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ベトナム鍋図鑑/『土鍋で食べるカニみそ濃厚スープの牛肉野菜鍋』


ワタシのベトナム鍋史上初の土鍋です。ニッポンの土鍋と同じ。こっちに来て初めて見ました。いつもだいたい金属鍋なので。久し振りに遠赤外線効果を堪能しました。
行ったのはLẩu Cua Đồng Hòa Lạc - 90 Triệu Việt Vương という、ワタシのランニングコース途中の小ざっぱりした店です。
 
ニッポン人の同業者とテト忘年会で行きました。ワタシは基本的にニッポン系ニッポン料理屋には行かないと決めています。ベトナム人とならベトナム系ニッポン料理屋には行くけど。一番の理由はタバコですかね。
ベトナムでは飲食店は法律で禁煙とされているのになぜかニッポン系ニッポン料理屋ではカウンターに灰皿が置いてあってみんなすぱすぱ吸います。不適切にもほどがあるっ!
 
それはそれとして店名にCuaとあるのでカニ鍋だというのはわかっていました。メニューには3種類ありそれぞれ680k.、400k.、350k.≒4,000円~2,100円と、ケッコウな差があります。
680k.はまさにカニ鍋でカニが1匹入りますがそれ以外はカニみそスープにメインの具は牛肉などとなります。
ワタシ等フトコロ相応に400k.を発注しました。
 
無駄には笑わない店のおジョーが土鍋を運んできたときはぎょっとしました。カニみそって灰色っぽくて見栄えよくないから。絵的にもかなり地味です。表面に微妙な風情で浮かんでいました。
蓋をして沸騰したらまたおジョーが来てスープを先に飲みなはれ、と言わんばかりにお椀に取ってくれました。ワタシャ幼少時からカニみそには親しんでこなかったのでハッキリ言って特に好きではありません。まあでもせっかくなので飲みましたよ。カニみそって生物的には何なんだべ?
 
あとは野菜、肉、豆腐などどばどば入れて食べました。野菜は木の葉系+バナナの花の細切りで一皿。もう一皿にはレタスとシソの葉が盛られています。茹で食とナマ食の違いであろうかと思います。
肉は牛肉です。茹で過ぎると固くなりますがしゃぶしゃぶのように食べるには厚みが不均等でした。
スープに初めから梅の実がたくさん入っていて、梅のダシって言うんでしょうか、酸味を出すという意味ではあり得るとは思いました。けど2,3個齧ったら酸っぱいというより甘かった。
 
最後はブンをお玉に載せてスープでほぐして食べます。スープを足してもらったら50k.ドン≒300円でした。カニみそにそれだけおカネがかかっているんでしょう。ほかの店でタダでどばどば追加してくれるスープに比べてありがたみを感じました。
 
カニみそ鍋でも十分ウマかったワケですが、ワタシがカニ鍋屋でカニ本体を食べないのは理由があります。食べるのが面倒くさい。
ベトナム人は老若男女を問わず実にきれいに一片の身も残さず食べます。
ワタシの場合こういう難しい食べ物は子どもの頃から親が身をほぐしてくれて、ワタシはそれを箸でつまんで酢醤油に付けて食べるだけだったので今になってジブンでやれと言われてもできないのです。トホホ
 
だからカニの身自体は食べることがない。カニカマで十分だわ


昼間の外観

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