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【通販でできること】 ネットショッピングの利点の話

こんにちは!ミーチです。
とあるハンドメイド作家さんから、このように聞かれたことがあります。

「マルシェ販売とネット販売は、そんなに違うものでしょうか?」

なんですって…!!
この質問に私は衝撃を受けました⚡️

どちらも商品となる品物を用意し価格を決め、決済準備を整えれば運営出来ることは同じです。
が、お客様に提供するサービスが全く異なる

お客様が楽しみにするポイントが違うので、その点を踏まえて準備をする作家と、「ただ作品をお金と引き換えにお渡しするだけ」と考えている作家とでは、最終的にお客様のつき方に決定的な差を生みます。

つまり販売が上手くいく・繁盛していくためには、販売方法による特徴とお客様の心理をしっかりと理解して、"喜ばせ方"を知ることが何より大事になる。

この点は価格設定にも影響するし、
"バズって売れる"が一時的な人と、その後も順調に売れていける人とを分けることだとも思っています。

今日は「通販・ネットショプ運営でのお客様の喜ばせ方をイメージできないな〜」という人のために。
私自身の経験を書いてみます。


人々にとって通販とは…?(私の場合)


先日の記事の中で、私はこんなことを書きました。

「個人的には、通販でお買い物をすることは"快楽"です」

このことには背景があります。
そして「通販=快楽」は、そもそも私がネットショップ販売を始めた理由にもなっています。

ハンドメイド作品を販売する作家さんの中には、作品には沢山の想いを込めるけれど"販売"はぎこちなくこなしている、「これでいいのかな…?」と迷いながら行っているという方がいらっしゃるかもしれません。

私はそういった状況とは真反対に、"販売そのもの"に熱い想いを持って活動をしてきました。
ちなみに「通販は快楽」発言はこちらの記事の中で↓


通販でできること


上の記事の中では、こうも書きました。
「人が通販を利用するメリットは、家にいながらお買物ができること」
お店まで出向かずとも物が手に入るのが、通販の最大の特徴です。

この他にもネットショップの利用には本当にたくさんのメリットがありますよね。
特筆すべきは日本中、世界中の遠距離にある物を届けてもらえるという素晴らしさ。これは本当に凄いこと。

逆にネットショップの販売者側になって気づいた点もあります。
他人の人生の重要な場面に関わることができるということです。

もちろんその場面に私自身が飛んでいくわけではないのですが、自分の手掛けたアイテムが、誰かが誰かに気持ちを伝える重要なことのために役立ったり、人生に一度の大事な瞬間をサポートしたり…。

通販は、そういうことも叶うのもなんだと。
これまでの様々なお客様のおかげで、そういった感動を度々味わわせてもらいました。「売上がどうこう」そんなことがどうでもよく思ってしまうくらいに、嬉しい気持ちになれることもあるんだと。
きっとこれは同業の皆さんが同じく感じている気持ちだと思います。


過去、通販で得ていたもの


様々な素晴らしさがある中で、ミーチが大事にしてきた「ネットショッピング=快楽」という点。

そもそも「快楽」の言葉の意味ですが、

仏語で気持よく楽しいこと。また、楽しむこと。煩悩を超越した、無我のよろこび。
欲望満足によって起こるこころよい感情。かいらく。

コトバンクより引用

Meach.として販売を始めた当初から、何よりもこのことに重きを置いてきたのには背景があります。

20代の頃、自分も周りもみんな必死に仕事をしていた頃のこと。

当時の勤め先の社長は、良い人ではありましたが「限界を超えるくらい働いてナンボだ!」という考えの持ち主で。
「楽したって人生いいことないぞ、若いうちは苦労をすべき」と。
スタジオを持たない出張撮影専門の写真事務所だったのですが、寒かろうが暑かろうが、空の下カメラ機材を持って朝から晩まで駆け回るお仕事。
体力が必要でした。そして人手が足りず休日が延期されることも多々ありました…。
「そもそも仕事はキツイもの」「それでも仕事があるのは幸福なこと」それらの言葉に頷きつつ、スタッフみんなで精一杯働いていました。

