永遠の夏の夢

チューペットをくわえながらクーラーのよくきいた部屋でテレビゲームをしていた。
窓のカーテンは開かれていて、澄んだ水色に大きな入道雲の夏の空が広がっていた。
僕のいる洋室のフローリングにも強い日差しが入り、日向のところだけ光の模様がもやもやしている。
埃が薄く舞い上がり、きらきらと時間が堆積していくのを眺めるようだ。

テレビゲームにも飽きて、椅子にあおむけにだらんと身体を引っかからせて、逆さの視線から天井をながめながら
はやくおとなになりたいなあ、なんて思っていた。
なんでもかんでも細やかでいやになるくらい緻密でみずみずしい時間と空間。
僕のうでや頰を日に照らすと、うっすらと輝くようにうぶ毛が光っていた。
僕のまわり全体に生まれたての、まだまだ新鮮な時間があふれている。
僕は永遠の中を泳ぐ透明な金魚だった。
僕はあのころかけがえの無い退屈と日がな遊んでいたんだ。
こんな夢をみました。

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