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『フォルトゥナの瞳』観賞/三木孝浩監督

百田直樹さん原作の映画『フォルトゥナの瞳』を観てきました!
全体評価 ★★★☆☆(3.5)
デート向き/優しい気持ちになる/泣ける

この映画のポイント
☑ラストまで真実がわからない、ドキドキ感
☑恋愛映画の巨匠・三木孝浩監督作品!
☑神戸の街並みを三木監督ならではの手法で演出

”フォルトゥナの瞳”=死を目前にしている人間が透けて見える。
この設定、一見怖くてホラーにとらえられがちだけど究極のラブストーリーでした!
この物語では運命が見えるからこそ、死と愛にどう向き合ってどんな選択をすべきか、とても考えさせられます。
自分の命を捧げられるくらい大切な人がいることって、それだけで価値があると思いました。

(ちなみに私は原作未読です。)

☑ラストまで真実がわからない、ドキドキ感
原作未読なので、ラストまで展開がどうなるのかわからなかったのですが、
単純に観進めると最後新しい真実がある、そして今までの伏線に気づく、そんな流れでした。
ラストこそ本作の本当のラブストーリーの部分を感じられると思います。

物語の話ですが、なかでも印象的なセリフとして
”人は起きてから寝るまで、9000回何かを選択して生きている”
というのがありました。
たしかに、自ずと私たちは何かを取捨選択して行動しているなあという納得感があり、「選択」というこの物語のキーワードが一番自分事化させられた一言でした!

☑恋愛映画の巨匠・三木孝浩監督作品!
三木監督と言えば、青春恋愛映画。
『青空エール』や『坂道のアポロン』など、まさに「青春」という言葉が似合う、キラキラした世界を描くのがすごくうまいと思います。
監督の光の見せ方、すごくいいですよね。
本作も何気ない日常の光まで、繊細に描かれていて映像に引き込まれました! 前述した主人公の特殊な能力も、この柔らかい光の演出のおかげで奇抜さや不自然さがやわらいでいた気がします。

そんな監督とタッグを組んだキャストは神木隆之介さんと有村架純さん。
このふたり、『3月のライオン』では兄弟役を演じていたのですが、今回は初恋人役。
そしてauのCM!
だからでしょう、auの広告か!てくらい、劇中でauショップ出てきました。というか有村さんがauショップの店員として働いている設定なんですよね。
誠実さがにじみ出てる二人なので、恋人役としてはぴったりだったと思います。個人的には志尊淳くんがヤンキーっぽい役柄で出ていたのが、ちょっと残念だったなと。(あくまで主観)

☑神戸の街並みを三木監督ならではの手法で演出
この物語の舞台は関西。神戸市を中心に撮影されています。
そもそも三木監督は地方ロケが好きで、多くの作品をオール地方で撮影しています。今回はアップダウンのある坂道が多い神戸市を選んだそうで、坂道も上からのアングルで撮られてて、山側から見える海の風景とか、神戸に住んでいた身としては懐かしい気分になりました! デートシーンではおそらく神戸の港町も歩いていて、幸せな二人が描かれていました☆
近鉄もネガティブなシーンにもかかわらず全面協力してくれたそうで。
日常的なシーンも、デートシーンも、やはり三木監督によってよりきれいに風景が切り取られているので、きっとロケ地めぐりしたくなった人が多いはず。
撮影場所が作品の雰囲気や役者の気持ちまで影響を与えることはかなり大きいと思うので、その点で私は三木監督の作品が好きです。


以上、観る参考になったか分かんないですが百田さん原作という点でも、なにか映画観たいなーってときにおすすめです!






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