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【水曜日のしかけ#14】大事なことは〇〇でクイズ

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回の7秒しかけは「大事なことは○○でクイズ」です。

上司が大事だと思っていることをメンバーに伝え理解し実践してもらうために効果のあるしかけです。

大事なことは○○でクイズ」ってイメージ湧きますか?
『湧きますよ、例えば「毎日の○○○○は大事みたい」な感じのクイズですよね』

はい、その通りです。
〇は文字数でメンバーに答えを考えてもらうクイズです。

ゲーム感覚で考える力をつけさせながら、上司の想いや考えを伝え浸透させることができます!

既に○○でクイズを実施している上司の方、
ここまで読んでもらいありがとうございます。

それでは、紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「大事なことは○○でクイズ」とは

上司の皆さん、メンバーへ伝えたいことや理解してもらいたいことってありますか?

『白潟さん、もちろん、ありますよ』
そうですよね。

ちなみに、どうやって伝え理解させていますか?
『メンバーが忘れてたり理解していなければ、その都度教えてます』

なるほど、実践は大変ですがひとつの方法ではありますよね。
『私はメンバーが理解するまで、何回も伝えてます』

さすがですね、何回も繰り返し伝えることでメンバーには浸透すると思います。社長の7秒しかけでも紹介したのですが、

繰り返し伝えメンバーから
『マネジャー、また同じこと言ってる』

と言われたら最高ですね。

何回も伝えることは極めて重要なんですが、
それに加え、上司が最初にメンバーへ説明する/語る時に

7秒しかけ「大事なことは○○でクイズ」を実践してもらうと
大事なことが早い段階でメンバーに伝わり覚えてもらえると思います。

例えば、毎日仕事が終わった後に振り返りをさせたい場合は、
メンバーに『毎日、仕事が終わったら振り返りをしよう』と伝えるよりも

『仕事ができる人は毎日〇り〇る!』

〇は文字数、正解を考えてください!
こんな感じでメンバーに○○クイズをだします。

そうすると、メンバーは答えを考えながら『振り返る!ですか?』
と正解を当てていきます。

クイズの難易度を上げ、もう少しじっくり考えさせたい場合は

『仕事ができる人は毎日〇〇〇〇!』

〇は文字数、ひらがな/漢字/カタカナは内緒です、正解を考えてください!こんな感じでメンバーに○○クイズをだします。

メンバーにじっくり考えてもらい、時には不正解で恥をかかせながら
正解を当ててもらいます。

正解がでそうもなければ、少しずつヒントを出していきます。

上司:『仕事ができる人は毎日〇〇〇〇をする! 〇は文字数、まずは ノーヒントで考えて』

メンバー:『マネジャー、わかりました。うんどうをする! では?』
上  司:『なるほど、運動か。ひらがなの文字の数は正解だね、
ただ、今の回答は、北海道じゃなく沖縄行っちゃったかも!』

メンバー:『それじゃ、これはどうですか? 目標達成!』
上  司:『なるほど、そうきたか。鋭い!ね 目標達成も大事だけど、
今回みんなに伝えたいことは目標達成ではないんだ』


上  司:『それじゃ、ここでヒントだすね 1文字目と3文字目が漢字で
2文字目と4文字目がひらがな。 漢ひら漢ひら! です』
メンバー:『漢ひら漢ひら!か わかった! 問い掛け! ですか?』

上  司:『うわぁ!すごい!漢ひら漢ひらはピンポン! 問い掛けも重要なんだけど、ますは○○○○からやってもらいたいんだよね』

上  司:『じゃあ、最終ヒント 〇り〇る!です』

メンバー:『〇り〇る!わかりましたよ! 振り返る! ですね?』
上  司:『ピンポン!ピンポン!正解』

こんな感じでメンバーとやり取りをしながら、
クイズを楽しんでもらい上司が大事にしていることを伝えます。

そうすると、メンバーは答えを覚えやすくなりますし、うんどう!という
珍回答で恥をかいたメンバーは振り返るを忘れないでしょう。


○○クイズには次の4つの効果があります。

① 語彙力の向上
空白を埋めるためには、豊富な語彙とその正確な使用法を理解している必要があります。

② 推論能力の強化
与えられたヒントや文脈から正解を導き出す過程で、論理的思考や推論能力が鍛えられます。

③ 集中力の向上
クイズの問題を解くためには集中力が求められ、この集中力は他のタスクをこなす際にも役立ちます。

④ 知識の拡張
クイズを解く過程で新しい知識に触れることができ、学習者の知識の幅が広がります(先ほどの会話例だと「目標達成」や「問い掛け」)。

ここまでいかがでしたでしょうか?
気にいってもらえたら、ぜひ「大事なことは○○でクイズ」実践しましょう!

2 アンカー(「大事なことは○○でクイズ」を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくても実践できる上司は、「大事なことは○○でクイズ」実践しましょう。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

メンバー」の場合は、次の条件に合うメンバーをきっかけにしてください。

・ 声かけやすい
・ クイズ好きそう
・ 考えることが好き

人がきっかけになりにくいマネジャーは、「会議」をきっかけにしましょう。

自分がやりやすい会議を選び、その会議をきっかけにしてください。

・ 部門ミーティング
・ チームミーティング
・ 1on1
・ 朝礼/夕礼

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

そうでない上司は「大事なことは○○でクイズ」を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに「大事なことは○○でクイズ」」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「大事なことは○○でクイズ」と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

大事なことは○○でクイズ」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
大事なことは○○でクイズ」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

1秒コーチング「大事なことは○○でクイズ」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの〇〇クイズでメンバーにおもいが浸透することを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

大事なことは○○でクイズ」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!

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