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【読書メモ】ヴァレロンのスカイラーク(E・E・スミス)

中村能三 訳

全23章あります。このうち第1章「デュケーヌ博士の策略」のみ、あらすじと感想を書きます。この範囲内のネタバレ有りです。

あらすじ
フェナクローン太陽系に向かう宇宙船ヴァイオレット号には、デュケーヌ博士と助手のロアリング、それにフェナクローン人の捕虜の機関将校が乗っていた。捕虜は抵抗せず、彼の技術力を駆使してこの宇宙船を効率良く飛ばしていた。本来は人殺しも厭わない冷酷な異星人だが、今は自分のために働いているようだ。
デュケーヌ博士は以前この捕虜が意識を失っている間に彼の心を読んだ。そして、今向かっている彼らの惑星周辺には探知帯域が張られており、常に偵察艦がパトロールしていることを知った。そこでこの偵察艦を奪って囮にし、彼らの第一級戦艦を拿捕することを計画した。
デュケーヌ博士は捕虜に催眠術をかけ、更なる情報を引き出すことに成功した。読み取った情報を元に計画を立て、まずはデュケーヌとロアリングそっくりの人形を捕虜に作らせた。この宇宙船が敵の探知スクリーンに接触すると、偵察艦に警報が飛ぶ仕掛けを捕虜が取り付けていたのだが、これを利用することにした。偵察艦が来たら自分達は隠れ、自分達そっくりの人形と戦わせる。人形が負けた後、捕虜は偵察艦に収容され、総司令部に報告するだろう。そのタイミングでヘルメットごしに捕虜に催眠術をかけ、捕虜をダシに敵を掃滅し、偵察艦を乗っ取ればよいのだ。かくして計画通りに事が運んだ。捕虜を乗せた偵察艦のエアロックが閉まると毒ガスが噴出され、偵察艦の異星人が全員死んでいった。

催眠術をかけるのに、24時間で死に至るというペンタバーブを注射したりするんですが、システムがよく分からなかったので、あらすじでは省きました(汗)

セリフ部分で「承知のすけ」「だってえことは」「やっこさん」とかいう言葉遣いが出てきて、江戸っ子のようです(?)

この捕虜の外見がどんな感じなのか気になります。作中では「サル」呼ばわりされてますが。

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