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ベトナム鍋図鑑/『ニッポン人向けビジネスホテルのレストラン「鈴の屋」でもつ鍋』


ニッポン系鍋が続きますがこれは前々回とは違い本格ニッポン鍋でした。っていうか、もつ鍋ってこの歳になってジンセイ初だったので一緒に行った九州生活経験者が、コレはちゃんとしたもつ鍋だって言うからそうだと確信した次第です。
 
1人前240k.ドン≒1,450円なのでベトナム鍋より若干高めですが目玉が飛び出るほどではありません。最少2人前から注文できます。2人前でも一人で食べようと思えば食べられる量なので、孤独に耐える図太い神経を持っていれば一人鍋も可能です。
この日は同類相憐れむ二人で行き、もつとキャベツと〆の雑炊用ご飯を追加発注しました。
 
もつと言ってもいろいろありますがこの店は牛の小腸だけを使っています。キレイに洗って真っ白ぷりぷり状態でダブルスープ用の鍋に葱、エノキタケと一緒に並べられて到着。
緑のネギと白いもつが鍋の仕切り板を挟んで点対称に並んでいる辺りにそこはかとないニッポン的な美意識が感じられます。
スープは塩、醬油、辛い味噌、味噌、キムチの5種類から2つを選びます。シングルスープももちろん可能です。因みにスープは鶏ガラ系。ワタシ等、味噌と醤油を選びました。
 
この店では若くて可愛くて気が利くスタッフが全部やってくれます。(昨今コトバ遣いには神経を使わなければならないのでぴちぴちおジョーとかキャピキャピギャルとか書けないワケです。とか言いながら書いてる)
煮えるとお椀によそってくれて柚子胡椒をひと匙入れて食べさせてくれます。ウソ。ジブンで食べます。
ワタシは専ら味噌スープ側を食べましたが、食べているときはそれほど気にならなかったのに夜中にジブンの吐く息で目が覚めるほど、かなりの量のニンニクが入っていたようです。
 
ベトナム料理でも内臓系のものがあるのでこれはベトナム人も好きに違いありません。
因みに内臓系ベトナム料理としてはここで何回も書いたナマズ系魚料理のチャーカーで白身魚の代わりに内臓系を使うのを食べたことがあります。腸だか胃だかわからないまま噛んでも噛んでも噛み切れなかったことを覚えています。栄養さえあればそれでも全然オッケーだけど。
 
あとベトナム愛が試される料理としてワタシは13年間食べることを拒否してきたブンダウという料理も、内臓系の揚げたり焼いたりしたものをエビの、これまた内臓系調味料マムトムをかけてコメ麺のブンと一緒に食べます。
マムトムは風下に座ってはいけないというほど臭いが強烈なので、余程ベトナムが好きじゃないと食べられないという程度の意味でのベトナム愛なワケですが、ワタシの場合シゴトで食べざるを得ない状況に追い詰められて食べました。
 
もつのことをホルモンと言い、それは昔 食べずに放るモノだったからってベトナム人に説明したらカレ等仰天するでしょう。ビタミン、ミネラル、たんぱく質など栄養分を豊富に含んでいて様々に調理される食材です。
コラーゲンもたっぷりで肌にもいい、って今更関係ないけど。

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