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1万再生の動画を連発するためのヒットシチュボの作り方

私はシチュエーションボイスのプロデューサーやってたりするのですが、プロデュースを行っているベルファさんが、4作品連続、5本目の1万再生を達成いたしました。

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(引用:ベルファさんのYouTubeチャンネル・人気のアップロード動画

毎回1万再生突破のスピードが短縮されていて、その後も再生数が伸び続けているのがポイントですね。

私がプロデュースに関わり初めてから8ヶ月ぐらい経過しているわけですが……

直近の動画では、2週間を切るペースで1万再生を突破していたりします。

シチュエーションボイスはどうしても再生数という結果が目に付くわけですが、「どうやってヒット作を連発したか?」という技術的な面で語られることが少ないので、実際の作り方を解説して見ようかなーと。

前提:YouTubeは刺激の強いコンテンツの方が数字がとりやすい

まず、最大の前提になるのが、YouTubeのシチュエーションボイス事情です。

YouTube上では、刺激の強いコンテンツが好まれる傾向があり、過激なコンテンツほどクリック率が高くなりがちです。

そして、過激すぎるものはBANされる確率が上がります。

実際はYouTubeに限らず、テレビにせよ、週刊誌にせよ、新聞にせよ、刺激的・衝撃的なコンテンツの方が大衆受けしやすくなったりします。

もちろん、内容の濃いコンテンツや品質の高いコンテンツを好む人もいるわけですが、YouTubeという無料動画媒体では手軽に見られる刺激のあるコンテンツが人気という事情を理解したいところです。

一応、睡眠導入や癒しなどに絞ったコンテンツも人気があったりするのですが、数万~数十万する機材持ち込んで、研究しながらやってるようなガチ勢が強かったりするので、新規で殴りこみかけるハードルは高めだったりします。

シチュボ以外だと実用系の動画とかも人気なのですが、実用系動画は編集や取材の手間が膨大になりがちなので、私は手軽に刺激の強のキーワード設定が出来るシチュエーションボイスをメインに数字を狙う戦略をとっています。

プロデュース台本がヤンデレに偏ってるのは、それだけ数字を狙いやすいからです。

現状、ヤンデレ以外にもBL、百合、女体化など、ヒットに結び付けやすいキーワードは複数あります。

ASMRやR18系のワードも人気だったりするのですが、こだわりが強い人が珍しくなく、R18系だと「一番エッチなシーンを探して飛ばし飛ばし再生する人も珍しくない」ので、イコールで数字が伸びるとは限らないのがポイントですね。

飛ばし飛ばし再生する人が多いと、YouTubeのAIが品質の低いコンテンツと認識するため、検索の表示優先順位が下がるなどの悪影響を受けます。

エロで数字を稼ぐのは意外と難しいです。

わき道にそれた話を元に戻すと、ヤンデレメインで台本作るのにもそれなりに理由があったりするのです。

新しいことにチャレンジするよりも長所を伸ばす

さて、私がプロデュースしたベルファさんのシチュエーションボイスは2020年10月の投稿になっているのですが……

実は、それ以前にベルファさんが投稿したシチュボがあったりします。

私が確認したときには1000再生を超えるヒット作(当時の登録者数は420名ほどで、登録者数の倍以上の再生数)になっていたので、プロデュース台本もヤンデレ後輩路線を引き継ぐことにしました。

理由は単純で、伸びているコンテンツがあるなら長所を伸ばした方が数字を取りやすいから。

新しいジャンルにチャレンジするより、共通の属性、キーワードを使って関連性を持たせた方がリピートにつながりやすく、YouTubeの関連動画のピックアップ率も上がります。

YouTubeでは専門チャンネルの方が伸びやすいと言われるのは、客層が統一され、定着しやすいからです。

V界隈だと馴染みが薄いですが、チャンネル名に○○専門とか、○○のプロフェッショナルとか、特定ジャンルのアピールが激しいものが多いのはYouTubeのシステム的にそちらの方が数字を取りやすいため。


ヤンデレ後輩路線を引き継ぎつつ、よりタイトルの過激さなどをUPさせ、数字狙いで台本を作成⇒ベルファさんにお渡し、出来上がった動画がこちらです。

2021年6月19日時点で1.5万再生超えて、1日30~40再生くらいのペースで今も再生数が伸びていたりします。

ちなみに、私がやったのは台本&タイトルの提案+ヒット動画のサムネイルの解説程度でほぼほぼお任せ状態だったりします。

正直、1万再生超えたのは本人のスペックが高いから(演技力・音声の収録編集技術・サムネイルのデザインスキルなど諸々)ですね。

人によって出発する地点が違うわけですが、ゼロから積み上げていく場合は数年かかるかなーというレベルのものがコンスタントに作れています。

プロデュースの初手からヒット動画が出たため、次回以降は検証や改善、改良を続けながら更なるヒットを目指すことになります。

検索流入VSファン層の好みのコンテンツの検証

長所を伸ばすコンテンツでヒット動画が出たわけですが、では、伸びる動画とイコールで本人がやりたい動画とは限りません。

シチュエーションボイスのプロデュースをやっていますが、本人の意志が最優先というスタイルでお金貰わずにやっていることだったので、毎回相談しながら台本作っていたりします。

