあるけど躊躇っていた」というみなさん、今ですよ!!(笑)
ゴリゴリに敵を倒すもよし、マップを探索するもよし、釣りに勤しむもよし、仲間と踊り狂うもよし、水上でドライブを楽しむもよし。
百人百様の楽しみ方ができるフォートナイト、この機会にぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
結局何が言いたいかって、「フォートナイトすげぇ!」ってこと。
今回のイベントは、すべてをひっくるめて、最高にエキサイティングでした。
競技シーンでも大変な盛り上がりを見せており、今回の大規模な変化に思うところは人それぞれかとは思いますが…。
私個人の感想としては、フォートナイトすげぇ!!Epic Gamesハンパねぇ!!です。
みんな、なんだかんだ言いながらも(もちろん会社や個人に対して罵倒したり嫌がらせをしたりするのは違うと思いますが)、このゲームをとても愛しているのだなと思ったし、訳も分からず"黒い点"を見つめている間も、数字の謎を解いている時も、「なんだこれ…?」という(ある意味)一体感を味わうことができて楽しかったです。
また、世界中で2億人がプレイし社会現象にまでなっている中で、これまで積み上げてきたものを"一度終わらせる"というのは、とんでもないことだと思います。
たとえ新規ユーザーを獲得するのが目的だとしても、逆にこれまでのフォートナイトに馴染みのある既存ユーザーが離れてしまうリスクもあり、そうそうできることではないはずです。
そしてなにより素敵なのは、これが無料ゲームの話だということ。
フォートナイトは一体どこまでいくのか……
チャプター2では、どんな世界を見せてくれるのか……。
これからも私は(あくまでエンジョイ勢として)、このゲームの行く末を見守り愛していきたいと思います。
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