見出し画像

白石運送日記 #011 2016.5.2

2016.4.25

http://www.ncgm.go.jp/
ここに入院してました

病院の朝は早い
というか15階なので朝はぱーーーんと明るく5時前には起きちゃう仕様
信じられない時間に目覚めるがその後寝れるわけもなく朝のつまらん情報番組で一日スタート、あぁ~ラジオが恋しい
6時半になると体温、血圧、心拍の検査・・毎日ナースが変わるので挨拶からスタートだけどやはり人は人、合う合わないやっぱ分かれるもんですわ
顔とかそういう問題じゃなくて口調や態度といったところでしょうか、こんなこと書くと老害っぽくてダメな感じだけど、熱もでて全身痛いし朦朧感もあるわけだけどどうしても許せない口調とかあるわけですよ
別に本人はそんな気はまったくないんだろうけどね、とにかく怒りを押し込めるのが大変だったときはいくつかあった
すいませんねほんとクソみたいな患者で・・

で、早朝から血液検査なんですよ
とにかく朝食う前に血液取ろうってことで3本も抜かれました、うげぇ
これがねぇ。。また痛いんですわ
注射が何より苦手な自分は毎回アウアゥ声を出しておりましたよ
最後の方はなんとなく慣れてきたけどとにかくもう検査も血液検査なのでつらいつらい

そしてもっとつらいのがメシ

とにかくまぁほんとマズかった
完食なんてムリムリすぎてどうしようもない、そりゃ病院食に何かを求めてはだめだけどこんなに不味いとは思わなかった(奥さんも確認したがこれはないわーとの事)
しょうがなく一口二口食べてみるもそっと蓋を閉じてお茶飲んで終り

こんなとき奥さんがしこたま買ってくれたウィダーインゼリーを吸って栄養補給、買いすぎだろwwwwって思ってたけど奥さんъ(゚Д゚)グッジョブ!!すぎ!w

昨日会社にはメールしてみたものの気がかりなのでPCつけたりして状況追ってたが・・おおよそ体がそんなこと許すわけもなく1時間メールみてそのままぐったり・・スカイプでメール飛ばしたりほんといろんな人にすいませんと思いつつでもこれほとんど事故だよな・・と思いつついろんな気持ちがかけめぐりました


今回ばかりは予測不能の事故、皆さんごめん


その後はやることもなくヒルナンデス、ミヤネ屋、NEWS everyのコンボがずっと続く
こんなのばっか見てたら頭おかしくなりそうだなと思いつつもかろうじてニュースを追いつくことができるのでまぁ良し
あと自分の知らない土地の話とか情報番組見てて知ることができてそれはよかった・・・のかな?

熱は下がることもなく39℃台ウロウロ・・とにかく体の痛みと頭痛がどうしようもない

そんな中突然のメールで色々驚く
なんだってこのタイミングなんだろうか・・・あぁ・・・

2016.4.26

入院して今日で3日目ですがやっと意識もまともな感じです
正直初日、2日目は39.8℃~39℃だったので地に足がついてる感覚もまったくなくただ事ではないしんどさでした

今日ようやく37℃台に下がったのでネットみるくらい元気ではあります
※ただし薬で抑えてるだけにすぎない

連日の血液検査で血小板数値の以上低下は見られないので大丈夫だろうという主治医の話ですがどうやらもう一波あるらしく、血圧低下などの症状があるらしいです、あと肝機能も低下するとのこと

(酒飲めるのかなぁ?)

とか書きつつ酒にまったく興味が無くなっております

あとまったくどうにもならないのが頭痛・・
普通の頭痛ではなく頭の表面がチクンチクンと針で刺されたような痛みがあるんですね
これが困ったことに痛み止め飲んでも改善傾向みられないので痛み止めやめましょうという事になりました(痛み止め切らすと強烈な激痛くるので心配)

もしかしたら髄膜炎の可能性もあるのでその場合髄液検査するらしいのですが・・これむっちゃ痛いんじゃなかったけか・・うぐぐ
病院は綺麗だし個室でホテルみたいで快適なんだけどメシとにかく不味い
もうちょっとなぁ・・マシになるといいんだけど
兎にも角にも今日からお粥に切り替えてもらいましたよ