間にショート台本などを挟みつつ、2回目の台本はファンの要望も汲んだ、ヤンデレ+甘々の寝かしつけボイス台本を作りました。

結果としては1作目ほど数字が伸びませんでした。

ファンからの評判は良かったのですが、再生数の加速にまではいたらなかったと。

基本的に、私のシチュエーションボイス台本は「検索から人を呼ぶために、タイトルに複数のキーワード含めつつ、クリックを誘発する」ように作っています。

キーワードを先に決めてから台本を作るので、狙いがはまれば数字が取りやすい構造です。

検索経由で再生数などが増えることを検索流入と呼び、特にシチュエーションボイスは検索対策の有り無しで再生数が大きく変わります。
たとえば、ヤンデレ&百合をメインにした私のYouTubeチャンネルの場合、直近1年のアクセスの66.9%が検索経由だったりします。

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(インプレッション数@サムネイルが表示された回数が136万回超えてるのも毎回検索対策を行っているため)

ただ、検索流入以外にも動画の再生が加速される基準があり、それが動画の総再生時間(1人あたりの平均視聴時間×再生回数)だったりします。

単純に平均値が高いほどYouTubeのおすすめ動画としてピックアップされやすくなり、YouTubeのピックアップが始まると動画のインプレッションが爆発的に伸びます。

おすすめへのピックアップがされなくても、総再生時間の長さが検索の表示順に影響するため、出来るだけ平均視聴時間が長く、YouTubeのシステム上優良なコンテンツと認識される動画を作ることがヒット動画を作るポイントだったりします。

ただ、中小零細Vtuberだと、「ピックアップ以前に検索にも引っ掛からないし、システムにもほとんど認識されないケース」が珍しくないわけで……

検索などのアシストなどを借りないと爆発的なヒットを見込みづらいのですよね。

YouTubeに広告を打つことで総再生時間が押し上げられて爆発的に数字が伸びるケースや、SNSなどのバズから数字が伸びるケースもありますが……

逆に興味が薄い人が大量に流入すると、平均視聴時間の水準が下がってしまい、ピックアップが仕事しなくなるケースもあったりします。

自分の置かれた環境、ファン層を見ながら、何を目的に動画を投稿するかは大切で……

このヤンデレ寝かしつけの検証以降、より数字を狙いつつ、ファン層を厚くするためにより検索を重視したプロデュース戦略をとることになります。

長所を動画の長さで更に伸ばす

各種検証をしながらプロデュース台本を作っていたわけですが、本格的に数字を狙うに当たり、3作目以降は大きな変更を加えています。

動画(台本)の尺の変更です。

過去台本は1000文字程度=5分前後の尺が中心でしたが、3作目以降は1600文字程度=8分程度の尺にしています。

理由はYouTubeの広告システム上、8分を超えると広告位置を選択できるからです。

YouTube的には、長時間視聴して貰え、それだけ広告が表示されて広告収入に結びつく動画が良い動画です。

8分基準で広告挿入のタイミングが選べるようになったということは、8分がYouTubeが優良なコンテンツと認める一つの基準となっているということです。

8分を下回るMVを含む各種音楽系のコンテンツ、#Shotsのような数十秒で終わる動画が好まれる市場とは別に、YouTubeがピックアップしたい動画の尺があるということでもあるので……

積極的に乗ることにしました

ちなみに、5分尺にしていたのは、演技時間が長くなるほど演じる人の負担が増すためで、尺の変更なども相談しながら決めてたりします。

方針決まった後は後輩や幼馴染、義妹などの距離感近めの属性+催眠や洗脳などのコンテンツを武器に、ファン層の厚みをつけつつ、長めの台本を用意し……

4作品連続で1万再生突破を達成したことになります。

なお、最新作は数万再生を超え、10万再生を目指すために作った13分超の超長尺台本だったりします。

まだ試作段階なのですが、2週間で1万再生超、一時1日1000再生ペースで数字が伸びていたので、数ヶ月もしないうちに2万再生を超えると思っています。

ちなみに、公開後12日ほど経って、ベルファさんから共有されたデータの一部がこちら。
数字は表示箇所によって程度時差が含まれるため、食い違いあったりするのですが……

公開12日間で

インプレッション20万超 

YouTubeによっておすすめされたコンテンツ71.6%

トラフィックソースの54.4%が関連動画

となっています。

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トラフィックソースの半分以上が関連動画ということは、ヤンデレなどの関連するキーワードの動画を見た際に、関連動画などとしてピックアップされまくったということだったりします。

