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フルスクラッチのキャラモデリングにリベンジしてみた日記②

皆さんお久しぶりです。不知火燐火です。
大変長らくお待たせいたしました。決して途中で投げ出したわけではありません。
体調を崩したりリアルでいろいろやらなきゃいけないことがあったりしつつVtuberとしての活動も継続して……とやっていたらモデリングの時間が取れなくなりまして、気が付けば最後の更新から2年が経とうとしてました。時の流れって恐ろしいね。

そしてあれからリアルが激動の2年を経まして、このたびようやくリアルが落ち着きを見せ始めたので、そろそろモデリングを再開しようかと思います。
とはいえ他にやることがあるのには変わりないので、かなりちょっとずつ進めていく感じになります。続きを待っているという方々はあらかじめご了承ください。
前回の記事にハートを押してくださった皆さん本当にありがとうございます。

さて、続きの作業に入る前に前回の備忘録と備忘録用にとっておいたスクリーンショットを見返してたのですが、そしたら前回の記事を書いた少し後に結構な量の作業をしていた痕跡が見つかりました。
なので今回は、その時のスクリーンショットをもとに作業内容を思い出しながら書いていくことにします。

今回の作業は手のモデリングです。
手といえば、イラストでもLive2Dでも3Dでも最難関レベルのパーツです。これら3種類すべて経験してるので最難関レベルと断言できます。
どれくらい大変かって、Live2Dモデリングでハンドトラッキングを実装した際、手のモデリングだけで全身モデリングと同じかそれ以上に作業時間を費やしたくらいです。
フルスクラッチ3D作ったときも、手はなかなかうまくいかなくて頭を抱えたことがあります。
そんなトラウマのあるパーツですが、今回はVRoidのベースモデルという心強い参考元がいるので。リアルの手とVRoidの手を見ながら頑張っていきます。

まずポリゴンの割り方ですが、VRoidは三角ポリゴンのハイポリモデルなのでこの分野に関してはまったく参考になりません。
じゃあVRoidの何を参考にするんだよって話ですが、手の形とウェイト塗りの参考にします。リアルの手と2次元キャラの3Dモデルの手の形ってバランスとか少し違いますからね。
ということで、リアルの私の手の写真を撮ってポリ割を考えることにしました。
実際に手を動かして、手のひらで曲がる部分と曲がらない部分を判別してパーツ分けしてみると、だいたいこんな感じになります。

横線が一本多いのは、親指の付け根から手のひらを一周する線を付け足してるからです。ポリ割考えるならこの線も必要かなーと。
この赤線に沿りつつ、指からのポリゴンの流れを作って手首に繋がっていくようにすればいいわけです。
つまりざっくりこんな感じ。

ポリゴンの割り方をある程度把握できたので、Blenderで実際に作ってみましょう。
まず手のひらのベースと指のベースを角柱で仮置きします。
接続予定の手首部分やVRoidモデルと比較して大きさをだいたい合わせておきました。

次に手のひらとそれぞれの指の付け根を、先ほど描いていたポリ割の設計図と慎重に見比べながら、押し出しで作ってみます。

そして設計図通りになるように手のひら部分のポリゴンを割りつつ、指パーツを繋げてみたものがこちら。

なんかいい感じですね。
ではここから指を整形していきましょうか。
可動域と見栄えの関係で、たとえローポリモデルでも手はポリゴンを細かく作っていかなきゃいけません。細かく作りこむのは最後の仕上げだとしても、関節と爪の位置を作り、手のひらの形も今ある分のポリゴンでできる限り完成形の形に近づけていきます。
VRoidの手とにらめっこしながら、とりあえず親指からやってみました。

なんかそれっぽくなりましたね。
関節と爪の作り方をなんとなく掴んだので、他の指でもやってみましょう。
一番長い中指だけ残して、他の指を一旦消して作ってみます。

劇的ビフォーアフター
関節つけて指先丸めて太さや角度を調節すると、一気に人間の指っぽくなりました。
この中指をコピペして他の指も作っていきます。

手のひらパーツを伸ばして手首関節作って繋げてみました。
かなりそれっぽくていい感じですね!
まだ微調整は必要でしょうが、それは仕上げの時にやるとします。

スクリーンショットの記録を見た感じ、ここまで約3時間半かかっているようです。
手っぽくなるように微妙な角度調整をかなりしたので、そのせいかなと思います。
とはいえ体部分のモデリングで最難関である手ができたので、一つ肩の荷が下りたような感じがします。
ボディと手ができたということは、次回は一番気を遣う部位である頭のモデリングになるでしょう。
次回の記事はまたかなり間が空きそうな気がしますが、時間あるときにちょっとずつ作って備忘録として残しておこうと思います。

それではまた。

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