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ホテル絵日記/NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO


今年8軒目のホテルです。景気がいいワケでもないのに随分泊まりました。
去年はベトナムも観光客が少なく安かったのでバンバン泊まり9軒でした。今年は多少高めですが数少ない連休を外せばまだ安いです。
 
NOHGAホテルは7月に泊まった『庭のホテル』と同系列のN不動産系ホテルチェーンです。
地域と深くつながってそこから生まれる素敵な経験を大切にする、というコンセプト。
上野、秋葉原とここの3軒あります。『庭』で割引券をもらったので京都におけるオーバーツーリズムの実態調査も兼ねて泊まりました。
地域と深くつながるっていうのは実際どんなもんかいなと思いましたが、ロビーがオープンな雰囲気で一画にパン屋のキッチンと店があり、外からキモノ着たガイジン旅行者が入りこんでくる感じでした。
 

パンの香り漂うロビー


今回泊まったのは広めのTwinです。ここはシングルルームはありません。DoubleかTwin。一人で泊まっても全然問題ありません。
部屋は33m2あってニッポンのホテルとしてはそこそこの広さですが、工夫のない廊下など無駄に広い感じがしないでもありません。トイレと浴室ははっきり分かれています。
浴室は洗い場付き。ニッポン的な、浴槽はキレイなお湯に浸かって温まるためのモノという思想を強調しています。けどヒノキの浴槽とかならまだしもプラスチックのユニットバスじゃねえ、、
 

ユニットバスという行燈部屋


ニッポンと東南アジアのホテル客室の一番大きな違いは浴室です。一般論ではなくデザインされたホテルでの違いですけど。
東南アジアはオープンでガラス張りや壁すらなかったりするのに対し、ニッポンはユニットバスということもあり当然のように窓なし閉鎖空間です。オープンなほうがキモチいいのは当たり前やろ、ってオカダ監督のマネ。ニッポンでオープンな浴室をデザインしたら、お前何考えてんのや、って言われるでしょう。その一方で温泉では露天風呂大好きっていうのも、、なんてアンビヴァレンツな
 

長い廊下


奥行きが長過ぎてノートに納まらずカウチの部分を80cmくらい端折っています。カウチにも一人寝れるので定員3人。
内装はシンプルです。ビニール壁紙というパラドキシカルな素材で壁全体が覆われ、床もナイロン繊維のカーペット、水回りは塩ビシートというまさに石油インテリア。
それっぽい色とテクスチャーでしたが特に感慨は覚えませんでした。商売として成り立たなければ意味がないのでそういう妥協は全然オッケーです。
 

シンプル


Bluetoothのスピーカーとか、Suite roomにはそれに加え真空管アンプとか、そういうモノにコダワリが感じられました。ホテルで過ごす一夜を人生に意味のあるものとするなら、床や壁の原材料より音楽のほうが大事に決まっています。
ロビーの奥にあるレストランもキモチよく、朝食はパンと飲み物だけがビュッフェ式で、卵料理を中心とした一皿をメニューから選び、あとは果物が小皿で供されます。いちいち並べたりしない紙袋入りナイフとフォークのセットなど、そこはかとないアイデアに溢れていました。

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