2016.4.27

一日布団で過ごす

完全隔離なので息の詰まる思い
朝から担当医だったりそのお付きの方だったりといろんな人が出入りしてました、そりゃデング熱だもので研究対象になっておりしばらくは血液検査の連続で様子をみるという説明を受けました
そりゃまぁこんな状態なので研究でもなんでもどうぞって感じだけど、結局このデング熱って特効薬も無いのでひたすら熱が下がるのを待つしかないってのが治療法という始末
聞けば自分みたいに病院くるケースは大半だけど、人によってはデング熱と診断されずに回復に向かうケースも多いそうです
どういうことか聞いたところ、デング熱を調べるにも検査キットが必要になるのですが、このキットは必ず病院にあるものではなくある特定の医療施設にしかないとのこと
こんな苦しい症状なのに普通の熱の意識でいられるって逆に凄いなと思う
俺は無理です色々凹みます
ちなみに次回デング熱になったら確率的に死ぬらしい
大げさにいうとそんな感じ、細かくいうとデング熱は4種類に分かれてるらしくその1つに今回かかったわけだけど、同じ種類のデング熱になるとデング出血熱になるみたいでそれが死ぬ原因に繋がるそうな

午後からはノブタさんが面会に来てくれる
まったく外に出てないので面会に来てくれて感謝

とにかく一杯いろんな事喋りました
喋ることで気を紛らわすというか聞いてくれるだけでありがたい
本来なら酒飲みながらと言いたいところなんだけど状況が状況だもんだし
ノブタさんも理解してくれてるのでこの場でよかったと思う
そりゃね、この状況驚くでしょうて・・(;´・ω・)

その後Tommyさんも来てくれてこれまたいろんな話をしました
大変恐縮されてましたが今回の件はほぼ予測不能な事故なのでしょうがない
元気になったらまた会いましょうってことでお互いマシンガントークを30分
今日のこの時はほんと自分にとって癒しでした
誰とも喋らない辛さというのは息が詰まるもんですほんと・・

んで

昨日の今日で体に発疹出てきました
正確にはちょっと前から出てたのだが手足に広がってきてずいぶんとグロい感じになってました
挙句手に至っては痒みが出てきて辛抱できない状態なので担当医にかゆみ止めをお願いするもたかだか錠剤1個で4時間も待たされる始末
絶対忘れてるだろ!と腹立たしさも覚えつつ我慢はしてたけど薬の効果はほとんどなく布団の上で唸る始末
掻いてどうにななるレベルではないのでひたすら手をさすってましたが一睡もできず朝を迎えました

こんなの初めてだと思いつついつまでこの苦しみが続くのかもはやわからない
だんだん気分も滅入ってきましたよ
職場の事気がかりになりつつメールで状況追うが具合悪すぎてどうにもならない・・

2016.4.28

上の続き

朝ごはんの時に看護婦さんに症状話したところ点滴のかゆみ止め入れましょうって話になり点滴のブリッジになってるとこから入れてもらうと効果てきめん
痒みはあるんだけど点滴の中に睡眠導入剤入ってたのでよく寝れました
午後過ぎくらいまで寝ちゃったかな・・
その後も痒みは続いたが再度点滴入れてもらったので寝ることができた
このあと体の様子が酷い事になるのだが手だけの痒みでほんとよかった・・
本来であれば腕や足にも痒みでておかしくないのだが手の甲と指に集中してる感じ

会社の方が書類諸々持ってきて頂いて本当に感謝
ずっとメールでやりとりさせて頂いてましたがだいぶ色々察してくださっておりとにかく休んでください!との事でした

だいぶズタボロになってるのは理解はしてるんだけど、ここまでいろんな人に休めって言われる状況・・相当無理してたんだな・・とようやくわかってきた
直面してると気づかないもんだけどね
気づいたのが今でよかったのかもしれない・・もしかしたら手遅れだけど

あと解熱剤止める事になりました
正確な血液の数値をみるためだけどここから本当のしんどさになると思うと気が滅入る・・が仕方がない・・

2016.4.29

熱は相変わらず下がらない、むしろ解熱剤飲まないので上がった
とはいえ入院当初にくらべればだいぶ体がマシになってきてるんだけど
全身弱り切ってるので立ち上がるにも座るにも寝るにも

あああぁぁぁうxsgれgはえrmpgwhxさd時絵f

ってなへんな掛け声かけないと体が動かない状況
これは酷い・・・とにかくもう色々酷い・・・
皮膚もなんだかおかしなことになっており湿疹の影響もあって過敏になってる状態なので寝具着るのも一苦労
こんな中奥さんが新しいスウェットを買ってきてくれてたのでなんとか事なきを得る・・古いスウェットは固いし痛いし気持ちも滅入ってるので捨てようと心に決めた
抑えきれない怒りもあったのでもし刃物あったらビリビリに刻んでるところだった・・よかった周りに何もなくて・・

一応ね、ほぼ毎日入浴してましたけど点滴外して一時的に入れる薬が非常に嫌な感じ
なんだろ・・アルコールを入れてるのかな?冷たい何かが血管めぐる感じが気持ち悪くて毎回唸ってました・・

