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ホテル絵日記/Fusion Original Saigon Centre


今日までベトナムも大連休です。
今年は例年のサイゴン陥落記念日~メーデーに加え、旧暦3月10日のフン王命日が4月29日だったので3連休、+土日振り替えで5連休と相成りました。
それで旧サイゴン、現ホーチミン市に、もう行って帰ってきました。朝晩散歩して、寝る前にホテルで寸法を測る旅です。
 
今回のワタシなりの冒険はホーチミンの空港と市内をバスで往復したこと。
ホーチミンの空港タクシーが悪辣なのは有名で、大使館もせめてGrabに乗りましょうと一企業を支援する注意メールを送ってくるほどですが、なんと言っても安くて安全なのは公共バスです。欠点は待ち時間がまちまちなことだけ。
乗り方などWebに書いてあるので冒険って程のことではありませんが、帰りに巨大バスターミナルで若干路頭に迷いました。
 

ホテルの1軒目は以前泊まったFusion Suitesと同じ系列の新しいホテルです。名前の通りSaigon Centre、つまりは高島屋が入っている建物の上の階に最近オープンしました。
1階にピンクの照明で照らされたエントランスがありカウンターの前で豚が寝ています。途中階を飛ばして17?階から23階が部屋で24階にレストランがあります。
 

ロビーの豚


安い部屋を予約したのに勝手にUpgradeしてくれて、ただその部屋に入ってしばらくして電気が消えて、修理が必要ということでさらにもう1段Upgradeしてくれて、おまけに朝食まで付けてくれて、後から思えばこの旅行の幸運を全部使い切ったチェックインでした。
なのでこの部屋は間口4.7mにバスタブまで付いて40m2以上ありますが、ワタシの本意ではないことを理解ください。ワタシはいつもホテルで一番普通の部屋に泊まりたいと思っているのです。
 
デザインは安い部屋もこの高級な部屋もだいたい同じです。Fusionはペンキの使い方がウマい。
ワタシら設計屋の多くは自然素材の仕上げを好みます。でも実際それらは木目の印刷だったり大理石模様のタイルだったり。本物の木や石は高くて使えません。床のフローリングもだいたいはビニールです。
ペンキはニッポンでは安物のイメージですが実際はビニール壁紙のほうが安物です。
ワタシはペンキのほうが色を自由に選べるのでニッポンにいたころから好きでした。でも、えっペンキですか、みたいに言われて。
 
ここはベッド周りの壁がグレーのペンキ濃淡で床が木調、布系に紫やベージュ、橙をアクセントとして使っています。浴室は壁が濃いグレーのタイルに上部が薄いグレーのペンキまたはタイル、床はグレーと白の模様タイルです。洗面部分の天井は木調です。
グレーと一言で言っても様々で、ペンキは微かに紫がかっていてタイルは茶が混じった微妙な色でした。
 
間取り的には窓辺の造り付けベンチがココチよい。トイレの床排水がないのはベトナムでは異例ですが今後はそういう方向になるでしょう。
実に快適な1日を過ごした部屋でしたが翌日次のホテルに移りました。そこで待ち受けていた苦難はまた次回、ココロ静かな時に書くことにいたしましょう。

妖しい廊下

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