次にきているブラウジング機能にはYouTubeを開いた際のホーム画面なども含まれます

もはや、検索流入の方が少ないくらいYouTubeがピックしまくってるということですが……

システム特性を知った上でコンテンツを投入すると、こんな感じになります。

なお、比較のために検索メインで伸び続けた場合の動画のアナリティクスも張っておきますね。
こちら、2020年12月に投稿し、半年かけて1万2千再生まで来た動画です。

動画の尺は8分で、インプレッション数が21.6万になっています。

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そして、そのインプレッションの内訳をチェックすると…

YouTubeのおすすめ率は2%で、検索が79.4%と、数字の中身が全く違ったりします。

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正直、自分で作った台本に優劣はないですし、どちらの演技もお気に入りです。

しかし、YouTubeの構造上、システム的な評価は数字によって行われ、評価基準を満たせば検索で優位に表示される、おすすめ動画としてピックアップされるなどシステム的なアシストを受けることが出来ます。

口コミやSNSの拡散など、YouTubeのシステム外で伸ばそうとしない限り、ある程度の再生数の伸びには限度が出てくるという話でも有ります。

まぁ、さまざまなブームやトレンドによる需要の変化、YouTubeのAI精度を上げるための各種動画のピックアップ、AI自体の仕様変更や、規約の改定など、良くも悪くも常に変化しているのがYouTubeです。

ある日を境に、埋もれていた動画が爆発的に伸びる可能性もゼロでは無いのですが……

ヒットした動画があるなら、繰り返しヒットが出るまで、成功の要因を分析し、「数字が確実に取れる領域・技術になるまで磨く」というのが数字を取る戦略の本質だったりします。

確実にこのラインは取れるという自信と確信があれば、売込みに困らないですし、名刺代わりに動画出すことにも躊躇いがなくなります。

もはや必殺技といえる領域まで類似コンテンツを投下して磨きに磨いた方が強みになると思っていますし、YouTube上の話でいえば数字も取りやすいというのが個人的な見解です。

数字に蝕まれないためのポイント

ヒットシチュボ作り方やプロデュースのあれこれ書いてましたが、割と普通に最初から1000再生とか、万再生とか目指すと病む人が出てきます

理由は単純で、出発地点が人によって異なるから。

というのも、シチュボ界隈でヒット動画出してる方は元声優・役者志望で演技経験がある人とか、現役の同人音声声優とか珍しくなくてですね……

Vtuberになって積極的にシチュエーションボイス投稿するようになったとかも普通にある話なので、基準間違えると感覚麻痺してしまうんですよね。

だってシチュボを出している人が、動画出す前にどれだけ練習してきたかとか見えないものなので……

日常的にボイトレして、実際に演技をお金にする現場にいる人と、まったく声の訓練や演技に触れてこなかったド素人では地力が違うのですよ。

ちなみに、ド素人でも声質の良さや、台本とのマッチングによって伸びることがあるのがYouTubeの面白さでもあります。

ただ、まぐれのヒットが出てもその後に同じ数字出すのに苦戦するとかは珍しくもなんでもないので、その後どれだけヒットを再現できるか、超えられるかが本人の努力の範囲になってきます。

そして、努力や効率にこだわった結果、消耗して「声の演技や表現が楽しくなくなる人」も多かったりするので……

自分のペースで、実績や数字を積み上げていくことも大切です。

地道に改良するのが基本で、向き合って伸びる速度も人それぞれ。

飽きたら別なことをしてもいいですし、休んでもいいので。

だって、人によって持ち味も、良いところも違うので、実力発揮できるのがシチュボ以外だったということも普通にありえますしね。

シチュボは表現の一つで、数字は指標の一つでしかないです。

人生長いので、ダメでもともとでチャレンジして楽しそうなら続けるとか、割に合いそうだからやって見るとか打算的な気持ちでも問題ないかなと。

自分の人生は自分のものですから。

あとは、最初からオリジナリティにこだわるよりも、ヒット動画をまねするところからはじめた方が学びが大きいですよーと。

理由は単純で、サムネの作り方、タイトル作り、演技など、どこかしら光るものがないとヒット動画に育たないから。

ヒットの理由を分析して、自分で再現できるようになったらそれは技術が身についた証明になります。

技術学んでから本領発揮する人は珍しくないので、参考程度に。

そして、実際に動画チェックしたい方のためにベルファさんのチャンネルも張っておきますね。

私のデータ取得のための実験チャンネルをチェックしたい方はこちら。

ヤンデレ以外のヒットワード探るためにVtuberさんの声を借りてたりするので、再生数とキーワードの因果関係などをチェックするのにはいいかなーと。

こっそり、再生リストに動画作りの参考にしている動画のリストまとめてたりもりします。

ただ、参考になるだけで、数字まで真似るには高度な技術が必要なものばかりだったりもするので……その点はご注意ください。

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