2016.4.30

辛かった、、、本当につらいのであれこれ書こう

昨日から手足の腫れが酷く紫色になっております、、
肌そのものが弱っており触れると痛みが走り、また擦れると叫びたくなるそんな状態
常に腫れあがってるので歩行困難どうしようも無い状態です
デング熱の症状の一つらしいですが大丈夫これ?って色してます
今になって医者も

「あぁ~こうなっちゃったかぁ~」

と半ば諦めのコメント
想定範囲内らしいのだけれども見た目酷いので素人目では大変こまった感じ
しかしながら医者曰くもうこれは時間と共におさまるの待つしかないねって感じで終了・・

で、

血液検査の結果、数値が戻ってきたので早けりゃ明日退院らしいが腫れがひどすぎて歩けないんですけどこれ、、、どーすりゃいいんじゃろうか・・
ちなみにこれ衣類めくっただけだったけど・・その後シャワー浴びようと脱いだ瞬間ビビったんだけど、腹部から足先にかけて腫れあがっており、上半身に至っては肩口から指先までこんな状態なわけですよ
とにかくまぁグロい状態なわけで奥さんに写真送るとこれはひでぇねって変身
慣れてる奥さんでもさすがにまぁ見た目酷いのでうへーってな感じ
あぁ・・困りましたなぁホント

で、一週間振り返ってここまでの状況を整理

(初期)
39度の熱、関節痛、激しい頭痛

(中期)
湿疹による痒み、発熱、関節痛、とまらない頭痛

(後期)
手足の腫れ、痛み、皮膚の痛み

たった1週間ですがこんな流れでしたわ
ちなみに退院後も2週間くらいは安静にして経過観察だそうな
退院してハイ!終了!ではなくその後の経過が大事で

結論からいうとこの時点では治ってはないです、継続中です

なので肝機能どころじゃなく手足に力がまったく入らないわけですよ
まずグーができない(^^;;

あとアレだ、、
お年寄りが最期を迎えるのは病院より家がいいっていう話聞くがよくわかるわ、、今回隔離病室でまったく外に出ることもできない状態だったのでこれはいやだな・・せめて院内ウロウロできれば気もまぎれるんだけど個室に隔離でまるで動けない状態が続くと発狂しそうになる
俺は1週間くらいしか耐えることできなかったけど、篠田さんもノブタさんもよく耐えれたよな・・信じられん

寝る間際担当女医の方と色々話したんだけど

「明日帰りたいですよね?数値次第ですけど場合によっては延長もあります」

『いや・・もう無理っす・・帰りたいです、耐えれません』

こんな会話
一刻も早くここからおさらばしたいので明日の結果に期待
無理だって・・精神的にきつすぎる・・

2016.5.1

早朝の血液検査の数値が回復に向かってるので退院決定
決まるとあっさりなもんで次回の通院日程決めて終了

・・え?こんなもんなの?

午後にはもう出て良いってことなので奥さんに即連絡
心の底から家に帰りたい気持ちでいっぱいなので

『もうやだ。はやくかえりたいのでとにかく来て』

ってメールを打つ、奥さんと長年連れ添ってるが待ち合わせや予定時刻からは必ずといっていいほど遅れるので予定よりも早い時間に来てもらうように細工
とにかく外に出たい、外の空気吸いたい・・
奥さん来るまで5時間もあるのでもそもそと片づけを行う
といってもほとんど衣類なので奥さん来ない限りなんともならないのでベッドに出して待つ
例によって6時起きなのでそのままニチアサを見たわけだけどガンダムUC見て初めてジュウオウジャーを見る
なるほど今はこういう設定なんだなーってことでそこまでみてTV終了
正直ニチアサ見るのはもうかれこれ6年?7年?くらいぶりではある
娘が見れば・・・たぶん自分も見たんだろうけどねー
うちの子、ニチアサに関してはわずか1年くらいしか興味示さなかったし、なによりプリキュアなんかまったく見ないに近かったので我が家もその流れでまったく見なくなったし追うこともなくなった
こうやって一つ何かを乗り越えていくんだなーとボロボロの体の状態で思ったりする

午前中はそんな感じでやることもなくTVも止めてじっとしてました
退院だというのに昼食はありがたいことに出てくるわけだけどちょろちょろっと食べて終り
結局まともに食えたのって味噌汁とフルーツくらいだったなぁ・・

あぁそうそう、入院中TVでうどんの事やっておりものすごく美味そうにみえたんですよ
奥さんから

「今日は好きなの食べようよ、そのほうが良いと思う」

というのではなまるうどんを食いたいとリクエスト
そんなのでいいの?っていうんだけどそれが良い、ダシの効いた素うどんが食いたいんだよ・・

14時退院予定だが13時半に奥さん呼んだら13時28分に来てくれた
事態を重く見てたみたいで思った以上に早く来てくれて俺歓喜
スーツケース用意してくれたので衣類詰めて部屋片づける、もうあっという間
その後ナースコールで担当ナース呼んでお世話になりましたってことで退室
1Fで退院手続き、支払いは後日なのでとにかく再来週の火曜日に来た時に支払いの件も話しましょうってことでこれで晴れて退院

