③-2 (作り方から創る)〜他人と競った時点で負け。自分だけの競技を創れ。〜


🌟『革命のファンファーレ』に女子訳をつけてみた。その他の記事はこちら♡→https://lineblog.me/tetegift0727/archives/990085.html


(本文から全文抜粋。)

作り方から創る

まずは、『えんとつ町のプペル』の作り方について。
これについては『魔法のコンパス〜道なき道の歩き方〜』でも触れたが、知らない方もいらっしゃるので、知っている方は〝おさらい〟として、ここであらためて。

絵本『えんとつ町のプペル』で、これまでの絵本と大きく変わった点は、作り方を〝超分業制〟にしたということ。
一人で黙々と作業をしていて、「そういえば、どうして一人で絵本を作っているのだろう?」と思ったことが全ての始まり。

たとえば映画は、監督さんがいて、助監督さんがいて、照明さんやメイクさんや美術さんがいて、役者さんがいて……いろんな人間が自分の得意技を持ち寄り、分業制で作品を作り上げてく。
監督さんがメイクを担当するよりも、プロのメイクさんに任せた方が作品の質が上がるから、「ここはお願いね!」と仕事を任せる。

会社組織もそう。社長、部長、課長、平社員、受付……と分業制。
家族も分業制だ。働くことが得意な人が働きに出て、家事が得意な人が家事をする。
アニメーションもそうだし、漫画だってそうだ。『ワンピース』は尾田栄一郎さん一人で作っているわけではない。
世の中のほとんどのものが分業制で回っているのに、どういうわけか絵本は「一人で作る」ということで決まってしまっている。
「絵」と「文」で役割分担している作品は見かけるが、やはり「絵」の分業は見当たらない。
しかし、「絵」と一口に言っても、「空を描く作業」と「色を塗る作業」と「キャラクターをデザインする作業」は、微妙に業務内容が違う。
「空は描けないけれど、色塗りなら誰にも負けない」という人もいれば、「色は塗れないけど、キャラクターデザインなら誰にも負けない」という人もいれば、「キャラクターは生み出せないけれど、空を描かせたら誰にも負けない」という人もいる。

だったら、いっそのこと、「空のプロフェッショナル」「色塗りのプロフェッショナル」「キャラクターデザインのプロフェッショナル」を集めて、映画のように、〝超分業制〟で絵本を作ってみたら、面白い作品が生まれるのでは?と考えた。
さて、ここで気になることがある。
「絵本を分業制で作る」なんて誰でも思いつく。世の中のほとんどのものが分業制で作られているのだから「絵本だって……」という考えが出てくる方が自然だ。突飛なアイデアでも何でもない。
ところが、事実として、超分業制で作られている絵本は世の中に存在しない。
問題は、「これまでたくさん思いつかれたであろう『超分業制で絵本を作る』というアイデアが、何故、形になっていないのか?」という点だ。
(本文おわり。)

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→自分の中で、何となく〝当たり前すぎてスルーしていること〟ってないだろうか。
名刺やポスターを作って貰うことに対する対価って、本当にお金だけしかないのか?とか、
一人で起業したなら、この作業は苦手だけどやらないといけない。とか……。

もしかすると、それが得意な人は世の中にいっぱいいて、自分の得意と交換することだって、出来るかも知れないのに。。

苦手なことを、沢山の時間をかけて、一生懸命60点取るよりも、最初から60点以上取れている誰かに頼んだ方が、良いのかも知れない。

みんな、自分の得意を褒められたいし、得意なものは何か?探していたりする。

「あの人、これ得意そうだな〜!」って、やって貰って、「すごい!」と褒めてあげたら、その人も自分の〝得意〟に気づくチャンスをあなたから貰うかも知れない。

だったら、自分の苦手を磨こうとしたり、そこで誰かと競うよりも、得意だけを伸ばしていく方が良いに決まってるよね?

じゃあ、〝得意だけを使っていける環境〟にいるためには 今 自分が何をしなければいけないか?
それを考えてみよう。

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