差し込み誘導と考えることの重要性

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下同士は12100差でこちらかの跳満が足りない。
ドラ含みのリャンター落としが入ったため、一色かスーアンかドラトイツのチートイであることは確定。

そして自分の切った2pにラグがかかり2p手出し。
概ね打点が足りずに単騎受け替えといったところ。
おそらくは既にダマテンが入っており、ここで自分が棒を出せば下家は自分からも倒すことができるようになる。

それを対面が認識していれば倍満ないのは明確なこちらのリーチに差し込みに来るはず。手牌を崩せばその時点でチェックメイト。
ツモ切りリーチを打つ絶好のタイミングといえる。

完全順位戦、特に三鳳は詰め将棋のように詰め切れることが多く、理を詰めて考えることがとても大切であることがわかる好例。









































というのは大嘘なわけだが、上の説明でどれだけの人が納得しただろうか。

考えるまでもなく対面がツモでこちらをまくるには現状役満でも足りない。満ツモ+役満や連続テンパイノーテンが続かない限り、放銃さえしなければ捲くられることはない。

七対子の単騎なら1p単騎でなく2p単騎になる理由がちょびっとしかないし、偽ラグが十分あり得る。テンパイ濃厚なのは変わらないが、ツモスーシャンテンなどがある。

そもそもこの巡目で対面がノーテンならその時点でほぼチェックメイト。対面はダマケア→オリか放銃か。下がかなりテンパイ濃厚であるところから、対面がノーテン→テンパイ→ツモまではそうそういかないし、そうなったところでこちらの放銃以外ほぼ条件がない

テンパイの場合はリーチを打とうものなら殺されるリスクを作るだけ。
そのテンパイも、流局伏せとしかならないこの状況なら残り数順で崩される。
それを認識していれば、後はその数順を耐えきることに尽力するだけ。

なまじ手が入っていたから形は作ったが配牌オリで絶対に親に打たないようにしなければいけない状況。


当人はよくよく考えているのだろうが、最初の解説みたいになっているのをTwitterやその他もろもろで見かけるたびに、何とも言えない感情が生まれるのであった。

そして、後半の文章も見る人が見れば前半の文章のようになっているのかもしれない。

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