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こよみ薬膳 #小雪 11/22〜12/6頃

大気が冷えて雨が雪に変わりはじめる頃。北国や山間部からちらほらと雪の便りが届く。

今回はむくみと冷えのおはなし。
寒いから温かいものを飲んであったまろう!と、のどは渇いていないのにやたらとホットドリンクを飲んでしまうこと、ありませんか?実はそれが冷えを呼ぶむくみの原因になっているかも。

熱湯も常温に戻れば体温より冷たい水。飲むときは熱々でからだを温めても体内に入ると体温以下まで下がります。からだが冷えていると取り込んだ水分をお小水に変えるはたらきも弱くなります。排出できなかった水分はむくみとしてからだに溜まっていきます。

下半身など冷えている部分に溜まると温めるために飲んだはずの水分も保冷剤に変わります。川にたとえると水がよく流れているところは冬でも凍りませんが、水の流れがわるいところでは氷が張りやすくなるのと同じ。

からだを温めるものを食べよう飲もう!とするのも大事ですが、しっかりと保温できる服装をしていない人が意外に多いです。これではストーブをガンガン焚きながら窓を全開にしているようなもの、寒風が吹き込んでいつまでたっても温まりません。

冷えたものを温める前に冷やさないこと。冬の冷気にからだをさらさず、寒さから身を守る温かい服装を徹底する方が効果があって風邪予防にもなります。

頭寒足熱、温めるのはまず冷えやすい足元から。#霜降 の時にお話しした遠赤の足首(アンク)ウォーマー、使いはじめて足の冷えが楽になった、痛むほどの下半身のむくみがやわらいでお手洗いの回数が増えたという声も届いています。冬は汗腺が閉じて汗をかかない分お小水として排出するので量や回数が増えるのが自然、溜めずに出せるようになってきた証拠です。

残り2つの"首"を守る手袋やマフラー、ちょっとの水仕事にもゴム手袋を。まだいいかな、と思う頃から早めに使いはじめるのが予防のコツ。

冷えると風邪をひく方は背中が冷えていませんか?肩甲骨のあたりや腰にカイロを貼ったり、ベストを着たり、熱いシャワーを背中に当てたり、背中を温める工夫をしてみてください。私は特に冷えからくる風邪をひきやすいので、寝るときはレンジで温めるあずきの湯たんぽを背中に敷いています。じんわりとした温かさで寝つきもよくなりますよ(火傷にはご注意を)。

今日のお菓子、菓銘は「山茶花(さざんか)」。色を失っていく季節に彩りを添える花。近所では曇天にもなじむやさしいピンク色のものが咲いています。

#こよみ薬膳 #季節編
#二十四節気 #小雪 11/22〜12/6頃
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