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【IB教育】科目ごとに実際に聞かれる問題を大公開!日本教育との違いは?

皆さん、こんにちは!
今回は国際バカロレア(IB)の科目ごとの分析と、日本の教育とどのくらい違うのかについてお話しします。
実際に聞かれる問題や授業の様子の写真も入れてみました!
最後まで読んでみてください:)


投稿者について

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~IB現役生だった当時、IB専用の塾/相談場所がとても欲しかったのですが、なかったので、卒業後自分で作りました
こんにちは!IB卒業生の志織です。
私は都立国際高校IBコースに主席で合格するも、IB特有の問題についていけず高校2年次では成績がクラス最下位になってしまった経験があります。

何時間勉強してもなかなか点数につながらず、期末結果と成績が返される日はいつも悔しくて親や友達に隠れて泣いていました..

試行錯誤の末,IBの対策方法がわかりなんとか直前でFinal Score 39点(45点満点)まで上げることができましたが、切実に誰かガイドしてくれる人が欲しかったです。

私が作ったサービス「LinkSenpai」ではIBの卒業生や志望大学に通っている学生と繋がることで、迷っている、苦しんでいるIB生を救い出します。興味がある方はlinksenpaijapan@gmail.comまでご連絡ください✨

前置きはさておき、早速本題に入りましょう!

日本教育との一番の違いは
「意味のある学び」へのこだわり


実際にIB教育を受けて感じる1番の日本教育との違いは暗記する詰め込み教育ではなく、本質的な学びを重視している点です。「意味のある学び」へのこだわりが強く、意味のない、または将来おそらくほとんどの子供達が使わないであろうトピックは学びません。

例えば、古文漢文はほとんど学びません。(1時間くらいは学びます)
また、縄文時代、弥生時代といった歴史より第一次、第二次世界大戦、様々な国の独立戦争を深く学びます。
数学では試験中計算機を使うことができますし、物理や化学ではFormula bookletという公式のリストが書かれているノートを試験中に使うことができます。

IBプログラムでは、試験内容や課題は、インプットよりもアウトプットが重視されるため、学生たちは自己表現力を高め、本質的な学びを身につけることができます。

英語のカリキュラム

また、授業が英語で行われているため、アカデミックな英語力が向上します。IBプログラムでは、学生たちは課題やレポートを英語で書くことが求められ、実際のアカデミックな環境に対応できる英語力を身につけることができます。
私は現在国内の大学で授業が英語で通えるプログラムに通っていますが、正直IBの英語の授業の方がレベルが高かったです。海外大学受験時に必要なTOEFLも勉強をしていなかったのにアメリカ時代(中学生の頃)と比べ10点以上上がっていました。IAやEEといった数千字のレポートを全て英語で書くので、間違いなく英語力はつきます。

少人数クラス(Max10人)

もう一点の違いは、少人数クラスであることです。クラスによっては先生と生徒の比が、1:2の時もざらにありました。クラスは全員で25人で各科目はHLとSLで分かれるので、一つのクラスが平均5から6人でした。
 
このため先生も一人一人を丁寧に教えることができる上、生徒同士の絆も深いです。 

IBの数学

最終試験の過去問

授業の仕方は比較的日本の数学と変わらないです。
前半は先生のレクチャー、後半は練習問題を解く形式で行われます。少人数クラスのため、質問は聞きやすく、帰宅後は復習が必須です。試験内容は記述問題のみで、数学は復習が必要なため、家族や友人に復習を手伝ってもらうことも大切です。また、最終試験では計算機の使用が認められています。

数学の難易度は高いです。なかなか数学を記述で答えると言うアイビー特有の問題方式になれるのに相当な時間がかかりました。
Paper 1, Paper 2 はどちらも記述です。
IBでは全ての問題の途中式が加点の対象になるため、最終的に答えが間違っていたとしても、半分取れたりします。

IBの化学

最終試験の過去問

個人的には、難易度は数学より高いイメージです。
(数学の方が点数は低かったのですが..笑)
Paper 1 が選択問題、Paper 2 が記述問題です。

科学に関しては、物質の名前や色だけを覚えていても、その原子の性質がどのような組み合わせをしているから物質の特徴につながっている、といった背景知識がなければ問題を解くことができません。

Data bookletとは??
例題にも出ているdata bookletですが、
私の先生は"that is your bible"と言うくらい、非常に役立つノートです。
なぜなら、試験中に使えるからです。

さらに、公式や周期表、化学反応式など、通常日本の教育カリキュラムでは覚えないといけないものが全て入っています。

いわゆる"cheat sheet"が公式のIBからいただけます笑

調べると出てきますが、参考までに、以下が化学のData booklet です。
https://www.ibchem.com/root_pdf/data_booklet_2016.pdf

IBの歴史

最終試験の過去問

こちらは冷戦(cold war) についての問題です。
IBがフォーカスするのはwhy, how です。歴史上の人物がどのような意図を持ってその行動をしたのか、どのような背景があったか、その人物がどのように変わったのかなどが試験では問われます。

誰が何年に何をした、who, what をひたすら覚えるという日本の教育カリキュラムの勉強方法では歯が立ちません。

そしてだからこそPaper 1,2全てが記述です。
もし歴史を英語で取られている場合は、かなり高いレベルの英語力が必要になってきます。

授業中に作ったプレゼン

歴史に関しては教科書ではなく先生から直接聞くことが最も効率的であり、教科書で断片的に覚えるより、先生の話を聞きながら学ぶことが覚えやすく理解しやすいです。

IBの国語

授業の様子

IBの国語も歴史と同様、またはそれ以上、日本の教育カリキュラムと全く違います。先生の授業を聞くよりは授業中はグループで分かれて作品の分析をし、授業の最後にプレゼンテーションをします。

最終試験の過去問

国語については、最終試験では読んだ文学作品の分析批評のみが試験内容になるため、教科書から覚えることは特にありません。分析批評の際は主体的ではなく客観的に文学作品を読み込み、分析批評をかけているかどうかを正確に判断してくださる先生が必須です。

分析批評はDP1,2と2年間かけて授業でずっとやるので、最終試験をする頃にはある程度書く力がついているはずです。(先生の経験度にもよります)

IBの物理

物理に関しては、最終試験ではReal Lifeシチュエーションに基づいた問題が出ることが多いです。つまり、教科書で出てくるような〇〇さんがボールを初速何メートルで投げましたといったようなテンプレのような問題が出てこないです。ただ、物理の式を使うだけで答えが合っていたとしても、なぜその式を使ったのかといったところでも加点されるような仕組みになっています。
 
したがって、式を覚えるだけでは、様々なReal Lifeに基づいた問題には臨機応変に対応できないため、ただ数字を当てはめるだけの解き方では、高得点は狙えません。

IBの英語

英語クラスは、ネイティブの講師によって行われることが多いです。クラス全体で8人で、本やパッセージを読み、講師がモデレーターとなりディスカッションを行います。授業内にはエッセイや発表、調べ学習も行われます。

まとめ

今回はIB教育について、それぞれの科目ごとに解説しました。
本質を捉えた教育カリキュラムだと思うので、卒業生としてはおすすめします!(課題が多過ぎて挫けそうになることもありますが..)

それではまた次回~!

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