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バインミー百科事典/その8 ハム+パクチー+キューリ+パテ+肉と卵の柔らかチーズ風 バインミー

バインミーを熱心に食べ始めて1か月半経ちましたが、まだカラダがバインミーになることはありません。あたりまえやっ
今のところの結論は世の中に2つとして同じバインミーはないということです。微妙な差異はあるだろうと思っていましたがここまで店毎に違うとは、、
 

今回はランニングの途中で見つけた近所の店です。ワタシと同世代のオバサン、つまりはおバアさんと呼んでも間違いではないひとが一人でやっています。
店先には写真+英語付きのメニューが掲げられています。
 

全部で6種類ありそれぞれ肉入り、チーズ卵入りなどとソソられましたが、安易にも左上のĐặc biệt、つまりはこの店の特製バインミーを注文してしまいました。
なぜ安易かというと名前から中身が連想できないからです。これはコレクションという意味では好ましいことではありません。特別アゲハとか、特製コインとか
 
写真を見る限り特に変わったバインミーではありませんでしたが、一口食べると中身の具がトロトロっと溶け出してこれまでにない食感。カレーパンの具がもっとトロトロした感じです。
Đặc biệtというのはだいたいどこもその店の具を全部入れたモノなので、これはたぶんチーズ卵と豚挽肉炒めが混じり合ったものだと想像しました。
 
作り方はまずパテを塗ってそのトロトロ系の具とハムをパンに挟んで電子レンジに30秒くらい入れます。それで温まったところにキューリとパクチーを挟み込んで、更にまた細かく千切ったチーズのようなものを隙間に詰め込んで完成っ。
ダブルチーズっ!! ってワタシ チーズは特に好きではありません。
 

歩いて家に持ち帰り食べました。それでもまだ中身がトロトロ。おいしゅうございました。
店の名前はBánh mì Tấm。Tấmはオバサンの名前でしょう。看板の絵はあまりに若過ぎます。
バインミー屋のいいところは注文すると目の前で作ってくれることです。それでチーズをもっとたくさんとか、辛いタレは少しとか、いろいろ注文を聞いてくれる。できあがると紙で包んでビニール袋に入れて、また来てねっ、とか言いながら渡してくれます。
 
週末の2日間、ヘタすると一言も口をきかずに終わってしまう生活の中でこの微かな人との触れ合い。もっと街に出なきゃ。

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