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【漫画メモ】妖女伝説 2(星野之宣)

妖女の出てくる短篇集です。各話、途中までのあらすじとネタバレありかもな感想を。

ローレライの歌

1902年。ドナウ川近くのレオンディングという町にて。川遊びをしていた少年たちは、この町に伝わるローレライの魔女を見た。魔女の歌声を聞き続けると船が沈むらしい。急いで引き上げるも、ハンスに臆病者呼ばわりされたある少年は、再度魔女を見に行った。と、折り悪くハンスが川に投げ込まれ、死んでしまった。父親に怒られた少年は、ローレライの魔女に父親の死を祈ったところ、父親は死んでしまった。しかしこの2つの事故はたまたまだった。真相は…

この少年の正体は意外な人物です。史実なのか??

カーミラの永い眠り

19歳のカーミラが飛び降り自殺をした。以後、村の若い娘が血を抜かれて亡くなる事件が頻発していた。カーミラが吸血鬼になって村人を襲っているのだと考えた牧師は、カーミラの墓を掘り起こした。そこには腐敗せず、昏睡して仮死状態のカーミラが…。牧師はカーミラを殺そうとしたが、カーミラの母親代わりだったカルンシュタイン夫人は家に連れ帰った。この村には吸血鬼ミラルカ・フォン・カルンシュタインの伝説があり、カーミラがミラルカではないかと牧師は疑うが…

吸血鬼の正体は…〇〇だった!

月夢

アポロ11号で月面に降り立ったサカキは、突如どこかに向かって走っていった。

PART 1 八百比丘尼の話
この地に800年住むという八百比丘尼に話を聞きに来た月刊編集誌の記者たち。比丘尼の夫はあるものを探しに南蛮に渡ったこと、南蛮ではサカキと名乗っていたこと、以前娘を育てていたが遠いところへ行ってしまったことを聞いた。

PART 2 月夢
月に行ったサカキは、月で何かを探していた。そして見つけたのは、月にある屋敷だった…

竹取物語と八百比丘尼伝説の融合系。

メドゥサの首

エーゲ海のイコス島に遊びに来た時子。4年前、貴族の婦人・アスパシアが日本へ旅行に来ていた際に時子がガイドしたことがきっかけで、今度は時子がアスパシアの住む町に遊びに来たのだ。アスパシアはペルスという若者を雇い、この辺りの海底から彫刻物を引き揚げさせ、コレクションしていた。あるとき、ペルスが女神アテナの盾を引き揚げた。アテナの盾にはメドゥサの首がはめられている。メドゥサの首も海底にあるのではないかと考え、ペルスに再度探すよう頼んだ。ペルスはアスパシアを愛していたこともあり、忠実に応えるのだった。しかしアスパシアは若くて綺麗な時子に嫉妬していた…

恋愛関係が混じると怖いですね、な話。

挽歌

雪山の17号観測ベースに、死んだ赤ん坊を抱いたユキという美女がやってきた。雪上車がクレパスに落ち、ユキだけが助かり、他の男たちは皆死んだらしい。そうしてユキは観測ベースに住むことになった。元々ここには男6人が配属されていたが、後から女が5人やってきて、それぞれ男の部屋で一緒に住むうち、女は子を生んでいた。しかしオキの部屋だけは唯一女が住んでおらず、ユキはオキの部屋で住むことになった。…

集団でやってくる女怖い…

日高川

人形使いの安彦は、文三師匠の娘の清子と恋仲だった。しかしまだまだ半人前の安彦は、師匠から清子との結婚を許してもらえなかった。一人前になって認めてもらおうと頑張る安彦は、清子にも会わず練習に励んだ。清子の安彦への思いは募り、刃物沙汰になった。それを見た師匠は、女の情念を見せるためにわざとそうしたのだと種明かし。晴れて一人前になり、舞台で演じた安彦。しかしそれが安彦の最後の姿となった…

人形を題材にした怪談話のようでちょっと怖い。。ガブという仕掛けがあるそうです。元ネタは「日高川入相花王」で、安珍と清姫の道成寺伝説が元になっています。清姫は安珍に恋をするが、安珍には小田巻姫という恋人がいて逃げた。安珍は道成寺の鐘の中に隠れるが、清姫の恨みの炎で焼き殺されるという話です。

歴史は夜つくられる

1912年、ドイツ帝国潜水艦が氷山に阻まれ、魚雷でこれを除去した。同じ頃、もう一つの豪華客船では、一人の踊り子と男が荷物として運ばれているミイラを盗もうとしていたところ、密かに忍び込んでいたロシアのラスプーチン一味と遭遇し、海に捨てられそうになる。が、ラスプーチンを狙うボルシェビキの一派により助かった。踊り子と男はラスプーチンからロマノフ文書を盗んだ。文書にはアラスカの権利に関わることが書いてあった…

踊り子も男も歴史的に有名なとある人物なんですが、このエピソードは史実??史実に絡めた創作かなとは思ってますが、よくできてるな…

ボルジア家の毒薬

ローマ法王、ロドリゴ・ボルジアは栄華を極めていた。息子のチェーザレ・ボルジアは冷徹でイタリアを統一しようとしていた。その妹のルクレツィアはアルフォンソと政略結婚させられていたが、彼は祖国がミラノに侵攻したことが理由で殺されてしまった。ボルジア家にはカンタレッラという秘密の毒薬があった…

毒薬、禍々しいです。実在するのかしら?ってかこれも史実なんですかね??

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