2019.04.24 TINY MIX TAPES - Live blog _日本語訳

**TINY MIX TAPES **
Live blog

Perfume
The Theatre at Ace Hotel; Los Angeles, CA

by SAM GOLDNER · April 24, 2019

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自分が行ったレイヴが全部、Perfumeのコンサートと同じ喜びや抑えきれない熱気であふれていたらいいのに。
先週の金曜にL.A.のAce Hotelで開催されたJ-POPの熟練したキャリアを持つ3人組のショーは、拡張現実のレーザー光、容赦無くドキドキさせられるテクノ、名曲たちのシンガロングが見事に融合したショーだった。
今まで見てきた中で最も、プログレッシヴで前向き思考なダンスミュージックをくるっとひとまとめにパッケージしたような人生の肯定感に満ちたパフォーマンスだったし、その純粋さと親しみやすさは宇宙レベルを超える良さだった。

この夜を待つホールはどう見ても熱気に満ちていて、観客は一糸乱れぬクラップを贈り続け、グッズ列は会場の端から端まで伸びていて、その伸び具合は収まる気配がなかった。

ついにライトが消えると、デジタライズされた声が乱反射して跳ね返り、多層なデジタルプロジェクションマッピングに出迎えられ、まだショーが始まってもいないのに会場全体が超時空へ飛び込んだのだった。

あ〜ちゃん、かしゆか、のっちがついにステージに降臨する頃には、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、”Future Pop”の曲(昨年の最もお気に入りのアルバムの中の一曲だ)のオープニングのギターの音でようやく緩やかに地球へ帰還できたような心地がした。

でも、そこからまたロケットで飛び立ってしまうのにはそんなに時間はかからなかった。セットリストの最初の方は”Let Me Know”や”If you wanna”といったより新しいEDM寄りの曲の比重が大きくて、Perfumeは夜が深まるにつれ、だんだんとテクノポップ色に染まっていった。

重なり合うアルペジオから信じられないようなストライドを打つ”Butterfly”、スピーカーが壊れるほどの低音で攻めてきた”シークレットシークレット”から、ついに”Pick Me Up”へと最高の形で導かれた(おそらくこのパートがこのライブの熱狂のヤマだった)

もしもフューチャリスティックなビジュアルやレーザーが十分でなかったなら、それはそれで、Prefumeのダンスをうっとりとただただ見ているだけだっただろう。アメリカのPOPショーとは全く違うのだから。

アリアナやビヨンセがフロアで回ったり、宙をキックするようなものとは全然違って、Prefumeの動きは完璧に揃った肩の動きやカクカクとした頷き方まで、正確性のあるミニマリズムだ。

観客がほとんどのシングル曲に合わせてダンスをしていただけでなく、年配の観客でさえ(年配のお客が驚くほどたくさん居た)この夜の容赦なく高揚するライブで、上の空になる暇なんてなかった。

全てのショーは夜の10時には終わってしまったが、私の残された週末はなお輝いていた。
社会に認められるためにある種のムードに則ったパッケージに収まろうとせずにダンスミュージックの滑稽にも映る祝祭感を受け入れ、メインストリームに居続けながら、最先端のエレクトリックミュージックを探求しているアーティストはなかなか見つからない。

Perfumeはグループとして共に活動して20年になろうとしているが、彼女たちの音楽は今も尚、より良い、より心地よい夢のような未来を創るロールモデルのように思えるのだ。

<日本語訳以上>

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次のライブは、、、