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平成の終わりとSMAPとSMAPが好きなだけの私

平成が終わる。

昨日録画したミュージックステーションを、GW初日の昼下がりに見た。
平成最後のMステの放送ということで槇原敬之が番組のトリとして、平成で1番売れた曲となった「世界に一つだけの花」を歌っていた。

ちなみに売上2位はTSUNAMI、3位はだんご3兄弟らしい。

世界に一つだけの花は、今や日本人なら知らない人はいないであろう。
学校の音楽の教科書にも載っていたし、カラオケでは多くの人が歌える曲として重宝される。

さらに国民的アイドルが「もともと特別なOnly one」と歌ったことによって、なかなかNo.1にはなれない世の多くの人の心に寄り添う名曲となったのではないかと思う。

世界に一つだけの花はもともとアルバム曲だったが、2003年にシングルカットされて300万枚以上の売上を達成した。

実は2016年時点まで売上は258万枚だったが、解散に関する一連の騒動があった2016年12月に売上300万枚を達成している。

▼詳細は以下でまとめられている

今振り返ると、解散前にトリプルスコアの達成なんて皮肉なものだなあと思う。

そう言う私も当時「デビュー25周年の彼らに300万枚の花束を!」という購買運動に賛同し、同じCDを何枚も買った。

もともとは購買運動なんて全然好きじゃなかった。

「○○の誕生日だから、この期間にCDを買ってオリコンにランクインさせましょう」みたいな投稿をSNSで見ると、この人何言ってるの?と思うし、その企画に乗っかってリツイートしちゃう人に対しても、うわ~…まじかよ…と冷めた目で見ていた。

そんなのはファンの自己満足やエゴでしかないと思っていたんだと思う。
(自分もただのファンでしかないのに、他のファンの方を斜めに見ていた節があることは大いに認める。)

でも解散騒動に関わらず大好きなアイドルに何かあったとき、ファンにできるのは購買運動しかないのだと知った。

報道が出た当時、彼らが解散せずに済むにはファンとしてどうするべきなのか何度も考えた。
ファンレターを書いたところで当時の環境下できちんと届くか分からないし、思いをダイレクトに伝えられる機会なんてあるわけがない。

そうなると必要性を「売上」という目に見える成果で感じさせるしかないと思ったのが、私が購買運動に賛同したきっかけである。

「ヲタクはお金を使うことでしかアイドルへの気持ちを表現できないなんて悲しすぎる…」と落ち込みながらも、「5人が一緒にアイドルをできない世界なんて嫌だ!」と思いながらバイト代を彼らに注ぎ込んだ。

購買運動は2016年中だけで40万枚以上の売上を叩き出した。
300万枚の売上を達成したところで彼らは結局解散しちゃうんだけど、トリプルミリオンを達成したことはもちろん彼らにダイレクトに伝わる事実だ。

おまけに今回のように世間にも「平成で一番売れた曲」として後世に遺すことができた。
改めて購買運動のチカラのすごさを知った。

令和まであと3日。
300万枚の売上を達成し、彼らが解散してから2年とちょっとの月日が経つ。

新元号への改元を前に、今の私はアイドルとそれにお金を払うファンはWin-Winな関係が成り立ってるのだと(頭では)冷静に分析できるようになったし、アイドルにお金を使うと「好きな人の生活費を勝手に支払っている気分」になれて心持ちが良くなるくらいには大人になった。(遠い目)

でもあのときの300万枚達成が、ほんの少しでも彼らの今の生活の心の支えになってるといいなと願ってみたりする。
これも多分、彼らのためを思い必死に購買運動に参加した自己満足感を満たしたい気持ちやエゴから来ているんだろうけど。

槇原敬之の世界の一つだけの花を聴きながら、そんなことを思った。


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