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フリーライターの見積もりの仕方~こんな風にやっています~

フリーランスで仕事をするようになると多くの人が迷うようになるのが見積もりの仕方です。もともと企業で働いていて、営業も兼務しているとかそういう背景があれば余裕でできる話なのですが、見積もりとは無縁で生きてきた人も珍しくないですからね。

私の周りにも

「見積もりのやり方がわからない!」

「適正な単価がわからない!」

という人が結構いたりするので、じゃあ、実際に見積もりの出し方を公開してみようかと。あ、ちなみに、私は誰かに習ったわけではなく自分で考えて結論出してやってるだけなので、あくまで参考情報ということでどうぞ。

基本は時間給や日給で考えること

さて、見積もりをする上で一番重要になるのが価格の基準です。

価格の基準がわからない!という人もいるのですが、一番重要なのは『自分が生活できるかどうか』です。

最初は実績積むために安く仕事をする……というのはありだと思うのですが、何ヶ月とか期間決めておかないと維持するのが難しいのがポイントですね。

仕事するほど辛くなりますから。

そんなわけで、まずは自分が生活するのに必要な金額から時給や日給を計算してみてください。

たとえば、月20万円、1日7時間労働、20日稼動なら時給1500円ですね。

1500円×7時間=日給10500円×20日=月収21万円

になります。

基本的にフリーランスやるなら時給1500円以上は目指さないと、

『パートやアルバイトの方が儲かる』

になりかねないのがポイントです。もちろん、地方で時給などが低い、隙間時間で稼がざるを得ないなど、事情があればこの限りではありませんけど。

見積もりはこの時給や日給を水準に、『どれくらいで作業を完了させて納品できるか』を見積もることが大切になります。

「2時間で終わるなら3000円」

「1日で終わるなら1万円」

で見積もりとればいいわけです。

ね? シンプルでしょ?

あとは修正対応を前提に高めに見積もるとか、画像選定はストレスかかるから高めで……とか、人によって修正を加えればいいだけです。もちろん、1日当たりの稼ぎは人によって代わるので、基準自体を変えても大丈夫ですよ。

ちなみに実際にフリーランスになるとわかることですが、7時間とかフルタイムで働くことを前提に集中力を維持するというのはかなり難しいです。

やれる人は集中力を持続する才能のある人ですね。

ライタートップレベルの人に聞いても「集中できるのは1日4時間」といっている人が多くて、私も集中力維持できるのはそれくらいになります。

そのため、生産効率などを考えると、「1日4時間×2500円=1万円」とかがスタートラインになるケースもあります。

イラスト・デザインなんかは見積もりや調整に時間がかかることが多いので、1時間3000円以上、ちゃんと稼いでる人は時間当たり万を超えるケースが多かったりします。

時間を圧縮して稼げるかどうかはフリーランスの腕の見せ所でもあるんですよね。

まぁ、時間当たりではなく、月20万とか目標決めて、1月に1作品で20万円稼げるならそれはそれで有りという話でもあるのですが。

私の場合の具体例は

じゃあ、実際に私の見積もりがどんな感じになるかといえば、こんな感じです。

◆テーマ指定でお任せ

1文字あたり1.25円=1時間当たり約2500文字=時給約3125円

◆専門性の高い記事・しっかり取材が必要な記事

必要な取材量から調整(たまに見積もり外しますが相手起因の作業追加でなければ追加請求出来ないのがミソ)

◆画像選定

フリー画像1枚につき文字単価0.5円から

有料画像は経費プラスで請求し、1枚あたり数百円単位で請求

◆Wordpress納品

文字単価+1円

装飾込み 文字単価+0.5円から難易度にあわせて加減

◆オプション

特急料金「時価」

各種アドバイス「時価」

え? 見積もりに時価を入れるなって?

だって、仕事のつまり具合によって特急で仕事詰める難易度は変りますし、アドバイスの内容と相手の能力によってどこまで噛み砕いて時間かけるかもかわるんですもん。

一律にしたら損になるじゃないですか。

ちなみに、対応にかかる時間の平均をとって価格を設定するとか、基本価格に転嫁して一部サービスを無料化するという方法もあります。大手企業はそうやって無料サービスを実現しているわけですね。

相場はあっても常に変化するので、技術料取れるところは取るとか、メリハリつけるのもコツでしょうか。

あと、これはクラウドソーシングだからできる価格です。うまく立ち回れば報酬が支払われないって事態を避けられますので。直接契約の場合は『契約通りにお金が支払われないリスク』に備えて高めに料金とってくださいね。

そうじゃないと割に合わないですから。

あと、私は基本的に安めの料金設定にしています。

そもそもどれくらいで終わるかわからない場合は

作業を依頼されて、どれくらいで終了できるか見込みが出せないのは経験不足が原因です。

リスクに見合わないのであれば断るとか、ある程度自分の時間を持ち出しても経験積むとか自己判断が重要になります。

作業時間や労力、報酬のバランスを把握するのはフリーランスの基本です。が、大体確率で外れ引いたり当たり引いたりするものなので、数こなして学習する事も大切だったり。

どんな業界でもひどい人はいますし、いい人もいます。受けてみたらとんでもない難易度だったとか、逆に楽すぎるのに報酬がドカーンとはいるとかそういうこともあるので。依頼の文面から察する能力も含めて経験と能力なわけです。

で、皆経験を元に見積もりの基準を組み立てなおすとかしているわけです。その上で特定層をターゲットに営業したり、実績と信頼つかみとったりして単価上げられるようになると上級者一人前の域に達します。

最初からばっちり決められる人はほぼいないですし、スキルアップしたら単価が上がったり、市場のニーズがなくなれば単価安くなる仕事もあったりで事情は色々です。

あとは顧客の評価を見ながらバランスとることですね。品質良くて安かったらリピートが出ますし。「諸事情で値上げます」って言っても「それでお願いします」って言って貰えますから。

なんだかんだ信用商売なのがフリーランスなので、価格に対する顧客の満足度を考えながら工夫をすれば良いと思いますよ。

この辺りの知識はほんの入り口なので、基礎として覚える程度でどんどん先に進むのをおすすめします。無理する癖とかあるなら、生活スケールにあわせて少なくしたりすればいいので、色々使ってくださいな。

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