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数えきれないほどの思い出をまだうまく言葉にはできないけれど

バンド活動を通して 言葉の大切さ、個の在り方、ライブの意義、そして本当に話さなければならない事について私たちに伝えてくれた人だ。単に暴れられて楽しければいいのがライブではないのだと学ぶ瞬間を何度も体験させてくれた。そして ファン一人一人と向き合って対話してくれた人物だという印象が自分の中では強い。数多くのファンに対応している際も顔を見ただけでファンの名前をサラサラッと書いてくれる人だった。誰よりも縦横無尽に動き回り、躍動感に溢れるパフォーマンスに魅了された。共に過ごせたかけがえのない時間に、自分は自分なのだと心から思えた。彼を通して日本全国に思い出深い場所が増え、見る事のない海外の情景を窺い知る事ができた。全てを投げ出そうと思った時、会いに行く予定があったからこそ踏みとどまる事ができた。二十歳の時に出会わせてもらわなければ、間違いなく今の私はいない。これから彼の居ない人生というものを前向きに生きられる自信がない。10年という月日の中で一番観に行った人であるのだから ステージ上で何度その幻影を見たかわからない。最後に直接お会いした時も大好きなイルカのように優しい目をして笑っていた。これからも何度だってその姿を、笑顔を探してしまうだろう。定期的に彼の書くものが読みたいし写真も見たい、今読んでいる本だって知りたい。私の顔を見て「やっほー、久しぶりやな〜」って言ってくださる日が再び来るなら、今この時間を乗り越えられる自信がある。Hirokiさん、今まで本当に、本当にありがとう。

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