「人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。誰のせいにもできないからね」
私がめちゃくちゃ大好きなジブリ作品「耳をすませば」に出てくる、主人公・雫の父のセリフ。

子どもの頃はなんとなく流してたこの言葉を、フリーランス4年目の今、身に染みて実感する日々です。

「フリーランス最高！ひゃっほー！」な日々を思い描いてたいなフリ当時の私が見たら、少しギャップがあるかもしれない。
けど結局今もフリーランスを続けてるってことは、やっぱり今の働き方が向いてる……というか好きなんだろうな。

特に目立った活躍もなく、細々とフリーランスを続けてきた私の「いなフリアフター」。
こんな奴もいるんだな～程度で読んでもらえると幸いです！

さかたしおりってこんな人

いなフリ卒業から早3年半、中学や高校なら一回りしてる！
もはや「コイツ誰だ…？」って人がたくさんいると思うので、軽く自己紹介します！

肩書は「おやつ屋さんライター」。
本業はライティング。Webから地域の月刊誌まで幅広く書かせてもらってます。取材がだいすき。特に飲食店取材！

その傍ら、リヤカーおやつ屋さんとしてイベント出店や通販をしてたけど……コロナをきっかけに、こちらはほぼ休業状態です。またやりたい！！

鯖江と能登では、いなフリ講師もさせてもらいました。北陸にしか現れないレア講師です。

シェアハウス暮らしを経て、昨年春、石川県の能登島に移住。彼氏と私、猫いっぴきで暮らしてます。

いなフリを受講したのは、2018年3月のいすみ3期。パティシエやめて、バックパックで海外ぶらぶらして、「自分の気持ちにとことん従う生き方をしたい」と思って勢いだけで飛び込みました。

当時Webデザイナーを目指して受講したはずなのに、目先の金欲しさでライティングに没頭する一か月を過ごし、そのまま今に至ります。

「フリーランス辞めようかな」と100万回くらい思ってる

冒頭で言った通り……フリーランス生活は想像以上にしんどいこともある！
そりゃ当たり前だろって感じなんだけど、いなフリ当時の私はなーんにも分かっちゃいませんでした。

いなフリ中の私は、睡眠時間ゴリゴリに削って案件受注しまくるセルフ社畜。身体はキツいはずなのにアドレナリンでも出てたんか、それはもう楽しくて楽しくて。

1か月が経つ頃には継続案件もあって、それからすぐクラウドソーシング以外の仕事も受けるようになって、ずるずるずるとライターの道へ。
いなフリ卒業から4か月後に地元に戻り、シェアハウスで生活を始めました。

単純に、書くことが好きだったんだろな。その時点でライターには向いてたんだと思います。

でも、いなフリという”非日常”で出てたアドレナリンは、ずっと続くわけじゃない。
フリーランスが”日常”になるにつれ、しんどさも徐々に見えてきました。

収入の不安。自分の名前で仕事をするプレッシャー。
意外と多いフリーランスならではの雑務。

いなフリ界隈には仲間がいっぱい居たけど、地元じゃ得体の知れないフリーランス。周りの友達は会社員ばかりの中、正社員の経験がほぼゼロなことに劣等感を抱くこともありました。

今日に至るまで、「フリーランス辞めようかな」「でも今の生活も捨てがたい～」の波を100万回は繰り返してると思う。
つい1週間も辞めたい波が来てて、転職サイト眺めてました。

心地良い働き方の「積み木」が楽しくて辞められない

そんなにしんどいなら、辞めりゃいいやん。仕事なんていくらでもあるぞ！
って声が聞こえてきそう。私も全く同意見です。

じゃ、なんで続けてきたのかというと……
私にとって自分の気持ちに一番従える職業が、フリーランスなんだと思います。

フリーランスって、積み木みたいな職業です。

その時の自分の状況に合わせて自由に仕事を選んで、バランス良く積み上げて、たまにジェンガみたいにそーっと抜いて、そこに合う仕事をまた選んで……。

私は今フリーランス4年目だけど、その時々でやってる仕事は全然違います。
好きなこととかやりたいことって、ずっと一緒じゃないから。「バリバリ働いて成長したい！」ってときもあれば、「ゆるっとやりたい」ってときもあるし。

今の仕事は、人と話すこと、食べること、あちこち旅するのが好きな私にとって天職！
めんどうなこともあれど、仕事自体は大好きです。
好きな時間に起きて、好きなことを仕事にして、好きな日を休みにする。（ときどきシワ寄せが来るけど）

その時々の自分にとって心地良い働き方を追及し続けられるのは、フリーランスの大きな魅力。
なんだかんだでフリーランスを続けてきたのは、その魅力に勝る仕事を見つけられなかったから。

まあそもそも朝起きれないし、毎日同じ場所で同じことするの耐えられないし、誰かに怒られるのもめちゃくちゃ嫌いだから、単純に社会不適合者なのもあるけどね！

いなフリで手に入れたもの

いなフリを卒業して、フリーランスを続ける人は少数派だと思います。一緒に学んだいなフリ同期も、講師としてライティングを教えた受講生も、ほとんどの人が別の道に進んでる。

それを悪いことだとは微塵も思ってないし、フリーランスにならなかったみんなも自分の道で頑張っててすごいな！！と尊敬してる。

私もこの先、フリーランスをずっと続けていくかは分かりません。むしろ、自分にとって心地良い働き方ができる会社が見つかれば、しっぽブンブン振ってそっちを選ぶと思う。

でもそんな日が来ても、フリーランスになるべく参加したいなフリでの時間は、絶対ムダにならない。
いなフリに参加しなかったら、自分のやりたいことに向き合うことや、それを仕事にする術なんて一生知らないままだった。
目の前にある仕事から、なるべく自分の条件に合う仕事を選んで、嫌なとこに目を瞑りながら働いてたと思う。

私がいなフリで得たいちばん大きな収穫は、心地良い働き方を模索する術でした。

はい、突然ですがここで告知です！

そんないなフリ（現：ワークキャリア）が、2021年11月8日～福井県鯖江で開催されます！！！

★詳細はこちらから★

書くのだいすきマンな私はライター講師として参加します。
フリーランスになる、ならないはひとまず置いといて……
いなフリをきっかけに自分の道を見つけてくれたら心から嬉しいし、全力でそのお手伝いをします！
「今の仕事が嫌」「本当はもっとこういうことがしたい」そんな方はぜひご参加を！

最後になりますが、いなふりで出会ってくれた皆さん。

当時のメンター講師の方々も、同期も、受講生も、いなフリ界隈のみんなのおかげで今があると思ってます！

みんなありがとう～！これからもおのおの楽しく働きましょ～～～！