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日本語ツイート、イーロンマスク買収後、ポスト数は減っていない(2023-01-28更新)

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概要

Twitter離れを心配する声があるが、データを見るところ、現在、ツイート投稿数に明確な減少は無い(2023-01-28更新)。

2022/09以降

ついに「Twitter離れ」が始まった・・・

次のような記事がある。

ついに「Twitter離れ」が始まった…イーロン・マスクを悩ませる"日本人の大量離脱"の現実味 高橋 暁子氏の記事

twitterの代表がイーロン・マスク氏に変わったことでtwitterが混乱し、海外のSNSユーザーの離脱が始まったというもの。
タイトルでは、日本のユーザーが大量離脱をすると匂わす内容になっているがそれを指し示すデータは何も無い。ただ有料では使わないだろうという指摘をしているだけであった。単に高橋氏は想像で書いている。

ツイートの投稿数は取得できる

Twitterは開発者向けにAPIを公開している。その中には、twitterの全ツイートの1% を取得できる Volume streams を公開している。
このAPIを利用すれば、リアルタイムでtwitterの全ツイートの1%を取得できる(開発者向けなので、twitterへ開発者登録が必要だが、無料でできる(取得意図を書く必要はある))。

上記APIを利用すれば日本語のtweetを取得できる。私は、2018年から上記APIを利用して1%の日本語ツイートデータセットを作っている。

今年9月以降の投稿数推移(2023-01-28更新)

日本語ツイートの1%推移を見るとこのグラフのように、60万ツイートから70万ツイートで安定している。マスク買収以後も特に投稿が減っているわけではない。

2022/09以後

2022年1月以降の投稿数推移を見てみる

2022年1月以降の投稿数推移を見てみる。このグラフは、2022年1月1日以降の日別投稿数を、週次中央値でグラフ化したもの。赤のバーが、マスク氏買収以降。

2022/01以降日本語投稿数推移(赤いバーは11月以降)

見た限り、twitterで日本人ばなれしたということを示す明確な兆候は無い。上記、高橋氏の記事はあたかも、"日本人のtwitterからの大量離脱”が現実味があるように書くが、それを裏付けるものは無いように思える。

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