運よく天気も良い感じ、夏がやってきたかのようなそんな天気
風が気持ちよく暖かい空気が鼻の奥を抜ける感じ

『良い天気だね』

「そうだよね、1週間ぶりに外でれたよね!どう?空気は」

『良い感じだ』

そのままタクシーに乗って自宅まで
具合悪い時は自宅から病院までも遠く感じられたが今日に至ってはあっという間で道路も空いておりました

・・そうか・・世間はGWか

どうりで人が少ないわけだ、見慣れた景色とは思えないくらいに人が少なくて少々戸惑う
年末年始も人が少なかったけど、あの時は寒かったわけだし空気も違ってたが初夏に近い感覚で人が居ないのはどうも違和感

いや、すべてに何か違和感を感じる
たかだか1週間居なかったわけだけど何か地に足がついてないそんな状態
なんだか色々おかしい状況でこれも夢なのか?と思う・・そんな感じ
自宅に着くと北海道から帰ってきてた義母さんとも色々話、お互い大変だった
そんな話をした

それにしてもちょっと人と話ししないと言葉が口からなかなか出ない

これは驚いたというか言葉に詰まるというのはこういうことなのかと理解
次に発する言葉を選ぶ自分がいることに驚く
これはいかんと思いつつも思ったように次の言葉がでないので無理に会話しないほうがいいな・・と思った、もちろんその状況も家族は理解してくれてるっぽいので無理に話しかけてくるようなこともなく事なきを得たがまさかこれ続かないよな・・?という心配もあった

帰宅してから約束通りはままるうどん食いに行ったが

まぁほんとびっくりするくらい歩けないんですわ

歩行スピード娘以下w
痛くて歩けないだけではなく足が固まっておりまともに曲げれない状態
娘もそんな様子みて、大丈夫??と言ってましたが全然大丈夫じゃねーよ!
徒歩3分の距離がきつすぎて息もあがるしヒーヒーいいながら現地到着して素うどん食った
思ってた以上に胃も小さくなり弱ってる関係、中盛りが多すぎなくらいだった
なんとか食って帰宅するも翌日の事を考えると頭が痛い
とりあえず色々整理しなければならないのでまずはトランクから衣類出して全部洗う事強行(つっても奥さんが洗ってくれるので実際は出しただけ)
何かしなければならないような気がするんだけど動けないのでどうしようもない

家族からは無理すんなと言われ自宅に戻ってからは床でぐったりすること多々
そのまま夕方を迎え夕飯どうする?って流れになったんだが

『よーし、じゃあ肉でもいく?』

などと具合がマジでクソ悪いのにちょっと元気っぽいそぶりを見せてみるも妻子からは
”いや無理しないでいいから”と言われそれもちょっと空気が微妙になったのでカラ元気で肉食いに行ったわけですよ

とはいえ昼間の歩行状況が無茶な状態なので夜に治ってるわけもなく現地着くころに体力ゼロ状態
当然のことながら食えるわけもなく・・妻子は肉だ肉だ~って喜んでたけど
結局自分は肉3枚くってダウン

無理するもんじゃないねって奥さんに言われほんとその通りだと思った
かといって何か食える?って考えた場合何も食えないんですわ
食えないし食う気も無いし何かを食べたい欲求そのものが無い・・・俺はそれでもいいけど妻子はそうもいかん、ましてや俺がこの状態だと妻子も食わない事もありえるので元気っぽくふるまう必要もあってちょっと無理してみたけど次はもう無理、できない
すまんが俺が食えない時はなんかうまいことメシ食ってくれって言ってみたがとにかく奥さんは家事そこそこできるようにはなってくれたがメシに関しては若干どうしようもないのでそこだけが心配、しばらく大丈夫だろうか・・

病院もどりなのでなんとか風呂に入るも痒みが心配なのでかるく浴びる程度で終わり
久々の家の布団に入るも朝方まで寝れずでここでも体の不調を感じる
入院してからというものまともに睡眠取れたわけではないのでずっと頭がぼんやりした状態
なによりこの不眠ぽいのが体に堪える・・
仕事で忙しくて寝れないとかそういう次元ではない

体の不調をしっかり感じ始めたのがこのあたり、まさか退院してからとは思いもよらなかった・・
ここからさらに落ち沈むことになろうとはこの時点でまったく気づかなかった

~続く~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?