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経験に学ぶかレキシに学ぶかそれが問題だ

「歴史ってあんまり面白くないなあ」

学生の頃、授業で教わる歴史について、いつもこんな風に思っていた。1mmの興味も持ったことのない事柄について、なんの前置きもなく、ただただ教わる。というか、教えられて覚えないといけない。やってるうちに興味をもつ人もいるし、当時流行したテレビゲームと関連させて歴史に興味を持つ人もいた。でも、俺は全然興味を持つことは無かった。未だに歴史という勉強については世界史だろうが、日本史だろうが興味をもつことができない。

でも、昨日読んでいたモノで語られていたとあるジャンルについての歴史はとても面白かったのだ。興味深々で、そのモノについての専門書を外出していた仲間に買ってきてもらって大喜びする程度には興味を持った。

最初は、読んでいたモノが面白かったから、そのジャンルについての興味が深まっただけなんだと思っていた。でも、ふと自分が興味を持っているモノ全般の事を考えてみた。そうしたら、全てのジャンルについて漏れなくそのジャンルの歴史についても強い興味をもっていた事があらためて判明したのだ。

例えばプロレス。例えば総合格闘技。例えばブラジリアン柔術。例えば武術。例えば漫画。例えば好きなバンドや好きな音楽。などなど。その全てのジャンル自体に興味があるし、その全てのジャンルの歴史に興味がある。

ということは、そのジャンルに興味を持つということは当然そのジャンルの成り立ちから現在に至るまでを知りたくなるという事なのかもしれない。その歴史を知って、その起源を知って、そのはせいまでの流れを知って、そのルーツを知って。

こんな風に、ストーリーを知って理解するということは、自分の中の好奇心を満たしつつ、その対象のルーツを遡ることで、の対象への愛を深める行為。

「歴史って、面白い」

そんな事を、この歳になって、ようやくちゃんと考える機会があった一日。

大人の階段は何歳になっても昇り続ける必要がある。