見出し画像

ハハノオシエ⭐不器用な人

⭐ うちのお母さんは鬼や

物心ついた頃から「〇〇やりなさい」の命令ばっかりで、

人づきあいにまったく興味がなくて(多分ママ友ゼロ)、

ガツガツ仕事と家事をしながらも趣味に没頭している母のこと、

「子どもなんて面倒だって思ってるんだろうな~。

 やりたいことがあるのに邪魔やって思ってんだろうな~。」

と漠然と思っていました。

母の日にお小遣いを貯めてプレゼントしても

「こんなもん要らん。無駄なお金使わんでいい」

の一言で、妹と二人で何度も心が折れました😢

母が喜ぶのは、成績が良かった時、賞をとった時のみ。

生徒会に受かった時は

「勉強する時間が減る。あほやな。

 本当に頭のいい人はそんなん引き受けん。」

となかなかのパンチ発言もありました💦

「絶対にうちのお母さんは鬼や」

って思ってました。


⭐ 鬼が泣いた

そんな母が娘を思って泣いたのを初めて見た時、

めちゃめちゃびっくりしました。

それは妹が大学進学で家を出た時でした。

「え?泣いとるん?」

めったに泣かない母の涙を見てびっくりしました。

妹が家を出た後の憔悴ぶりを見て初めて

「本当に不器用な人だ」 と気付きました。

それから、

時間を見つけては母を誘ってドライブしたり、

大好きな餃子の美味しい店に両親と一緒に行ったり、

一緒に料理を作ったり、母の趣味に付き合ったり、

妹が居ない寂しさを少しでも紛らわそうとしてました。

少しずつ母が笑顔になって元気になって嬉しかったです。


⭐ 不器用な母からの言葉たち

母は気持ちを言葉にするのが苦手で誤解を受けやすい人です(現在も)。

よく見たら、

困ってる人には当たり前のように親切で、

お礼をしたいから名前を教えてと言われてもお礼はいりませんという人で、

辛そうな人の話を淡々と延々と聞き続ける人でした。

そんな母の名言(私と妹セレクト)をいくつか紹介します(*'▽')

♪ 子どもを見たら親がどんないい人か分かる(いい人前提😆)

♪ お金じゃなくて育てて楽しかったからもう一回育てたいと思うんや

♪ 悪口言っとる暇あったら好きなことしとるわ 等


⭐ 母が心配したのは

それは成人した後のほんの数年の実家暮らし時代、

辛い状況のお友達と深く関わりあっている時でした。

「なんかもう気分的にダメ」とか

「睡眠薬飲み過ぎたかも。どうしたらいい?」

「辛いから来てほしい。ダメ?」と友達から連絡があった時、

私はそれを無視したり、断ることはできませんでした。

どんなに遅い時間でも車を出して行くし、

辛くて眠れないと言われたら、

一緒にドラマ見たり喋ったりドライブしたり、

とことん付き合いました。

大好きな友達が辛い時、

傍に居たり話を聞くこと位しかできないから

それだけは逃げずにちゃんとやろうと決めてました。

でも、負担になってない訳ではもちろんなくて、

少しずつ私も暗くなっていってた気がします。

そんな時、

「〇〇ちゃんが辛い状況だって聞いたけど、

 このままやとあんたまでおかしくなる。

 しばらく距離を置きなさい。

 二人して倒れてどうするん。」

母が強い意志で私を止めようとしてくれました。

母の心配が分かっていても、今更距離を置くなんて無理で

「もう少しだけ好きにさせて」と伝えて許して貰ってました。

辛い状況の友達を見ると、自分に起きた事みたいに辛かったです。

上手い慰めなんて見つからない分、

「私がおるよ」って言い続けました。

依存関係だったのかもしれないなって思います。

友達が落ち着いてきた時、

「もう大丈夫そう。心配かけてごめんね」

と母に伝えたら「その子も、あんたも良かったね」と嬉しそうでした。

こういうことが成人後の実家時代に数回ありました。


⭐ ハハノオシエ

教訓のような立派なものではないけれど、

ふとした瞬間にでる母の言葉たちや、

彼女が今も貫いている ”自分の人生を楽しむ姿” 

いざとなれば全力で助けようとする覚悟

私の心強い味方です ٩( ''ω'' )و


こんなん書いたら会いたくなる(墓穴)😢


長文を最後まで読んで下さってありがとうございました!

可愛いイラストはお借りしました。ありがとうございました⭐

優しいお気持はありがたく、ちゃっかり頂く方針にしました💖