山越栞

1991年栃木県日光市うまれ。ライター・編集者。ここでは奮闘するただのこけしです。

文章と、茶道の神さまのはなし

ずっと、特別な人になりたかった。わたしがわたしであるためには、かけ算をしなくちゃ。と、たしか14歳のときに、問題児で荒れるど田舎の教室、お昼休み後の眠い5時間目にじんわり考えた。

みんなきらいで、みんな好きだったから、認めて欲しかった。わたしが、わたしであることを。
わたしじゃなきゃできないことを必死で探した。

自然に囲まれた過疎地域で生まれ
日光という歴史ある場所のそばで育ち
こけしみたいな

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5月7日 出勤

午前8時、祐天寺駅まで歩く途中にいつも突っ切る公園の土の地面にハイヒールが突き刺さる。

ここのところペタンコな靴ばっかり履いていたから、今日はしゃんと8センチヒールにした。大事なランチもあるし。



これから一緒に出勤するらしい同い年くらいの男女が微妙な距離感で並んで歩いてる。あれは「順序を間違ってしまった系」だなきっと。
前髪をしきりに気にしている彼の方はきっとちょっとかっこつけっぽい。

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5月1日 近所のシリアル屋さん

はろー5月。
いい気分だから日記でも書こうかしらと思ったら令和初日ってことで、なんだか記念投稿みたいになってしまってちょっと癪だったりする。

とりとめのない日記なのになんかの決意みたいだ。言っちゃ悪いけどなにもない。これから実家に帰省するだけである

今日もいいてんき。
近所のシリアル屋さんで妹に餞別でも買って帰ってあげようと思ったのに、みごとにわすれた。

ところでシリアル屋さんなんて商売は、

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自分の感受性くらい

自分の感受性に飲み込まれそうになるときって、みんなどうしているの?

何か形にしなければ、私の感情はときたま循環不良を起こしてしまう。

でも、形にした瞬間に「こうじゃない」って思うばかりで、ほんとうに大切なことは形として完成させるのはイヤで、その未完成さのまま「何となくわかるよ」って言ってくれる人に静かにとなりにいてほしい。

目に見えるものにしたとたん、その美しさが失われそうでこまる。
でも、

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夢は、叶うよ。

誰にだって「忘れもしない情景」が人生にはきっといくつかあるはずで、
私にとってはそのひとつが2013年の10月1日だったりします。

みんなが内定式というものに出席している日、私はいつもと変わらずに、大学で教職の授業を受けていました。

ワガママな希望ばっかり並べて、ひとつも貰えなかった内定。
先生になる予定なんてないのに、受けなきゃいけない教職の授業。

「これは自分で選んだ道なんだ」「ここから

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