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研究者日記 Day18

今日は4月1日

あ、April Fools's Day でしたね。全く忘れていた。アメリカでは、結構健在な楽しい日。ニュースメディアも、作り物の記事をジョークで流したりする。なんか嘘を考えるのが面倒だ。

本日、大学に行ってきました。新入生ガイダンス。大学院生の前での紹介と、新入生への紹介…などなど。

大学院生のクラスを受け持つのですが、受講者がいないと開催されない!

これ、なんともったいないことか。去年は、結局開催していません。他の大学から聞きに来たいと潜り込んだ学生、学部生で興味があるから受講したいと申し出てくれた子、などなど。しかし、正式に申し込める立場の受講者がいなかったので開催されなかった。

日本で水中遺跡のマスターのクラスを持っている大学って、ほぼない。東京海洋大学はありますが、考古学の教授がいないので外部講師。いや、それも悪くはないのですよ。

我が大学は、専任の准教授がいて、しかもクラスがあるのだが、誰も取らなきゃ、開催されない。そもそも、史学・文化遺産で考古学をやりたいと入ってくる院生が、ほとんどいなかった。去年までは。

今年は、考古の学生がいるので、どうなるか。

大学院生は、さておき、新入生。

文化遺産のクラスを教えます。これは、誰でも取れる一般教養的なクラスです。文化遺産は3人で3クラス教えてます。それぞれ別のクラス。私の文化遺産のクラスは、水中文化遺産にほぼ特化。

今日の教員紹介では、史学科の新入生に水中文化遺産のクラスを取るよう勧めました。

マニアックな研究してますと紹介。とはいえ、フィールドは地表の70%をカバーしていますと。海の考古学、沈没船や水中に沈んだ遺跡を学ぶ。海からの視点で歴史を見直すことを強調しました。あ、あと、授業とるのにSCUBAのライセンスいらないよって!

そうそう、新入生、地理学は全員必修なんです。

地理は様々な学びの基本・基礎となるから学ぶんだと、なぜか教員の先生が力説していました。いや、私は、海洋学や海のことについてこそ学ぶべきではないかと。

いつも思いますが、日本は海洋国家だ!という政治家がいますが、言葉だけ。何も中身がない。日本と海ってつながりが深いのですが、あまりにもないがしろにしている。外交や国際政治にも海は関わっている。国語算数理化社会、英語・国際教育、体育音楽美術、そして海洋。これが基礎中の基礎だと思っている。海洋は、国際教育と同列でも良いと思う。

目標は、5教科+海 


大学にもよるんだろうが、教育の中で海に触れることってほとんどない。四方を海に囲まれた国。日本文化の根源となる文字・稲作・宗教、様々なモノは海を渡ってきたのに。

ここらへんは、変えていきたい…

さて、今日、ちょっとスマホに入っていた写真を見直しました。

ちょうど1か月前の3月1日の写真が、こちら。
キルギスの空港ですね。このあと、イスタンブールで数時間またされました。おなかがすいたけど、やっぱり4,000円のハンバーガーを食べる勇気はなかった。居酒屋行けばそれぐらいするんだけどね。


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