見出し画像

【TVメモ】植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之 10分版

本放送は2018年9月27日です。最近「10分版」として放送された3作の番組メモです。

「ツユクサ」 2021/1/23OA

道端や空き地に見られる一年草。夏から秋にかけて咲く。早朝に咲き、お昼には萎む。ツユクサの生存戦略は3つ。

①青い花と黄色の花粉を持つ。
青と黄色は反対色。花粉を際立たせるため、このような配色に。

②偽の花粉で昆虫をおびき寄せる。
昆虫にとって花粉は食べ物。しかし食べられては困る。そこで偽物の花粉を用意した。要はパネルマジック。

③花粉の量は少しだけ。
量が少ないから、更なる花粉を求めて昆虫は他のツユクサへ飛んでいく。実は少ししか花粉がついてないその下に、目立たない花粉がたっぷり用意してある。少ない花粉を昆虫が貪る間、目立たない花粉が昆虫の体に付き、他の花へと運ばせている。

決めゼリフは「そんなイージーなミスをツユクサがすると思いますか?」。大事なことなので3回言われました。パネマジ役の女優さんは誰だろう?偽物の花粉→少量の花粉→たっぷり量の花粉と三段構えの戦略すご。

「タンポポ」 2021/1/29OA

タンポポには在来種と外来種がある。在来種は春にだけ咲き、1万年以上前から日本に生息している。対して外来種は一年中咲き、明治の始めに「牛の乳の出が良くなる」ということで北海道の農場に持ち込まれた。花の付け根が反り返っている方が在来種。今回は外来種のセイヨウタンポポの生存戦略について。

①スキマ戦略
在来種が里山に咲くのに対し、外来種は都会に咲く。コンクリートの隙間など、他の植物は行きたがらないところに生息する戦略。

②「タンポポ」という可愛い名前
名前で油断させている。半濁音の「ぱぴぷぺぽ」は響きが可愛らしい。対して濁音は強くて怖いイメージ。例として「ゴキブリ」。「コキプリ」や「ポピプピ」だと可愛く感じるのでは?

①はともかく②はないでしょww。例としてピコ太郎のPPAPも出てきましたが。ポプテピピックは出せなかったのか?

「ヘクソカズラ」 2021/2/4OA

日本全国の野山や市街地で見られるツル植物。花が咲くのは8~9月頃。花の命は1日。

①屁糞カズラ
見た目は可愛いが、強烈な臭いで敵から身を守る。(敵=茎や葉をかじるアブラムシなど)
*ヘクソカズラヒゲナガアブラムシという、ヘクソカズラの臭いにおいが大好きな虫もいる。ヘクソカズラを食べて臭いを取り込み、天敵のテントウ虫に食べられないよう備える。

②剛毛ジャングル
剛毛を生やし、花粉を運ぶ虫を厳選している。花の奥に蜜があるが、アリは手前の剛毛に阻まれて入れない。しかし力の強いハチなら入れる。ハチは花粉を遠くまで運んでくれる。

山田さんの"立派な胸毛"が公開されました。人間も植物も、毛が生えていればいるほど対象を仕分けする。嫌うやつには嫌われてもいい、例え少なくても好きでいてくれる人のために生きる。深いですねぇ。…だそうです。
書いてて思ったけど、「くさいにおい」を漢字で書くと「臭い臭い」となってヘンですねぇ。「匂い」は良い香りのする方のニオイなので、「臭い匂い」とも書けないし…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?