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犬の保護


昨日犬を保護した。
宮城県で、多分シェットランドシープドッグ、リードと首輪なし、人懐っこい子でした。

心当たりのある方はコメントしてください。


母と彼氏とで食事に行く途中、歩道をトコトコ歩いていた。
『そのうち誰かが保護してくれるから』と母は言っていたけど、その誰かが来なかったらあの子はどうなるんだろう、その誰かが悪い人だったら?少しでも遅れて轢かれたりしたら?犬に慣れてない人が近付いて、犬が慌てちゃったら?慌てて目の前で轢かれたら、その犬は?その人はどんな思いをするの??と思ったら、ここで『そっか』と納得してご飯を食べに行っても、美味しくないよなと思って、犬が歩いてる所まで戻ってもらった。


車を停めて、『みんな降りるとびっくりしちゃうから、私が行く』と言って犬の前でしゃがんだ。

どうしたの、おいで、怖くないよ、と手を拡げると、不安そうに眉毛を下げておずおずと寄ってきた。

うんうん、怖かったね、触ってもいいかな、と言いながら触った。嫌がらなかった。

そのうち他の人たちも来て、助けようとしてくれた。

でも名前も性格も知らない犬、首輪もしてないので掴む場所もなく、長い毛をただただ撫でながら軽く掴むことしか出来なかったので、

ワラワラと集まる人に私も犬も怯えてしまって、『あの!みんなしゃがんでほしいです!犬びっくりしちゃうから!』って慌てて言うことしか出来なくて、自分で悲しくなった。

その後警察に引き渡した。
パトカーに乗せる時、抱っこしようとしたら凄く踏ん張ってて、ごめんねごめんねと言いながらパトカーに乗せた。

助けてくれようとした人達もいたのに、ろくにお礼も言えず本当に申し訳なかった。


帰ってきてから、何度も何度も保健所のホームページを見て、Twitterで検索をかけてる

どうかあの人懐っこいわんちゃんが、元の場所に戻れますように。

捨てられたのかな、手入れされてないねと母は言っていたけど、そうかな。

あんなに人懐っこくて、体も肉付きが良いわんちゃん、捨てられるかな。

外飼いで、誰かに愛されていたわんちゃんだと思う。そうだといいな。

昔、職場が一緒になった人が動物に関わる仕事をしていて、『宮城県は犬猫の殺傷処分はゼロなんですよ』と言っていた。
だいぶ前に言っていた事だから、今はどうだか知らないけど。


そうだといいな。

助けようとしてくれた人が、警察に電話して『警察が引き取ってくれるけど、明日にでも保健所に連れていかれて早くて明後日とかには…』と犬の前で話していて、すごく嫌だった。

なんでそんなことを犬の前で話すんだ。
みんな犬に愛を注いで、犬からも愛を注がれて、犬が好きでこうやって助けようとしてくれるのに、なんでそんなことを犬の前で話すんだ。

凄く嫌だった。悲しかった。
犬の前で話さないで欲しかった。
そんな悲しいことを言う前に、出来る事をしてから悲しい気持ちになって欲しい。

殺処分されちゃうんだって、悲しいね、自分にはどうしようも出来ないけど、どうする?という他人事に聞こえて、不快で仕方なかった。
殺処分されちゃうんだって、知り合いあたってみようかな、とか思いついていたら、そんな悲しく突き放した言い方はしない。

1番悲しいのは犬だよ。
その次に飼い主だよ。
君たちの悲しい気持ちは今はどうだっていいんだ。
出来ることをする前に悲しむな。
自分が思いつく出来ることを全部してから悲しめよ。
善人ぶってとりあえずの『飼い主見つかるといいな』『可哀想に』が不快で仕方がなかった。

私はベケットが好きだよ。大好き。
ベケットが好きで愛をいっぱいもらったから、犬には幸せになってほしい。
犬がいたら、人間は幸せにするべきだと思う。助けてあげるべきだと思う。
私たちはどれだけ犬に愛をもらって助けて貰っているか。
犬の幸せについて、自分の犬じゃなくても、もっと真剣に考えられる社会になって欲しい。
悲しかった。不快だった。

あの犬がどうか、元の場所に、誰かの手に渡って、ずっとずっと幸せでいられますように。

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