ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ

事例報告

する意味あるんですか?
どうしてそんなことするんですか?
時間があるんですね。
意識高いですね。
事例報告のための介入だったんですか?

まず、深呼吸
言った人からすれば何気ない一言
言われた人は「ははは。そーですか。」なんて平気そうにヘラヘラ笑って返すけど、こういうのは後からきいてくる

腹の底で喉を鳴らして
暗闇からふたつの鈍い光がこちらを睨む

そういうときこそ
まず、深呼吸

感情的になるのは簡単
だけど感情的になると良い結果が得られにくくなることが多いんだよね。

今の自分の立ち位置をよく理解して
自分にできること、できないこと、
相手に期待していいこと、期待してはいけないことを冷静に整理する

感情がケモノのように暴れ出さないように冷静に深呼吸
深呼吸しながら、腹の底のケモノをなだめる

前置きがながくなりすぎたね。
いつものことだから良いか。

僕はずっと高齢者のクライエントに作業療法を提供する機会が多かった。
一緒に作業療法を行いながら、作業療法士として新しい学びに気づかせてくれたクライエントがたくさんいる。

その学びを一時のものにしたくなくて
一時のものにしてしまったらやがて忘れてしまいそうで

文字にする。スライドにする。

その過程だけでも自分にとっては有益なんだけど
そうやってまとめたものを施設内で報告する
外部で報告する
学会で報告する

すると、どんなことが起きると思う?

「参考になりました」
「悩んでいたのでヒントになりそうです」
「実際にやってみたいです」
「私もこういうことで悩んでいて。話を聞いてもらえますか?」

自分の経験が人の役に立っているんだ。
クライエントが教えてくれたことが沢山の作業療法士に役立っているんだ。

あなたのおかげで、私は新しいことを学べました。
ありがとう。
あなたのおかげで、こんなに沢山の作業療法士の明日が変わりそうです。
ありがとう。

事例報告ですか?楽しいですよ。
自分の学びをまとめて、他者にも活かしてもらえるって最高じゃないですか!
事例報告ですか?楽しいですよ。
自分の書いた事例報告を読み返す度に、あのクライエントの笑顔が、一緒に行った作業が、思い悩んでクライエントに正直に打ち明けたことが昨日のことのように目の前に現れます。あの時の気持を思い出せます。優しい気持ちになれるじゃないですか。

僕はずっと高齢者のクライエントに作業療法を提供する機会が多かった。
事例報告で書かせてもらったクライエントのほとんどは既にお亡くなりになっています。

あなたは人生の最後に僕に大きな学びを与えてくれました。
その学びが今度は多くの作業療法士の明日からの実践に影響を与えます。
あなたの人生は、僕にとって大きな意味があったんだと思います。

冒頭で言われた言葉。
言われたことにムカついたのではなくて、あなたから得られた学びを的確に相手に届けられなかった自分の能力が至らないことが悔しかったのか。

言葉にするとそんなことだったのか
可視化するとそんなことだったのか
正体がわかったところで、そのケモノは依然として腹の底で小さく喉を鳴らしているんだけど
やぁ、そんな顔をしていたんだねと頭を撫でることくらいはできそうかな。
まだまだ気を抜けないけどね。

昨年度、法人外の作業療法士の事例報告を初めてサポートしました。
不安や焦りや苦悩を彼の中に感じました。
僕が初めて一人で事例報告を書き上げた時の気持ちをありありと回想しました。

僕たちは仲間が欲しかったのかもね
共感しながら共に悩んでくれる仲間がほしかったのかもね
僕のときにはなかなか出会えなかった仲間に、こんなに早く出会えて羨ましいな

彼は今月末にweb研修会の講師をします。
内容は事例報告のメンター制度について。

昨年度までは一度も学会発表をしたことがなかった彼が
今度はweb研修会の講師
凄いことだよね?

もちろん一人じゃないよ。
僕も後ろからそっと。

事例報告を通して、多くの仲間に支えられ多くの仲間達と出会える仕組みを作れないかなと模索していました。

最強の仲間たちと出会ってください。
大切なクライエントが教えてくれたことを多くの作業療法士に届けてください。
あなたのために扉は用意しました。あとは自分で開けるだけです。

ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ

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