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【木曜日のしかけ#16】『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』

木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。

今回は、7秒しかけ「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」を紹介します。

『今回の学生/ビジネスパーソンは優秀だなぁ!』と最終面接後に社長が感じた時、

幹部や社員に
『今度の新人は優秀だよ』と言ったりしてませんか?

『白潟さん、私は気をつけてるんで大丈夫です』
社長さすがです、ここまで読んでもらいありがとうございます。

『いやぁ、白潟さん、私はつい言ってたかも』
そうですか、社長それは良くないですね。

入社する優秀な新人には悲劇が待ってるかもしれません。
優秀な新人は活躍もできず、幹部や社員のモチベーションも下がります。

それでは、詳しく紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」とは

最終面接で社長が手応えを感じ、今まで入社してくれた社員より優秀だなと評価した時ってめちゃくちゃ嬉しいですよね?

『白潟さん、そうだね!ついにこんな優秀な人がうちを受けにきてくれたんだって興奮するよね』
はい、社長、私も経験があるので同感です。

ただ、この感じた思いを『今度の新人は優秀だよ』と幹部や社員に言ってしまうと良くないことが起きてしまいます。

なんだかイメージ湧きますか?

『優秀な社員が入社する喜びを幹部や社員に共有するって良くないんだ!
どうしてなんだろう?』

社長はどう思いますか?

『うーん! 幹部や社員が嫉妬する?』
はい、それはあると思います。

他には?

『自分が抜かされてしまうかと思い不安になる?』
たしかに、不安になりますね。

社長、幹部や社員が嫉妬し自身のキャリアに不安を感じてしまったら、入社する優秀な学生/ビジネスパーソンにどういう対応すると思いますか?

社長の想像通りだと思いますが、

・ お手並み拝見という気持ちで新人を見定める
・ 新人をあまり歓迎しない

・ ひどい場合は親切丁寧に教育しない
・ 最悪の場合は新人をいじめるかも

入社する新人にはこのような悲劇が待ってるかもしれません。
優秀な新人は活躍できず、幹部や社員のモチベーションも下がります。

社長にとって最悪の顛末ではないでしょうか?


社長、「口は災いの元」です。お互い気をつけましょう。
今度の新人は優秀だよ』以外でも次のセリフは気をつけましょう。

今度の新人、入社が楽しみだよ/入社が待ち遠しいよ
※全員が入社した時に言ってたら問題なし

『そうだね、気をつけるよ。代わりになんて言えばいいのかな?』
社長、7秒しかけ『育てがいがある』を活用してください。

今度の学生は『育てがいがある』よ、みんな育成頼むね!
今度の中途新人は『育てがいがある』よ、みんなと切磋琢磨して共に成長してね!

幹部や社員にはこんなメッセージを伝えてください。

社長、今回の7秒しかけまとめますね。

『今度の新人は優秀』


ではなく

『育てがいがある』


ぜひ活用してください。

2 アンカー(「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」を思い出させるきっかけ)

準備をしっかりすることで「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」を実践してください。

3 今すぐ準備しましょう

準備なしで「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」をできる社長はそうしてください。

実践に不安がある社長は次の準備をしましょう!

① 社長の気持ちを切り替える
口は災いの元」なので、最終面接で優秀な学生/ビジネスパーソンに出会っても冷静な気持ちでいられるよう常に意識しましょう。

② 4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)の実践がおススメですが、最終面接の機会は週4回もないでしょうが…

連続で何回実践できたかをチェックする準備をしましょう。
準備の例を次に示します。

・ 「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

もちろん、5回以上でもいいかと思います。

③ ②のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 次回の最終面接から
・ 次々回の最終面接から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに貼ってもいいです。 

『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」の紹介は以上でおひらきです。
優秀な社員が入社後活躍できることを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

『今度の新人は優秀』ではなく『育てがいがある』」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!明日はフツーの会社のすごいしかけです。

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