言葉の曖昧さに対する戸惑いとジャムの瓶について

見た感じ曇っているし、なんなら雨が降りそうな空模様だから日傘さすだけでいっか〜と外に出た途端、日差しがガンガンに照る経験ってありませんか?ほんとアレは、なんなんですかね。陰湿な嫌がらせだなと思います。


今日ね、カフェラテを買ったら衝撃的なことがあって。

学生時代は某チェーン店でカフェのお姉さんをしておりましたので、コーヒーに関する知識は、ある程度理解しているつもりではあります。

私の認識では、カフェラテ=エスプレッソ+ミルク なんですけど、今日ドトールでカフェラテを注文したんですね。豆乳ラテと迷ったんですけど。そしたら、注文を受けてくれたレジの店員さんが、なんとアイスコーヒー(!)に勢いよく牛乳を注いだんですよ。(いわゆるワンオペってことね。…注目すべきポイントはそこではない笑)もうほんと、目を疑いました。アイスコーヒー+ミルク=カフェオレだよね…???? コンビニで出している100円前後のカフェラテだって、きちんとエスプレッソを抽出した後、ミルクを入れてるというのに。レジの店員さんは何食わぬ顔で私に「アイスカフェラテです」とドリンクを差し出してきたので、やるせない気持ちになりながら、ドリンクを受け取りそっとお店を出ました。文句をつけたいとか、腹が立ったとかでは一切なくて、単純にカフェラテとして提供していることに違和感を覚え、メニュー表記を『カフェオレ』に変更すべきでは、と思った一件でした。ここまで気になるのは珍しいのかなー。


と、まぁこんなことがあって、ふと昨日読んだ本に関して思い出しました。

こちらです。

又吉直樹さんと武田砂鉄さんの往復書簡『無目的な思索の応答』という本。この帯に惹かれて思わず手にとり読んでいたのですが、よくよく考えてみるとジャムの瓶を開けるってなんかおかしくないか?と。いやいや、きっと状態としては、ジャムの瓶が開く、ってことなので間違ってはいないんでしょうけど、私はどうしても、ジャムの瓶の蓋を開ける だと思ってしまったんですよね。「蓋開けて」っていうよなーって。こういうシュチュエーションって他にもないかなと考えた時、アルコールの缶が頭に浮かんで、私だったら缶を差し出し「これ開けて」とお願いするなと思い、曖昧な言葉を使っている自分に、一種の嫌悪だったり気持ち悪さを感じました。これ、ってなんだよって。笑

曖昧な言葉だったり定義が明確な状態でないことに、すごく戸惑いを感じるタイプなのですが、これって相手を詰めているわけでも責めているわけでもなくて、相手が伝えたいことを、できる限りズレが無いように理解したいという思いがベースにあるんですよね。なのでついつい、「それってどういうこと?」「◯◯という認識で間違っていない?」と確認します。理屈っぽいね、と言われればそれまでなのかもしれないけど、私なりにコミュニケーションを取る上での相手に対する誠意だと思っています。

又吉さんの書く文章は、又吉さん自身がそこで話しているようなリアルさがあって凄く好きです。思わずニヤリ、と口角が上がってしまうような、ユーモアのある素敵な作品です。気になった方は是非読んでみて下さい。

日本語って難しいけど、繊細で美しいよね。


2019/06/29 追記

カフェ・オ・レはフランス語で、レはミルク(牛乳)の意味であり、カフェ・ラテはイタリア語の造語で、ラテはイタリア語ラッテからミルク(牛乳)の意味。なので、どちらもコーヒーにミルク(牛乳)を入れた(混ぜた)もの。

…だそうです。また一つ、学びました。笑


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