え？

『全国一斉休校要請』って？

要請としか言えないのは、行政が教育に介入することは、憲法で禁じられていることだから強制力はない。

あまりにも、唐突過ぎないか？

そりゃ、感染防止には、人の密度を低くして、接触しないようにすることが大事。だけど、満員電車もそのままに、親の仕事もそのままに、学校だけが休校になって、子どもをどうしろと言うのだ。受け入れてくれる学童保育に預けるのであれば、なんのための休学だかわからないではないか？

なんかの実験？

むちゃなトップダウンに、どれだけ、従順に従うかの実験？

これまでの、政府および厚労省の対策の失態に、市民は怖くてしかたなくなっているから、この恐怖が後押しして、こんなむちゃぶりでも、「なにもしないよりはまし！」という気持ちになってしまってる？

混乱が目的？

混乱に乗じて、うやむやにしたいことがある？

国会では、東京高等検察庁の検事長の定年延期をめぐり、口頭決済を正式な決済だ※と、25日に法相が表明するというめちゃくちゃぶりが追及されていた。

※２１日に、法務省の事務方が予算委員会理事会に「日付を証拠づける文書はない」「口頭による決済を経ている」と説明。２５日に、法相が会見で「口頭でも正式な決済だ」と表明。

検事長の定年延長のそれまでの経緯は、実のところ、検察庁法だとか、公務員法とか、ちょっとめんどくさい話しなのだけど、「口頭決済」となると、「え？口で言えばいいわけ？」となる。『言った言わない』にならないために、私たちだって、どんな些細な事でも、記録に残すようにしている。最近は、とくに忘れやすくなっているし。

なのに、法相が、めちゃめちゃ大事なことを『口で言えば記録残ってなくてもOK』って、そんなのめちゃくちゃだとわかりやすい。わかりやす過ぎて、きっと、これ以上追及されたくないだろう。

そんな話しからの、27日の『全国一斉休校要請』なのだから、目的は、混乱だと思われてもしかたない。

前の記事「感染したかも？・・・」https://note.com/shiraiwa40/n/nd4f0ad1f314b
で書いたけれど、とにかく、それまで行政は能天気だったのだ。

記事では、会話だけを忠実に書こうと、感情を入れずに書いたのだけど、私の感情だけを抜き出して書くと、『心配し過ぎと言われたみたいやなあ。気にし過ぎって思われたんやろうなあ。あなただけですよ、そんなこと心配してるのは！って言われた気がする。私が変なのだろうか？』というものだ。

だって、そうじゃない？

「市中感染は、ごく稀にあるみたいですね・・」と言い、
「眼科を直接受診してください」と言い、
「潜伏期間の感染はまだわからない」と言ったのに。

それが、25日のこと。
この日、私は自分も感染するかもしれないという気持ちでいたことを、軽くあしらわれたのだ。なのに27日には、『全国一斉休校にするほどの緊急事態だ』と政府が言うことが、どうしても、腑に落ちない。

私は、ニュースを追いかけている中で、ある医師が、「ウィルスでも人は死ぬけれど、貧困でも人は死ぬから、よく考えて対策をしないと」ということを言われていたことが、胸に残っている。

今回のことで、はっきりしたこともある。
弱い立場の人を危険にさらすような社会の仕組みが明らかになってしまったこと。
そして、首相のどんなむちゃぶりも、跳ね返せない脆弱な社会であることも。

失策は続く。

もう、追及される前に、次の失策を打って出るという作戦に変えたのか？

これでは、追及する暇がないではないか！

もう後手後手なんて言わせない！先手先手で失策を打つ？！

これが、新しい基本方針なのか？

この混乱に乗じて、怪しげな法案がするりと国会を通らないことを祈る。

そして、この混乱の中、私たちが、弱い立場の人のことを思う心の余裕を失っていないことを祈る。

私は、関東大震災の混乱の中、ある発音が出来ない人々を虐殺した過去※を持つ日本人の危うさを思い返している。

※１９２３年関東大震災朝鮮人虐殺事件ー震災の混乱の中、「社会主義者及び朝鮮人の放火多し」というデマが流れる。このデマは軍や警察が流したものも。官憲や自警団が、武装し朝鮮人を虐殺。見分けるために、朝鮮人が苦手な発音をさせて発音できなければ、殺害した。その中には地方出身者や、ろう者もいた。官憲の隠蔽により正確な犠牲者数はわからないが６千人とも言われる。（当時日本政府は、朝鮮半島を植民地支配していたことから、独立運動を警戒していたことも背景にある）

あの時と、私たちは、変わっただろうか？

もしも、ある発音が出来ないからと殺されるとしたら、うちの次郎も、殺されていただろう。ほとんどの発音が出来ないのだから。

私は言いたい。

「王様は裸だ!」と。

私も殺されるだろうか？

追記・だから、普段から、弱い立場の人優先の社会を作っておくこと。弱い立場の人を中心に、緊急時の対策を練っておくことが大事。普段できていないことが、緊急時に出来るわけがないのだから。

今回のことも、文章に記録して、教訓にしてゆこう！