でも微妙な点もあって…
小さな個人経営の事務所なので、社長のやり方次第でいくらでもブラックになれる職場環境。
社長がお客様に対して人が良く、いつも"サービスし過ぎてしまう"ことも、スタッフの間では懸念されていることでした。

働き方のどこからがブラックなのかはわからないけれど、毎月熱を出すこの身体のサインは何なんだろう…と。
しかし社長の顔には、「休みは十分与えている、もし余裕があるなら仕事を増やすぞ」と書いてある⚡️
そんな中での頻繁な不調は、"限界までやってますの証明"としてむしろ必要と感じるほどでした。

このような具合なので、
当時、休日といえど外に出かける気にはなれず…。
"お出かけよりも休息を"
そんな時期の私を唯一楽しくさせてくれていたのが、他でもないネットショッピングから得られる高揚感だったんです𓈒𓏸

他に家でできることと言ったら…映画を観るとか?けどそれはそれで集中力が要るしめんどくさい。
そんな私にとって、ゴロゴロと身体を休めながらスマホ一つでできるお買い物は最高でした!
センスのいいショップ、可愛いショップ、ときめく品物を眺めてはうっとりし✨自分がそれを手に入れているところを想像してワクワクしたり…
そんな風に、ネットショッピングすることがとても良いリフレッシュになっていたんです。

あれこれ品物を迷って「購入ボタン」を押すときには胸がドキドキし…
けどこの程よいドキドキの刺激がまた良くて(変態!)

快楽のピークは、やっぱり品物が届いた時。
ピンポーン♪
玄関に出て「お届け物です」と言われた瞬間は、「はてなんだっけ?」だったり「あれだ💡あの注文品が来た!!」だったり。
来た!と思ったら母が注文した健康食品で「ちがうんかーい」だったり(笑)

不思議なのは自分で自分にポチった(買った)にも関わらず、誰かにプレゼントされたような錯覚が起こること💓
出かけなくていい、ワクワクドキドキできて、届いたらハッピー…こんな最高なことある??と思ってました。

届いた品物を開封…
包み方も様々。同封されていて嬉しかったのは、綺麗な字で書かれた可愛いメッセージカードやセンスのいい小冊子。
その品物が売られることとなった背景や作られる過程の話を知ると、実物を手にしていることを感慨深く感じたり、なんだか小説を読んだ時のように心が満たされることもありました。

品物を使ってみる…
期待以上なら家族や周囲に「ねぇねぇねぇ〜こんないいモノあったよ!」と耳より情報として共有できるし、
期待以下だったり、あまりにずさんな梱包だったりした時は「ちょ、、」と苛立ちつつも「ねぇ聞いてよ〜!」とウケる話として話題にもできる。
利用すればするほど面白いのが通販だなと感じていました。

この時期のネットショッピングは、
疲れた私にとっての最適なリフレッシュ法であり、この快楽が辛い日常に楽しみや喜び、癒しを与えてくれていたことは間違いなくて。(ちなみにウォーキングとかもしてたよ)
通販の魅力に「また仕事頑張ろう!」そう元気にしてもらっていたのでした。

販売開始時のターゲット、通販のやり方


9年前、「家で仕事がしたい」とハンドメイドアクセサリー通販をしようと決めた時、それまでの自分のように何かしら頑張っている人の憩いとなり・応援したい気持ちがありました。
つまりターゲットは、同世代のちょっと前の自分と同じ「頑張り屋さん」。

自分自身が通販での恩恵をたくさん受けたので、人を元気にする、感動させるそのやり方はわりと簡単にイメージできました。
それは作品だけの力でそうするんじゃなくて、「ネットでのお買物」という一連の行動・展開の全てを使って起こすという意識でした。

通販の失敗も・成功も山ほど経験したおかげで、そのパターンをあらかじめ想定することができて…あとは梱包にしろ価格設定や品揃えにしろ、それまで自分がお客としてショップに求めたことをやるだけという感覚で、あまり悩まず運営をスタートさせることができました。

とはいえ、初めからベストな運営をきれいに成功させられる人なんていないので、「ここはちょっとまずいな」という部分を変えて変えて、改善を繰り返して今に至ります。

快楽が人に与える影響/快楽は偉大


「通販での快楽」が人にもたらすポジティブな影響は…

日常を忘れられる
楽しくなれる
嬉しくなれる
ドキドキできる
笑える
気分が上がる
人と情報シェアできる

私はこれら全てを、人生が好転するチャンスの瞬間だと思っていて。(大袈裟じゃなく!)

