【MTG】【モダン】新たなる部族デッキ、5Cエレメンタル

 みなさん初めまして。MTGを3年ほどプレイしているサトウと申します。
 主な活躍の場はMagicOnline……ですが特段目立った成績を残せておりません。

 さて、今回紹介するのは基本セット2020でピックアップされた種族、「エレメンタル」を使ったデッキです。
 「エレメンタル」と言えば、「ローウィン」ブロックでもピックアップされ、固有のキーワード能力「想起」を持つ種族。すべての色に存在する種族で、自然現象や概念の具現化をあらわしている種族でもあります。

 まあ前置きはこのくらいにしておいて、現在私がMagicOnlineで使っているエレメンタルデッキをご紹介いたしましょう。

メインボード
クリーチャー
4 《炎族の先触れ》
4 《復活の声》
4 《雷族の呼び覚まし》
4 《煙束ね》
4 《発現する浅瀬》
4 《白熱の魂炊き》
2 《稲妻の骨精霊》
2 《大爆発の魔道士》
2 《火花の強兵》
3 《叫び大口》
1 《夜の騎兵》
1 《炎の騎兵》
1 《茨の騎兵》
1 《風の騎兵》
1 《怒りの座、オムナス》

呪文
4 《霊気の薬瓶》

土地
4 《原初の彼方》
4 《手付かずの領土》
4 《魂の洞窟》
3 《山》
3 《黒割れの崖》

サイドボード
2 《大爆発の魔道士》
2 《屑嗅ぎ鼻》
2 《減衰球》
2 《疫病を仕組むもの》
2 《薄れ馬》
2 《虚空の力線》
2 《鋳塊かじり》
1 《四肢切断》

 さて、このデッキ、基本構造は「5色人間」と似ています。能力のあるクリーチャーを横並びに展開して相手を叩き潰す。ただ「人間」とは違い、妨害よりも攻撃性能の方に重きを置いております。かといって、クリーチャーデッキですが全く妨害がないわけではないですし、むしろ土地コンボに対しては《大爆発の魔道士》のおかげで中々の対応力を発揮します。
 それでは各カードを紹介いたします。

《炎族の先触れ》

 このデッキの潤滑油にして、最強カード。デッキのクリーチャーをほぼすべてデッキトップに持ってくることができます。これにより対応力が非常に高くなっているのが特徴です。

《煙束ね》

 マナクリーチャー。2マナが重い、と思う人が多いかもしれません。しかし、このクリーチャー、5色出る上に2マナ分追加してくれます。つまり、2ターン目に展開すれば次のターンには5マナ域に達してしまうのです。また、エレメンタル・呪文と能力の起動に使えるのが最大の特徴。後述する《白熱の魂吹き》とのシナジーが強いです。

《雷族の呼び覚まし》

 最近、《稲妻の骨精霊》などのボールライトニングデッキで使われているコイツですが、後述するエレメンタル・ロードの《白熱の魂吹き》と併せることで、タフネス2までのクリーチャーを復活させることができます。ターン終了時に復活したクリーチャーは墓地送りになりますが、次に紹介する《復活の声》と併せると大変なことになります。

《復活の声》

 バント・カンパニー系のデッキで良く見かけるヘイトベアー。死亡するか自分のターン中に呪文が唱えられるとエレメンタル・クリーチャーを出します。対コントロールはもちろん、インスタント除去を咎めることができ、全体除去に対しても耐性を発揮してくれます。
 これが墓地に落ちている状態で、《雷族の呼び覚まし》と後述するエレメンタル・ロードの《白熱の魂吹き》と併せることで、毎ターン3点打点+エレメンタル・トークンという盤面を構築していきます。

《白熱の魂吹き》

 エレメンタルのロード。3マナ。ロード能力だけなら対して強くはないですが、2個目の能力が問題。このデッキだと実質《騙し討ち》です。後述する騎兵・サイクルのCIP能力とPIG能力が両方そのターンのうちに使えます。

《発現する浅瀬》

 基本セット2020でこのカードが刷られたことにより、このデッキが誕生したと言っても過言ではないカード。このデッキ最大のアドバンテージ源。出た瞬間からアドバンテージを獲得できます。土地が出ればマナ加速、それ以外なら実質キャントリップ。ドローではないので3マナナーセットの制限に引っかかりません。すべてのエレメンタルにキャントリップorマナ加速が付きます。
 先述の《炎族の先触れ》と併せることで、実質《悪魔の教示者》に変貌します。また、《雷族の呼び覚まし》で毎ターンドローという荒業も。

《大爆発の魔道士》

 種族忘れられがちクリーチャー。基本土地でない土地を割れます。タフネス2であり、起動コストにマナを使わないので《雷族の呼び覚まし》+《白熱の魂吹き》で毎ターン、相手の土地を割っていこう!

