沖縄と奄美地方では先週から梅雨に入っており、おそらく九州ももうそろそろ。関東は2週間後くらいでしょうか。
…ということで、春に続いて、梅雨（雨の日）におすすめの曲を選んでみました！

季節のしばりと違って歌詞に雨が出てくる曲は膨大にあるので、今回はさらに私の好みに偏ったセレクトに…。

改めて聴いてみるとなんだか意味深な曲が多かったので、少し歌詞の解説（というより考察）もしてみました。ご本人の裏話やインタビューなど知らずに勝手に解釈しているだけなので、ほとんど私の想像だと思って流し読みしてもらえればと思います。

1. ユタ / 水曜日のカンパネラ
雨乞いの唄。歌詞のほぼすべてが沖縄の方言で歌われています。神秘的でクセになる曲です。
2. I Like Chopin / Gazebo
"Used to say　I like Chopin　Love me now and again"
ベートーヴェンやモーツァルトではなくショパンというところが、なんだかこの曲の情景にしっくり来ます。
日本では「雨音はショパンの調べ」として、小林麻美さんをはじめ、様々なアーティストがカバーしています。
3. RAIN IN MY HEART / BOØWY
この曲では、記憶や思い出の例えとして雨（RAIN）が使われています。
歌詞は切ないですが、メロディが軽やかでこのプレイリストの中でも比較的聴きやすい曲だと思います。
4. だいすき / 岡村靖幸
歌詞の中の雨は失恋や悲しい感情・出来事を表すことが多いですが、この曲では恋が加速するきっかけになっています。
エビバディセイヘポタイヤ～♪
5. Great Squall / ビッケブランカ
"だからこんな雨の日は出かけようよ 出かけよう"
雨の日が楽しくなる曲です。梅雨というよりはなんとなく「春の嵐の日」というイメージがしっくりくるかも。
6. ひとりぼっちのジョージ / THE PINBALLS
『ひとりぼっちのジョージ』とは、ガラパゴス諸島で生存が確認された最後のピンタゾウガメの呼称。（ロンサム・ジョージ）
ひとりでいくつもの夜を越える寂しさと、それでも希望を捨てずに生きていく様子が歌われています。雨が降る夜に聴くとセンチメンタルな気分になります…。
7. あの娘は雨女 / たま
たまの曲は、描かれている場面がまるで絵本のように切り取られて、くっきりと頭に浮かんできます。
"月が笑うベランダでサバンナの夢をみてたら いつのまにかあのこが雨をふらせてる"という歌詞がすごく好き。
8. 群青日和 / 東京事変
これ、冬の曲なんですけど…というツッコミはなしで（笑）
ずっと悲しい失恋ソングなのだと思っていましたが、改めて歌詞に注目して聴いてみると、実は（タイトルが『群青日和』であることからも分かるように）「止まない雨はない」という前向きなメッセージが含まれているような気がします。
9. どしゃ降り雨に洗われて / THE STREET SLIDERS
こちらも孤独な感情を歌っていますが、失恋ではなく遠距離恋愛の曲。
サビの"どしゃ降り雨に洗われて 新しいシャツでおまえに会いたい"は、「暗い気分を洗い流して まっさらな気持ちで会いたい」…という解釈。
10. 激しい雨 / FLYING KIDS
理不尽な世の中や混沌とした日常に希望を見出そうとする人たち（我々）を客観的に見た、人間観察的な歌詞。
この曲においての雨をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは、人それぞれ解釈が違ってくると思います。
11. アメあと / w-inds.
雨上がりの空に虹を見つけたときみたいに、晴れやかな気分になれる曲。
走り出したくなるようなワクワク感が溢れています。
12. ラストソング / RED WARRIORS
「お互いに好きだったけど、運命に逆らえず別れるしかなかった」…というドラマチックな曲。『"俺達の"ラストソング』というところがポイントかなと。
私はよく韓国ドラマを見るので、こういう別れ方あるある…と思ってしまいました。日常的にはあんまりない。
13. RAIN / 岡村靖幸
『だいすき』を先に入れてしまったので迷いましたが、やっぱりタイトル的に入れざるを得なかった…。
"この街のルールはとてもCRAZY""君を見ているのは少しつらい 君を見ているのはとてもつらい"という歌詞、そして最後の迷いのような心情から、禁断の愛がテーマなのかなと思っています。
14. ノクターン -Rain Song- / BUCK-TICK
私の中のベスト・オブ・雨曲。BUCK-TICKは歌詞に雨が出てくる率が圧倒的に多くて『RAIN』というタイトルの曲もあるくらいですが、そっちを差しおいてでも入れたかったのです…。
歌詞やメロディから感じる不穏さがかえって心地よく、私にとってのまさにヒーリングミュージックです。
15. 闇に降る雨 / 椎名林檎
雨のように降り注ぐストリングスが素敵な曲。女心の複雑さを歌っています。
"東西線はあたしを乗せても 新宿に降ろしてくれなくて"というフレーズで一気に惹き込まれました。
16. ENDLESS RAIN / X JAPAN
雨の失恋ソングといったらこの曲。
歌詞の切なさに加えて、ライブ映像でファンが合唱する様子を見るとぐっと来ます。
17. 雨あがりの夜空に / RCサクセション
今時だと「これはどうなんだ…」と言われそうな歌詞ですが、やっぱりワイルドでかっこよくて、ずっと色褪せない曲だなと思います。
18. MISERY / hide
"雨のち晴れを待とう"
難病を抱えた女の子との交流によって生まれた曲です。
あまり雨の曲という感じはありませんが、あたたかい歌詞で前向きな気持ちになります。
19. PAIN DROP / THE MORTAL
激しくて、妖しくて、カッコイイ。
ボーカル・作詞も櫻井敦司さんですが、BUCK-TICKではなくTHE MORTALです。
20. Purple Rain / Prince
8分40秒の大作。別れた恋人への後悔の念と「会いたい」という気持ちが、語り掛けるように歌われています。

梅雨ってジメジメするし、髪は広がるし、お出かけも諦めがちですが、悪いことばかりでもないです。
アジサイが綺麗だし、虹が見られるのも雨のときならではだし、晴れの日だと逆に行かないような室内で楽しめる場所に行ってみるのもいいかも。
また、雨の音にはヒーリング効果があって（もちろん個人差はあると思いますが）リラックスや作業の効率アップに役立つと言われています。
私は雨が降っていない日でも寝るときにアプリや動画で流しているくらい、好きでとても落ち着きます。

余談ですが、名前の"雨ミミ雨"（アマミミウ）は「雨という字を入れたい」というところから考え付きました。
かくいう私自身は（自称）晴れ女。「雨降ってくれないかな～」と思うと晴れるし、「絶対晴れてほしいな～」と思うときもたいてい晴れてくれます。

そんな雨好き晴れ女が独断と偏見で選んだ20曲、ぜひ雨の日のお供にしていただけたら嬉しいです。

そして、よかったらみなさんの"雨にまつわるおすすめ曲"も教えてください！