今40歳手前まで来て…私の人生経験も少しは豊富になってきた。周囲にも豊富な人が増えてきた。
そこで実感するのは、「何事も自分の気持ち次第だ」ということ。

自分の気持ちが暗いうちは、状況は変えられない。
でも明るく前向きになれた瞬間、その可能性を変えられる。

「別に何かをちょっと楽しんだからって、人生までは変わらないよ。買い物で得られる快楽も一時的なものでしょ!」
そう考える人もいるかもしれない。

けど、
"ちょっと笑えた"
"今日ちょっといいことがあった"
そんな些細なことがありがたくてたまらなく感じることがある…。

快楽や気晴らしは、
それ以上気持ちが暗くなることを食い止め、気持ちをふっと上に向かせてくれて…
次に人生に起こす展開をちょっとだけポジティブにしてくれる。

そう考えたら、快楽って大事だなって私は思うんです🍀
世の中(自分も含め)、悩まなくていいことで無駄に暗くなっていることって結構多い。そんな中での "快く楽しい" は、必要不可欠だよ…!と。

「作品で人を元気にしたい」はもちろんそうなのですが、
細かいことを言うと結局元気になったり前を向くのはご本人の力ですることであって、私にできるのは「身近なお買い物+作品の良さ」を通してそのきっかけを作ること。

人によって元気になるきっかけは別になんだってよくて。
お笑い番組でもいいし、家族と出かけるでもいい。美味しいものを食べるでもいい。
その身近な選択肢の一つに、ネットショッピングもあるよねというお話です。

なのでミーチは
「ハンドメイドアクセサリー」に思い入れがあるというよりも、「通販」に思い入れがある作家。正直自分では「作家」って言っていいのかもわからない𖦹
ちょっと変わっているかもしれないですね…🙃

全てはハッピーのため


「買ってもらった作品を大事にしてほしい、手放されたら悲しい…。」そう思う作家さんは多いかもしれない。

私はどちらかというとそうでもなくて。
お買い上げいただいたことで、例え一時でも快く感じてくださった瞬間があったなら…もうそれだけでご利用いただいた意味を感じるからです。
なのでご購入のその後は、作品がお役に立つことは願いつつも「その人その人の意思で、したいようにしてくれたらいいな」と思っています。

もちろん質良く長く喜ばれるものをお届けしたいし、逆にガッカリさせてしまうことのないよう配慮したモノ作り・運営を心がけています🙇‍♀️(100%は無理でも…。)
念の為書いておくと、
提供側になった今、「通販でのお買い物の失敗は私のように笑い話にしてください」なんて…まさか1ミリも思っていません。←あくまで私はそうだというだけ。変態だから𓏲

作品やお買い物の魅力が最大限発揮され、それを受ける側・提供側の両者にとってハッピーであることが一番の理想です。

というわけで冒頭で書いた「マルシェ販売」。
「いいお買い物ができた」というゴールは同じでも、お買い物に附付いする価値は全然違う。
例え手にする品物が同じものだとしても、それを手にする過程が異なることから集まるお客様の心理が違うよねということを言いたかったんです。

ネットショッピングの中でも、ZOZOTOWNや楽天などの大型ECサイトと、個人ショップでもきっとまたお客様が求めるものは違う。

それぞれのお買い物の背景を考慮して準備をする作家が、本当に喜ばれるお買い物を提供し、リピーターや更なるお客さまに恵まれていけるのかなと私は考えています。

というわけで今日は、
そもそも「通信販売(ネットショップ、オンラインショップ)」を私が行なっている理由、「快楽」を大事に運営してきたことを書かせていただきました。


世の中に、素敵なお買い物を楽しめる機会が益々
増えますように🌈
ありがとうございました。




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