《稲妻の骨精霊》

 歩く荒廃稲妻。これで攻撃すればアドバンテージを獲得できます。《雷族の呼び覚まし》とのコンボが強く、相手の手札を0枚にして行動を縛りましょう。

《火花の強兵》

 何コイツ? って人も多いと思います。これはバーンと高速アグロ対策です。動き出しが遅いデッキなので、早いデッキに押し負けないように採用してあります。

《叫び大口》

 種族忘れられがちクリーチャーその2。だいたい想起で使う2マナ除去です。黒のクリーチャーを除去できないのはご愛嬌。と言っても環境にいる除去したい黒のクリーチャーは《闇の腹心》くらい。他は復活能力があり、除去するのがバカバカしくなるクリーチャーばかりです。
 なお、タフネスが2なので《雷族の呼び覚まし》+《白熱の魂吹き》で毎ターンクリーチャーを除去できます。想起で大抵墓地に落ちるのも高評価。

《夜の騎兵》

 黒い騎兵。CIPで《骨の粉砕》。黒いファッティはコイツで除去します。使い終わった《炎族の先触れ》や《復活の声》をコストにするといいでしょう。
 PIGで3マナ以下のクリーチャー復活。除去されてしまった《発現する浅瀬》や《白熱の魂吹き》を復活させてあげましょう。
 なお、騎兵サイクルはすべてCIPとPIGを持つので《白熱の魂吹き》との相性は最高です。

《炎の騎兵》

 赤い騎兵。CIPで任意枚数のルーター。いらないカードを捨てて交換できます。手札に溜まった土地や墓地に落したい《ボール・ライトニング》系を落としましょう。
 PIGで自分の墓地の土地分のダメージ。あまり高打点は期待できませんが、最後の一押しにはなります。
 このクリーチャーの特筆すべき点は1つ目の能力。1Rで全体強化を行えます。最後の一押しにどうぞ。

《茨の騎兵》

 緑の騎兵。CIPで墓地肥やし+土地加速。土地はアンタップ状態で出るので、さらなる展開ができます。
 PIGは《回収》系の能力。CIPで墓地を肥やせるので、戻すものには困りません。
 到達持ちなので《白熱の魂吹き》の能力で相手ターンに出すことで、飛行クリーチャーを咎めることができます。

《風の騎兵》

 青の騎兵。CIPで《渦巻く知識》。言うまでもなく強力な能力で、対応カードをサーチしましょう。《発現する浅瀬》と組み合わせることで手札の土地プレイ回数を疑似的に増やすこともできます。
 PIGでデッキに戻り、シャッフル+占術2。《白熱の魂吹き》の能力で出すことでそのターンにデッキに戻りつつ、手札の不要カードを混ぜ、さらにデッキトップの質を上げることができます。アタッカーとしても優秀な1枚です。

 また、騎兵サイクルは《煙束ね》と併せることで3ターン目に素出しすることも可能なことも覚えておきましょう。

《怒りの座、オムナス》

 ただのでっかいエレメンタルファッティ……ではなく、超強力クリーチャー。《白熱の魂吹き》と組み合わせることで、PIG能力を確実に誘発させることができます。また、《発現する浅瀬》が戦場にいる状態だと、土地がめくれなくなるまで5/5のエレメンタル・トークンを出し続けます。

《霊気の薬瓶》

 種族デッキ御用達のカード。インスタントタイミングでクリーチャーを出せる上に、能力で出すので打ち消されることもありません。たいていカウンターは3つで保持します。1ターン目に設置、2ターン目のアップキープ時にカウンターを乗せて起動して《炎族の先触れ》→《煙束ね》と展開することでマナベースを安定させることができます。

《原初の彼方》

 エレメンタル専用の5色土地。手札のエレメンタルを公開することでアンタップイン。このカードの最大の特徴が、出たマナをエレメンタル・呪文を唱えるだけでなく、能力の起動にも充てられることです。また、無色マナを出せるのも高評価。このデッキだと出たマナをクリーチャー・呪文にしか使えない《古代の聖塔》より汎用性が高いです。

《魂の洞窟》

 種族指定の5色地形。種族デッキなら必ず入る1枚。コントロール対策としても便利です。

《手付かずの領土》

 《魂の洞窟》の下位互換です。

《黒割れの崖》

 赤のクリーチャーが多いのと、黒のクリーチャーを使うことがたまにあるので採用。ただ、《復活の声》のために1ターン目にはあまり出しません。

サイドボード

《薄れ馬》

 種族忘れられがちクリーチャーその3。墓地利用が多いデッキなのでサイド後の《虚空の力線》や《安らかな眠り》を割りに行きます。

《鋳塊かじり》

 種族忘れられがちクリーチャーその4。親和や《墓掘りの檻》、トロン対策に。3/3なので素出しして殴り要員にもできます。

《疫病を仕組むもの》

 エレメンタルではないですが、種族デッキ対策。《黒割れの崖》を採用しているのでそこから出します。なお、相手もこのカードを使ってくるので気をつけてください。

《屑嗅ぎ鼻》

 墓地対策その1。資産があれば《外科的摘出》の方がいいです。

《虚空の力線》

 墓地対策その2。ホガークやドレッジに。《黒割れの崖》があるので素出しも視野に入れましょう。

《四肢切断》

 黒いクリーチャーを倒すために。《疫病を仕組むもの》はこれで倒しましょう。

《減衰球》

 ストーム、トロン、イゼットフェニックス対策。こちらの展開も阻害されますが、手札破壊の少ないこのデッキだとストームとイゼットフェニックスはまず無理です。コイツを置いて対策しましょう。

 とりあえずデッキ紹介は以上となります。現状、このデッキだと4-1が限界なんですが、誰かブラッシュアップして5-0に持ち込んでほしいところです。そんなわけでサトウでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?